2018/04/23(月) 00:55〜01:50 NNNドキュメント「マザーズ〜『特定妊婦』オンナだけが悪いのか。」[解][字]

…かなとは思います。
<法的に養育費が認められても→
その取り立ては当事者任せ>
<女性に不利なケースが
多いのです>
<志帆さんの両親です>
<一人で子供を育てたいと言う娘に→
強く反対しました>
<彼からも 法制度からも→
さらに両親からも>
<志帆さんは孤立していました>
(スタッフ) 
どうしようかって…。

はなをすする音)
(スタッフ) 
それは…。

はなをすする音)

泣き声)

はなをすする音)

奥田さん) 大丈夫。
<そっと寄り添う奥田さん>
(奥田さんの声) 当時 一人でいろいろ悩んでるっていうの…。
<小さな命を抱えて
身動きできない女性の孤独>
<奥田さんも

乗り越えて来ました>

奥田さん) すっごい汚いですよ。
<妊娠中は
 この部屋で閉じこもっていました>
<子供を託した後
同じ立場の女性達を支えたいと→
通信教育で心理カウンセラーの
資格を取った奥田さん>
<結婚を前提に同棲していた
男性が→
妊娠中に突然失踪しました>
<一人では育てられず中絶もしたくないと→
毎日
 泣いていたといいます>
<そんな時
 テレビでBabyぽけっとを知り…>
岡田さんが転送してくれたやつ

<楽しみにしていたものが
届きました>
<養子として託した子供の
成長アルバムです>
<アルバムは育て親が
定期的に送ってくれます>
あ~
 何か 1年でだいぶ大っきくなったなとか→
お姉ちゃんになったな~
みたいな。
<アルバムは

 すでに11冊>
<心の支えになっています>
<ギリギリの選択が→
子供の幸せにつながった
という思い>
<でも
 それは→
社会に
 なかなか受け入れてもらえないと→
感じています>
(奥田さん) 子供を手放すなんてって言われたら→
それは
 そうなんですけどって感じなんですけどね。
でも
 あの時はそれしかなかったんだよね~→
…としか私は言えなくて

後悔してないって言うと
多分 批判されるだろうけど。
でも
 ホントなんですよねハハハ…。
<女性達を支えた
母子シェルター>
<老朽化が進み→
建て替えられることになりました>
<母と子の幸せを願って
13年がたちました>
こうやって古くなって→
壊されちゃう状況になったけれど→
随分

 救ってくれたなと思いますよね。

岡田さんの声) 一番 今…。
<Babyぽけっとの奥田さんが
予期しない妊娠で→
ギリギリまで追い詰められた
女性の元へ急ぎます>

奥田さん) あ~… 状況が全く分からないんで 詳細な。

奥田さん) あの…8か月ぐらいっていうのと→
病院に行ってないっていうのと→
池袋に住民票はあるけど今は家がないっていうのしか→
分からないんで

はいはい
 もしもし?
えっと
 今どこにいる?
こんにちは
 はじめまして。
うん
 大丈夫じゃあ 人があんまりいない→
カラオケボックスで
お話 しようか。
大丈夫?
 結構 お腹大っきいね。

楓花さん) 何か…。


奥田さん) 気付かなかったの?
<彼と別れた後
お腹の出っ張りで→
初めて妊娠に気付きました>
原宿で何の仕事してたの?
あっ
 そうなんだ。

奥田さん) 親には言ってないの?
<楓花さんは…>
<妊娠に戸惑ったまま病院にもかかれませんでした>
<お腹が目立つため…>
じゃあその家は もう解約しちゃった?

奥田さん) されちゃった そっか。
う~ん…

<母子家庭の楓花さん>
<母親とは関係が悪く相談できません>
<育児する経済的余裕はなく
養子に出したいといいます>
<妊娠を届け出て…>
はい 今日は妊娠のお届けと伺いました。
おめでとうございます
病院には行かれましたか?
いえ
 まだで その相談に…。

女性) あっ そうですかすみません ちょっと→
お待ちいただいて

よろしいですか?
<まだ病院に
かかっていないことを告げると→
しばらく待たされることに>
<未受診が多いといいます>
私達
 特別養子縁組のNPO団体で→
彼女から
 産んだ後子供を育てられないので養子に→
…っていうことで
相談 受けてるんですね。
私達
 茨城に母子シェルターを持っているので→
そちらのほうに出産までは
滞在をしていただいて→
そちらの協力病院のほうで
出産までは→
お世話になろうとは
思っているんですね。

