2020/12/28(月) 02:56〜03:11 【連続テレビ小説】おちょやん「第4週 どこにも行きとうない」[字][再]

♪♪「涙色したブルー こぼれて ひろがって」
連続テレビ小説「おちょやん」。
1週間のお話をええとこ取りでご紹介する土曜日。
今週も 道頓堀での千代ちゃんの活躍が
見ものなんですわ。
それでは第4週の始まり始まり~。
(千代)じき開けますよって。(戸をたたく音)
すんまへん。
あの 竹井いうもんやけど…。
それは実に8年ぶりの親子の再会でした。
ハハハハハ!この あほんだら!
借金こしらえて夜逃げなんかしくさって
今まで どこで どねしとったんや!
ヨシヲは どねしてんの? 学校行けたん!?
(富士子)千代?
あの人は? 赤ちゃんは?
何で うちに何も言わんとおれぃんようなったんや!
迎えに来たんや。
栗子な 子供連れて出てってまいよった。
うち あの人のせいで
家 追い出されたんやで。
ひどい女やったわ。 もう お父ちゃん
おもっくそ だまされとった。
今はな ヨシヲと2人やねん。→
あいつも やっとこさ働きだしおってな借金も片づいた。
また昔みたいに 一緒に暮らそ。
うち 去ねへんよ。昔のこと まだ恨んどんのけ。
恨んでる。
一生 許したれへん。
「うちは去ねへん」て。 何ぬかしとる コラ。


(千之助)痛いのう!
死ぬまで笑かしたろか コラ。
(一平)不気味やねん… 顔が。
喜劇役者が怖がらして
どないしますのん。
芝居の腕上げてから
ぬかさんかい。
おやじの名ぁ継ぐてか?→
笑かしよんなあ。
皆さん覚えてはりますか?
この人たちは天海天海一座の役者さんたちです。
2年ぶりに ここ道頓堀で
芝居を打つことになり→
巡業から戻ってきたんです。
(シズ)皆さん ご苦労はんだした。→
ボンやん お戻りやす。
ただいま。
一平君は 道頓堀に来るたんび
岡安に居候しておりました。
聞いたで。
お前のお父ちゃん 迎えに来たらしいな。
え…。
先前 何や うれしそうやったさかい。
悔しいわ。
ここで生きていくて決めた途端やのに。
また一緒に暮らそ言われたら
うれしかった。
おいとま貰たら
里帰りしたろかな思てんねん。
ええやん。


俺のお父ちゃんが迎えに来るのはあの世に行く時やさかいなあ。
何やの それ。
(青田)どねしくさんねん。→
娘の身ぃ売り飛ばさな
われの借金 どねもこねもならぃんで。
明日は絶対 千代に話つけて
身売りでも何でもさすさけ。
(雛乃)どないしはったん?
何でもあれへん。
(テルヲ)千代。 ちょっとええか。
ヨシヲな体の具合 あんまし ようないねん。
何で それ 先言えへんの!
おまんが 気ぃもむやろ思て。
そやさけ 向こうで働きながら
面倒見たってほしいんや。
お父ちゃんとヨシヲには
おまんしかおらん。
おう 昨日ぶつかった おっさんやんか。
(徳利)千代ちゃんの知り合いかいな。
(千之助)今日も泣かしたろか。
(徳利)あきませんて。
(玉)使い。
おおきに。
(里子)千代さん
行きはれへんかったんですか?
行くて どこへ?
それは…。
このまま黙って
おれぃんようになれやと?
あんたみたいな あほな親見てたら

我慢できへん。
他人が口挟むな あほんだら!
どついたろか お前!
(戸が開く音)
おいでやす。
(テルヲ)みんな おらんようになってもた!→
わいには もう 千代しかおれへんねや。→
借金取りのこと言いさらしたら
ただではおかへんさけな。
借金取りて何や?