2020/12/28(月) 02:41〜02:56 【連続テレビ小説】おちょやん「第3週 うちのやりたいことて、なんやろ」[字][再]

♪♪「涙色したブルー こぼれて ひろがって」
連続テレビ小説「おちょやん」。
1週間のお話をええとこ取りでご紹介する土曜日。
いよいよ今週からは
成長した千代ちゃんが活躍します。
それでは第3週の始まり始まり~。
大正13年 秋の道頓堀です。
千代ちゃんが この街に来てから
およそ8年という月日が流れました。
うおっ!
(千代)すんまへん!
(笑い声)
(小次郎)相変わらずそそっかしいやっちゃ。→
今日は 柴富の鰻が食いたいなあ。
そう来る思たわ。 お客さんのお弁余ったら取っとくさかい 任しとき。
さすが千代ちゃん。
千代ちゃんも下働きのおちょぼを卒業してお茶子さんになったんやね。
へえ!
お玉さん 残りのお座布 持ってきました。
(玉)伊藤の旦さんは
荻野堂の栗もなかで→
ご寮人さんは…。
カステラだす。
島田さんのご一行は
森田のおかきと 奥山のほうじ茶。
南原の大旦さんは はなからお酒やな。
(椿)お客さんの好み覚えとくぐらいお茶子として当たり前のこっちゃ。
つい昨日まで
読み書き一つでけへんかったのに→
大したもんやなあ。


おちよやん。
(3人)おちょやん。
(笑い声)
アハハハハハハ!
おおきに。 あ~ もう行かな。今日は お客さんが ぎょうさん→
8組40人かそこらは来はりますねん。
福富さんは…。
2升8人!?
楽でよろしなぁ 羨ましいこと。
千代ちゃんのいる岡安は
福富から のれん分けしてもろたお店で→
ライバル関係が続いておりました。
(菊)それで言われっ放しかいな。
岡安だけには負けたらあかんて
いつも言うてますやろ!
(トランペットの音)
(菊)やかましいわ 表に行き!
(福松)ハハハハハ!
あ~ もう!
すっかり芝居好きになった千代ちゃんは→
忙しい仕事の合間によう こないして のぞき見してました。
いづみや!
2代目!
(熊田)どやった? 今日の芝居は。
まあまあだすな。 中日過ぎて 役者さんら何や ちょっと手ぇ抜いてはるみたいで。
(熊田)相変わらず偉そやなあ 自分。
けどあの早川延四郎いう役者さんだけは違う。
芝居に鬼気迫るもんがあって。
やっぱり分かるか?
この興行は あの早川延四郎


最後の舞台なんや。→
芝居から足洗て 国に帰るみたいやな。
千代ちゃんは 年が明けたら数えで18。
年季明けいうて 奉公の期間が終わります。
(シズ)そのあと あんた どないする?
どないする言われても…。
自分が どないしたいのかもっと よう考えなはれ。
そうせな… 後悔する。
お母ちゃん…。うちのやりたいことて 何やろ…。
千代ちゃんは 生まれて初めて
そんな当たり前のことを考えました。
これまでは 生きることだけで
精いっぱいやったからなあ。
小次郎さん 今日の残りもん持ってきたで。
(小次郎)いつも すまんなあ。
あんたは いらんのか。
乞食に施しは受けない。
何 気取ってんの。 あんたも乞食やんか。
違う!
ああ~っ! 高城百合子!
かつて千代ちゃんが心を奪われたあの女優高城百合子でした。
所属している鶴亀株式会社から→
映画へ転向するように言われた百合子さんは→
それに抵抗して逃げ出しはったんやね。
(百合子)あなた何でお茶子さんになろうと思ったの?
それしかあれへんかったんだす。
ん~ じゃあ 本当は違うことがしたかったってこと?
いや そういうことやのうて…。
高城さんは何で役者さんになろ思いはったんだす?
そう言われたから。

誰にだす?自分自身に。
こう 自分の体の内側から→
そうしろ そうしろっていう声が聞こえたの。
ほんなら
今は 辞めいう声が聞こえてんのだすか?
♪♪~
私は ただ しようと思うことは→
是非しなくちゃならないと
思ってるばかりだす!
うち それ読みとうて