保健師) 分かりました。
まずね…


保健師) 見てもいいかな?(楓花さん) はい。

保健師)ホントだね~ そっかそっか。
<楓花さんの
大きなお腹を確認した上で→
保健師が続けます>

(保健師) ちょっと週数が結構行っていると→
受け入れてくれる病院
ちょっと限られて来るので→
こちらからご紹介して→
基本的には ご本人さんかもしくは お世話が可能な方に→
当たっていただくっていうことが
多いですので…。
<手帳はもらえず
病院を探して出直しです>
妊娠初期だったら
そうなんですけど もう でも→
この月数になって
お腹も出てたら→
普通は出るんですよ

この間
 板橋もそうだったですけど普通は出るんで。
でも
 今回 出してくれなくて→
かたくなに妊娠証明書っていう
話だったので。
<国は…>
<…としています>
<手帳があれば…>
あっ すいません 妊婦健診を受けたいんですけれども→
そちらは
 健診は受けられますか?
はい
 で ちょっと→
私は代理の者なんですけれども→

本人が妊娠が分かったのが2~3日前で→
今現在
 妊娠8か月ぐらいだと思われるんですね。
<行政の対応は
まだ万全とはいえないのです>

楓花さん) 何か…。
ハハハ…

<横浜にやって来た奥田さん>
<自らの体験を生かして→
自主的に行っている活動が
あります>
これから
 いろんな妊婦さんにかかわって行く人達が→
来ると思うので…

少しでも女のコ達の話を
聞いてくれる人とか→
まぁ
 女のコ達に優しくしてくれるような人が→
少しでも増えてくれたらなと
思います。
<町の助産院にやって来ました>
<助産師や行政の専門職が集まる勉強会です>
<わが子を養子として託す
女性達が→
孤立している状況を伝えます>
大っきいお腹を抱えていろんな窓口を→
自分で回らなきゃ行けなくって


妊娠中は
 ここ産んでからは こことか→
社会福祉は
 こっちとかいろんなとこで→
いちいち自分のことを
またイチから説明して。
母子手帳を持ってないコとか→
ホントに保険証ないコとかいっぱいいますけど→
そういうコに
 なかなか一人で「行っておいで」って言っても→
自分でちゃんと話できるコも
少ないし ついてってあげて…。
怒られるかもしれないって
みんな結構びくびくしてるんで→
私も
 そうでしたから。
やっぱり
 何か…。
<当事者が声をあげて伝える>
<奥田さんは世の中が変わることを→
期待しています>
ここ最近の慌ただしさを…。
<美容師見習いの楓花さんは→
あれから母子シェルターで暮らしていました>
<建て替えの間は
隣のアパートが居場所です>
奥田ですよ



奥田さん)すっかり妊婦になっちゃって。

楓花さん) はい。(奥田さん) こんにちは。
それ買ったの?
 マタニティー。

奥田)あっ 本当? お邪魔します。
あららら…
 ハッハハ…。
<ここは暮らしを
立て直す場所でもあります>
<楓花さんは→
ほとんど自炊をしたことがありませんでした>

奥田さん) これは力入れて磨くしかないんだよね。

奥田さん) 本当? それはね→
漂白剤だから黄ばみとかには
効くんだけど…。

奥田さん) うん。
<ごはんを作り
 後片付けをする>
<出産後の自立に向けて
少しずつ>

奥田さん)だいぶお腹出て来たね。

奥田さん) お腹が?(楓花さん) 多分。


奥田さん)赤ちゃんに愛着出て来た?

奥田さん) あまり? フフフ…。

楓花さん) 取りあえず 何か骨が… 骨が痛い。
<彼と別れた後に分かった妊娠>
<すでに臨月ですが→
まだ母性は湧いて来ません>
<この日奥田さんがやって来たのは→
埼玉県>
<風俗で働く女性からの相談でした>
<19歳の佑美さん>
<体調を崩して病院に行き妊娠を知りました>
そっか


 赤ちゃんのお父さんっていうのは…→
ごめんね
 私 あまり岡田さんから今回 事情を聞いてなくって→
赤ちゃんのお父さん
っていうのは…?
分かんない?
 お客さん?
そっか

