2021/01/10(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「池江璃花子 ハタチの決意」[字]

厳しい時代にあっても 前を向く若者たち。
今年も 124万人が
新たに成人の仲間入りを果たします。
この人も…。
東京オリンピックでの活躍を期待されていた2年前→
白血病と診断されました。
ちょっとだけ 上顎を上げれます?
新型コロナウイルスの感染が広がる中
選手として戻ってきました。
18歳の池江さんが直面した
あまりにも過酷な闘病生活。
しかし 退院から僅か1年。
(場内アナウンス)「皆様 どうぞ大きな拍手でお迎え下さい」。
池江さんは 初めて 多くの人たちの前で
泳ぎを披露しました。
テイク ユア マーク…。
(スタートの合図の音)
池江さんらしい
美しくダイナミックなフォーム。
ブランクを感じさせない姿を見せました。
(拍手)
「池江 復活か!?」。
周囲の期待が 再び高まりました。
しかし…。
気持ち悪い?
人知れず 池江さんは苦悩していました。
第一線から遠ざかってしまった自分。
勝ちたい気持ちはあるものの
体がついてこないのです。
かつての栄光に戻りたいけど 戻れない。


勇気づけたのは 仲間たちでした。
そして 病を経験したからこその
「出会い」も待っていました。
(スタートの合図の音)
苦しみながら たどりついた「ハタチの決意」とは…。
アスリートとして
新たな一歩を踏み出した→
池江璃花子さんの日々です。
そのニュースは あまりにも突然でした。
東京オリンピックでの
メダルが期待される→
競泳の池江璃花子選手。
自身のツイッターで白血病と診断されたことを→
明らかにしました。
(スタートの合図の音)
競泳ニッポンのエースとして
東京オリンピックの→
金メダルを目指していた池江さん。
圧倒的な強さと勝負へのこだわり。
他の追随を許さない存在でした。
プールの外で見せる天真爛漫なキャラクターも相まって→
人々を魅了していきました。
そんなTOKYOのヒロイン候補が→
突如として
表舞台を去ることになったのです。
(拍手)
おめでとう。
これは 家族やマネージャーが撮影した
闘病中の池江さんの様子です。
人生の全てだった水泳を奪われ→


高校の卒業式にも出ることができませんでした。
♪♪「時には誰かを 知らず知らずの」
♪♪「知らず知らずの」
退院直後の池江さん。
ある歌に自分自身を重ね合わせていました。
♪♪~
もう 昔の自分には戻れない。
まだ引退してない…。
トップアスリートであることを諦めたかのような言葉も→
口をつきました。
「これからは泳ぐことを楽しみたい」そう語りました。
白血病は寛解。
医師の許可を得て再び泳ぎだした池江さん。
大学に入学して 丸1年。
ようやく水泳部の練習に合流しました。
かつて 周囲を圧倒していた その存在。
しかし 病の影響は想像以上でした。
体重は 10キロ以上落ち
体力も筋力も失いました。
世界ランキング1位にもなった
バタフライは→
見る影もありません。
「水泳を純粋に楽しみたい」そう語っていた 池江さん。
しかし 言葉とは裏腹な行動を見せます。
病み上がりの池江さんは 別メニュー。
泳ぐ距離は ほかの選手の半分です。
ところが…。
池江さんは 先頭を泳ぎ
チームメートと競り合おうとします。
体がついてこないのか

練習を中断してしまいました。
池江さんの中で 勝ちたいという思いが
再び募っていました。
♪♪~
(取材者)お願いします。お願いします。
(取材者)おちゃめな池江選手がいますね。
いい?
明るく振る舞う池江さんですが→
そこには葛藤があることを西崎さんは感じていました。
簡単に言ったら その…