<お腹にいる男の子は→
1100gまで成長していました>

奥田さん) これが目で→
これが鼻で

 これ口で ここ顎。
<佑美さんは母子家庭>
そうなると お母さんは…。

佑美さん) それは…。

奥田さん) お金は うちの会が全部 立て替えるから→
立て替えて
 赤ちゃんを産んで渡した後に→
その育て親さんに
全部請求するから→
心配はしなくてもいいし

昨日
 ちょっと聞いたけど→
お家賃あと何か月
大丈夫っていうんで→
産んだ後も
ちゃんと帰れる家があるように→
出せない分は
ちゃんと会で負担するから。
<佑美さんは
婦人科への通院も必要なため→
まずは在宅のまま
支援を始めます>
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]
(呼び出し音)

田川さん) もしもし もしも~し。
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]

(佑美さん) はい。(田川さん) 着きました。

田川さん) は~い。

田川さん) ごめんね遅くなっちゃって おはよう。

田川さん) 体調は大丈夫?

田川さん) じゃあ 行きます。(佑美さん) はい。
<この日
 佑美さんの通院をサポートしていたのは→
Babyぽけっとに登録して→
赤ちゃんとの養子縁組を希望する田川さんです>
<佑美さんの赤ちゃんが養子に
なるわけではありませんが→
この活動に
意義を感じているといいます>
手を上げれば→
子供とのご縁がもらえるっていうものでもないと思うし→
そういう
 いろんな思いがあった上で 託されるのよ→
…っていうことを
認識できる期間だって→
私達夫婦は思ってますね

<物心ついた頃には
母子家庭だったという佑美さん>
<母親は
 ほとんど家におらず→
高校時代

 自宅に恋人を連れて来た母親に反発して→
家出しました>
<一人 生きるため頼りにしたのは→
風俗の仕事でした>
<養子縁組あっせん団体→
Babyぽけっとの
スタッフとして働く…>
<この日を
とても楽しみにしていました>
<地域ごとに開かれる
養子縁組家族の交流会に→
養子として託した真琴ちゃんと→
その育て親がやって来るのです>
ありがとね~
 こちらこそ。
妹にしてくれて
 ありがとうね。
<わが子の成長を
遠くから見守って来ました>
<真琴ちゃんが着ていたのは→
クリスマスに送ったプレゼントでした>
う~ん
 紺にしようか…。
実物が目の前にいないと
分かんないですよね。
<Babyぽけっとでは
子供を託した後→
産んだ女性が自立できれば
双方の…>
<真琴ちゃんは

 いずれ自分が養子であることを知ります>
<その時
 どう思うのか→
奥田さんは気になっています>
奥田さんに会っていただくためにこの子をね→
奥田さんに会わせるために
半分来てます。
私達だけの家族
っていうことではなくてね→
奥田さんも
もちろん大きな意味でのね→
家族の絆が
 やっぱりそこで大きなファミリーがあっての→
この子だと思いますので→
やっぱり そこを大事にしたいなと思っているので→
必ず伝えます

この子が大きくなって
会った時に やっぱり→
ママも幸せでいてくれた
っていうほうがね→
多分きっと
 うれしいと思います。
≪寝てたら
余計 嫌なんじゃないかな?≫
よいしょ

でも
 前に抱っこした時よりだいぶ重くなりました。
ねっ

 大っきくなったね。
<母子シェルターの女性が
赤ちゃんを産みました>
≪ほどほど髪の毛もあって≫
<相手の男性が親元に帰ってしまい→
養子縁組を決めた志帆さん>
<産んだのは…>
<育て親の計らいで
名前の候補の中から→
選ばせてもらいました>
(志帆さん) よいしょ。
<命を託される夫婦です>
<6年間の不妊治療を経て→
叶和くんを家族に迎えます>
こんにちは。(潟渕祥代さん) ご苦労さまです。
ご苦労さまです
。(潟渕誠人さん) こんにちは。

祥代さん) お疲れさまです。
また全然違う

お目目
 開けるとまた全然違うんだけど。

祥代さん) かわいい。
いらっしゃい


岡田さん) よく寝るのよく寝るんだよ ねぇ~。
はい

 どうぞ。
アハハ…

フフフ…

かわいいね~

フフフ…

<奥田さんが伝えるのは→
産んで託した志帆さんの思い>

奥田さん) 彼女は すごく育てたかったわけですよ。
だから手放すにしても
普通の子供と同じように→
お母さんとしてやれること
全部やってあげたいって。
絶対…


奥田さん)お願いします いい子なので。
はい
 フフフ…。
叶和くん

いやんって
 ハハハ…。

潟渕さん) うん。
よし

 行こう!みんな こっち向いてくださ~い!
では
 みんな こっち!イチ ニの サン はい!
<全員が養子縁組の家族です>
<年に1回行われるNPOの養子縁組あっせん団体→
Babyぽけっとの
シンポジウム>
<叶和くんと育て親の
潟渕さん夫婦もやって来ました>
<養子となった子供に→
真実をどう伝えればいいのかを学びます>
<あれから半年がたちました>
<奥田さんは 叶和くんを産んだ志帆さんに→
自立できたら
わが子に会いに来るように→
勧めていました>
<志帆さんが潟渕さん夫婦と会うのは→
初めてです>
潟渕様いらっしゃいますか~?
石川県の潟渕様
いらっしゃいますか~?

祥代さん) はじめまして~!
<叶和くんの体重は
 もう8kg>

志帆さん) そうですね。
<飲食店のアルバイトだった
志帆さんは→
出産後

 実家に戻り→
地元の企業に就職して
正社員になりました>
<産んだ母親として→
胸を張って叶和くんに会いたい>
<半年間
 頑張って来ました>

志帆さん) あ~ いえいえ私こそホントに…。

志帆さん) こちらこそありがとうございます。

志帆さん) フフフ…。
<妊娠に悩んで
周囲から孤立していた時→
こんな日が来るとは
思ってもみませんでした>

志帆さん)ありがとうございます。(祥代さん)ホントに…。
うれしい

<待っていた人が
 もう一人>

志帆さん) あっ!

奥田さん) よく来たね~!
大人っぽくなったね
。(志帆さん) ホントですか?


奥田さん)お母さんに似て来たんじゃない?

志帆さん) ハハハ…!
何か強くなった?
 ハハハ…。

奥田さん) 顔が明るくなった。
よかったよね
かわいくなったでしょ?
<あの時
 私達にはこれしかなかった>
<[外:2B385C2642704E44347F2F4DB147C8FA]藤しながら→
小さな命を守り切ろうとする女達>
<ここは
 それを支える大切な居場所>

岡田さん) おっ 張った 張った。
ほら
 これはね→
ちょっと…
 ちょっと見ると白だけど 横から見ると…。

奥田さん) あ~ あれか。(岡田さん) そうそう そうそう…。

奥田さんの声)この仕事を手伝うのは→
多分
 私 子供を産んでなかったらやってなかったし。

奥田さんの声)あの子がいたから→


 こうなってるし。
みんな
 ちゃんと立ち直るコばかりじゃないけど→
少なくても
 立ち直るコとか→
立ち直ろうとするコが
いるんであれば→
何か頑張れるかな~みたいな

かわいい?
<美容師見習いの楓花さん>
<赤ちゃんの名前は
翼くんです>
<翼くんを養子として
託した後→
新しい部屋を借り
再び美容室で働きだします>
<風俗で働く
19歳の佑美さんも…>
<幸せを願って→
この日 送り出します>

岡田さん) 泣きそうな顔して…さよなら~。

岡田さん) またね。
またね

♪♪~
♪♪~


佑美さんの泣き声)

はなをすする音)

はなをすする音)

はなをすする音)

泣き声)
<一人
 生きるためこの町に戻って来ました>

佑美さん) バイバイ。
<今
 考えたい>
<女だけを
責めることができますか?>
<親が育てられない命を
救う一方で→
出自不明の子も生み出した
赤ちゃんポスト>
<設置から11年→
賛否に揺れる ゆりかごはどこへ向かうのか?>
2018/04/23(月) 00:55〜01:50
読売テレビ1
NNNドキュメント「マザーズ〜『特定妊婦』オンナだけが悪いのか。」[解][字]

予期しない妊娠で、産んだ子どもを養子に託す女性に世間は冷たい。「男に逃げ得を許す法制度」「風俗産業に敗北した社会保障」。オンナだけが泣かなければいけないのか。

詳細情報
出演者
【ナレーション】
林原めぐみ
番組内容
奥田さんはNPOの養子縁組あっせん団体の女性スタッフ。予期しない妊娠等で子どもを産んでも育てられない母親のサポートをしている。母親の多くは「特定妊婦」。児童福祉法で「出産後の養育が困難な妊婦」として支援対象だ。妊娠を告げたら同棲相手が逃げた21歳。親からネグレクトを受け生きるため風俗で働く19歳は客の子どもを妊娠していた。産んだ子を養子として託す彼女たち。世間は彼女たちだけを責められるだろうか。
制作
中京テレビ


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント