(桜井佐那) 私は この場所を夢の場所にしたいんです。
ここで私達と→
一緒に働いてください。
(
宇海直哉) いいですよ。
崖っぷち
最高じゃないですか。
時貞さん
副支配人から宿泊部主任に降格してもらいます。
(
時貞正雄) はぁ!?代わりに新しい副支配人は→
私
宇海が務めさせていただきます。
江口さんは料理長から
スーシェフに戻ってもらいます。
(
江口) はっ?新しい料理長を→
鳳来ハルさん
お願いします。(一同) はぁ!?
(
ハル) 私ですか?そうです。
上がっても
よろしいですか?総料理長。
あぁ
はい。
今
残った食材で「スズキのポワレ ソース・ブールブラン」を→
作ってみてるんですけど
どうですか?
お前
このスズキお客様に出したのか?
いえ
何か おっ!ていうような味にならなくて…。
ダメだろ
こんなスズキは。え? でも→
魚市さんに
薦められたものを入れたんですけど。
薦められたって
お前 総料理長だろ?
勉強中なんです
そんな すぐに全部は無理ですよ。
食材も見極めらんねえ総料理長が
どこにいんだよ!
フフフ…
ここにいます。
いやいや
冗談じゃないんだって。
(
ハル) 江口さん…。
お疲れさまでした!
ケーキフェアも好評だったし→
少しは
お客様に帰って来てもらえるかな?
ちょっとは
いい方向に向かってるよね このホテルも。
フフっ
。
フフフ…
。
≪フフフ…≫
今 女性のオッサンみたいな笑い声しなかった?
(
梢)何!? 何 その矛盾した幽霊。
例えようがないんだよね
他に。
うわっ
おぉ。
で
どうすんの?何が?
いや
あの女と宇海このままにしとくの?
このままなわけないだろ
。
俺
今 起きている間は→
ほぼ宇海を追い出す方法を
考えてるから。
ふ~ん
なら…。え?
(
梢) ああいうのと組むのが→
いいんじゃない?
フフっ。
お2人そろって
どうしたんですか?
しかも
こんな所で。他の人間…→
特に給湯室で
寝泊まりするようなヤツには→
聞かれたくない話でしたから
。
あらためてで
申し訳ないんですけど→
やはり私達の降格人事が
納得行かなくて。
江口さんも?
(江口) ええ。
ハルには
総料理長はまだ無理だと思います。
センスは認めます
しかし→
知識があまりにも
不足していますから。
はぁ…
戻していただけないですか?
私と江口を元のポジションに
。
でも
それは宇海さんも交えてお話を…。
佐那さん
総支配人は あなたですよね?
はい
。なら あの宇海…→
副支配人ではなく
あなたが決断してくださればいいんです。
どう
お考えなんですか?
お気持ちは理解できます
。
それは…→
無理です。
どうして
あの男の言いなりになるんですか?
いや
そういうことではなく…。そういうことでしょ?
もし
戻してもらえないなら→
私達は辞めさせていただく
覚悟ですから。
えっ
ちょっと待ってください!私達はね→
宇海さんと
刺し違えるようなつもりで→
ここに来てるんです
。刺し違えるって そんな物騒な…。
宇海…
副支配人。
すいません
朝 食べたいと思って→
昨夜
こっそり冷凍庫に入れてまして。
(
においを嗅ぐ音)マンゴー 好きなんですよ。
ま…
まさか ずっと?
いえ
厨房を借りたのは今日が初めてです フフっ。
近くの高橋ファームに行ったら→
頂いちゃいまして… 食べます?
食べてる場合じゃないんです
。
今
時貞さん達と大事な話を。
大事な話?
ん? えっ…。
あっ
えっと…。
人事が納得できねえって話だよ
ポジションを戻してほしいって。
それがダメなら
辞めるって話をしてたんだよ。
お2人とも
そんなに戻りたいんですか?
そりゃ
そうですよ。
ふ~ん
。
えっ
宇海さん?
分かりました
考えてみましょう。
はぁ~!?
え~!?
ちょっと待ってください
どういうことですか?
ただし
条件が1つ。
お2人に
ちょっとお願いしたいことが。
♪♪~
(ハル) すいません 遅れました!
(
阿部) 最近 勢ぞろいさせられてばっかりやな。
すみません
宇海副支配人からまた申し出がありまして。
(
尚美) え~ またケーキフェア?
忙しいところ
すみません。
宇海副支配人
皆さん そろいましたけど。
すいません
私だけ自宅が近くて。
痛っ!
痛い痛い痛い。
(
せき払い)
実は
新規客開拓のために時貞さんと江口さんに→
企画を考えてもらいました~!
よっ!(拍手)
(ピエール
田中) え?
では
時貞さん発表していただけますか?
私のプランはですね…
。
このインヴルサは老舗で
建物も魅力的ですし→
究極のセレブ体験をしていただく
プランは どうかと。
あ~
いいですね!
ゲストには
スイートに宿泊していただき→
超一流のもてなしを
体験してもらいます。
なるほど~
。
では
江口さん。
俺は
お客さんに→
一流フレンチの
調理体験をしてもらおうかと。
(
丹沢)それはコストが高そうですね。
(
江口) 近くに提携の高橋ファームもありますし→
そこで食材は
お客様自身の手で採ってもらって→
それを俺と一緒にフレンチに
仕上げるというプランです。
なるほど~!
それも素晴らしいですね。
いや
ちょっと待って。
何で急に2人が
そんなこと…。
それは…
。これは勝負なんです。
あっ
。
これ
「ロバの耳」です当たったんです。
ここに喋ると
ストレスなんか発散できるっていうやつで→
この部屋に置いておきましょう
。
あの
宇海さん?
はい
。
ご存じの方もいると思いますが
私 懸賞マニアでして。
懸賞は
いいんですよ。
ハガキを送った
その瞬間からワクワクが止まらない。
当たるか外れるか
これを逃したら もう→
チャンスはないかもしれない
一度限りの大勝負!
つまり
お2人には元の役職に戻るという→
権利を懸けて
一度限りの勝負をしてもらいます。
はっ?
なので→
時貞さんには副支配人として
江口さんには総料理長として→
新規客獲得のための
企画を考えてもらいました!
で
勝ったほうが希望の役職に戻ります。
また何か始めたよ
。
時貞さんが勝ったら
宇海さん副支配人 辞めるってこと?
宇海副支配人
約束は 守っていただきますよ。
絶対に
。もちろんです。
江口さんが勝ったら
総料理長に戻れるってことですね?
お前…
。もちろんです。
(
梢)その勝敗 どうやって決めんの?
お客様に
喜んでいただけたかどうかです。
そんなの曖昧じゃない
。はい。
ですから
最終的には支配人に決めていただこうと思っています。
え!?
え?
だって
このホテルの総支配人はあなたですから。
いや
でも…。(梢) その男を守るために→
不公平なジャッジとか
やめてね。
いいですか?
何です?
あっ
あの…。
俺
ポジションとかどうでもいいんですけど→
そういう企画やったら
やってみたいことがあって。
どうぞ
。
あの
お客さんに ベッドメークの仕方を教えるっていうの→
昔から
やってみたかったんです。
それは
いいですね! 素晴らしいそれも募集しましょう。
えっ
いいんですか?もちろんです。
通った!
えっ ホントにやるの?やるやる やるやるやる!
はぁ…
。
こんなやり方
本当に正しいんでしょうか?
何がですか?
これで新規のお客様も…。
時貞さんや江口さんの降格→
何か深い考えがあってのことと思ってました。
なのに
こんな競争の道具みたいに…。
懸賞の
もう一つのワクワクって分かります?
え?
勝負に出た後 勝敗が決まるまでいろいろ想像するんですよ。
当たったら
どう使おうどこに置こう 誰に見せよう。
結果が
どちらになったとしても→
その時間だけでステキな景品です
。
また訳の分からないことを…
。
あっ
枝川さんの言った通り→
私に気を使って
勝敗は決めないでくださいね。
だから
その勝敗を私が決めるというのも…。
前にも言いましたけど
私は支配人に従いますので。
もう…
せっかくいい方向に向かい始めたと思ってたのに。
向かってるじゃないですか
。
長吉さんからも
アイデア出ましたし。
(
ドアが閉まる音)
いいか?
江口には手を貸すんじゃないぞ。
はい
。
だけど
全くっていうのは無理ですよ。
俺が絶対に
悪いようにはしないから。
俺が副支配人に戻れれば
金の流れがバレることもないし→
俺がお前を
悪いようにはしないから。
ん?
どうしたよ。いえ 別に。
相変わらず
悪い顔で笑うな~って。
フフフ…!
ワクワクが止まらないぜ!そこだけは宇海に同感だよ。
服部
江口の情報を逐一報告しろ。
(
服部) 承知。あれ 返事変えた?
(
服部) 承知。
変えたんだ
。良くないぞ。
はぁ…
。フフフ…。
早く言ったらどうですか?
何を?
ハルちゃん
お前の力を貸してくれ→
…って言ったらどうですか?
俺 今までそんな喋り方したことねえわ。
お前は
いつも通り料理してくれればいいよ。
こっちは俺一人でやるから
。
えっ
いやいや…手伝わせてくださいよ!
あっちの企画にはさ
最高級のフルコース→
出さなきゃなんねえんだから
。(ハル) もちろんです。
でも江口さんの企画も
手伝いますよ。
簡単にできるスイーツメニュー
考えておきますね。
お前さ
もし俺が勝ったらさ…。
ヤバいですよね~
私 総料理長降ろされちゃいますしね。
だけど
やりましょう!よし 出来た!
Aランチ
いってきます。
うぃ~!
よいしょ!
どんなヤツだよ
。
いよいよ今日
それぞれの企画が実行されます。
おかげさまで
全員の企画に申し込みがありました。
(
拍手)
お~!
(拍手)
時貞さんの企画で
ポルドソルスイートにお泊まりいただくのは 富田様。
富田モータースという会社を
経営されている方で→
うちをご利用していただくのは
初めてです。
はい
私も すでに富田様に関しては→
いろんな情報を集めています
。
今回は大事な商談があって
こちらに来られます。
はい
。お酒のお好きな方ですからね→
枝川さん
よろしくお願いします好みのお酒も調べてありますから。
はい
。
江口さんの企画に
申し込まれたのは大村様。
こちらは
おとう様と息子さんのお2人で→
308号室に
お泊まりいただきます。
今回
息子さんの思い出にと申し込まれたそうです。
はい
。(ハル) はい。
だけど
これ始まる前から→
結果
出てるんじゃないですか?え?
スイートひと部屋埋まるだけで
全然 単価違いますから。
いえ
大切なことはお客様に喜んでいただけたかどうかですから。
負ける気はしませんけどね
。
江口さんだって負けません!
何でお前が出て来るんだよ。
いや~
口下手だから 江口さん。
でも
絶対負けませんよね?
江口さん!
OK 分かった…。
勝負とはいえど
協力なしにはホテルは成立しません。
皆さん
それを忘れずにお願いします。
そんなことは分かってます
もう いいですか?
いろいろと準備がありますから
そろそろ。
(
阿部)いや ちょっと待ってください俺のお客さんは?
あっ
すみません。(阿部) ええ。
小山内裕子様
将来 ホテルで働きたいので→
プロのベッドメークを
見たいとのことでした。
ありがとうございます
頑張ります 見せたりますわ。
本日は
この3組のお客様のみの宿泊です。
では皆さん
頑張りましょう!
(
拍手)(阿部) お願いします。
よっしゃ
どうする?どうしたらいいの? まず。
(
大村敬三) あっ… あの→
何か
企画で… 料理の…。
大村様でございますね
。
お待ちしておりました
。
お部屋は3階の308号室を
ご用意させていただいております。
後ほど
企画担当の者がお部屋に伺いますので。
(
大田原) ご記入をお願いします。
この人
怒ってないから大丈夫ですよ。
(
江口) ん~。
江口さん
江口さん…!
高橋ファーム
たらの芽も採れるそうですよ。
あ~
春野菜は素人が作った時の→
満足感が薄いんだよな~
。
じゃあ
私が仕入れて来た車海老と一緒に出してもいいですよね。
あっ
車海老は ちゃんと選んだ…。
つもりです
。
大村様
いらっしゃったそうですよ。
了解
じゃあ 俺 ちょっと迎え行って来るから。
(
ハル) はい!
張り切ってますね
。はい!
…って
どうしたんですか?宇海さん その格好。
あぁ
今回の協力のお礼に高橋ファームに→
収穫の手伝いをして来るんです
。
個人的にマンゴーの
お礼をしたかったのもあって。
(
ハル) マンゴー?すいません→
また冷蔵庫
借りちゃいました。
これ
マンゴードリンクです。
栄養価も高くて
これ飲むと元気になるんですよね。
作業にはピッタリ
。
くぅ~!
ほう!
宇海さん
いっつも変な格好してますよね。
あ~
私 きちんとした格好がダメでして。
えっ?
分かります! 私も制服とかダメだったんです!
ボタンは
まどろっこしいし何だかんだ季節で→
着こなし考えたり
その点 今は これ!
上からストン
前掛けパッ一年中これだけです!
あっ
私は全く理由が違いまして。
何だ
てっきりそんな格好してるのって→
風来の男を意識して…
。
「
自分 ルールとか無視です」→
…みたいな感じかと思ってた
違うんだ 何だ そっか。
あっ!
すみません テンション上がってため口みたいになってましたね。
じゃあ
宇海さん私達も準備ができ次第→
高橋ファーム
向かうので!
はい…
先に行ってますね。
はい!
富田様 間もなく ご到着されるとご連絡いただきました。
よろしく頼むな
。
笑顔
。
ふざけてんのか?
お前。
江口の味方じゃねえだろうな
。
(ピエール)
支配人富田様 いらっしゃいました。
はい
。
では
ただ今から食材を採りに行きます。
あっ…
じゃあ あの私は ここで待ってますので→
息子を
よろしくお願いします。(大村裕司) えっ?
えっ?
行かないんですか? ぜひ一緒に。
実は仕事の電話を
何本か しなくちゃならなくて。
待ってます
。
そうですか
。
(
ハル) じゃあ いってきます!行こう 裕司君。
(
大村) よろしくお願いします。
富田様
こちらでございます。
いってらっしゃいませ
。
まずは
このベッドの下にかかっている この布。
これ何か分かりますか?
(裕子) 分かりません。
あっ
オシャレに見えるからですか?
これはフットスローと
呼ばれるものなんです。
尚美さん
解説をお願いします。
ホテルは西洋文化から
始まりました。
靴を脱がずに
ベッドに横たわった時→
ベッドを汚さないように
するためのものです。
なるほど
。(阿部) 続いてはデュベカバーです。
現在
ホテルではベッドカバー 兼お布団スタイルの→
デュベスタイルというのが
主流なんですね。
これ
なぜか分かりますか?
分かりません
。
ホテルでは清潔感
そして高級感が大切なんです。
見てください
。
この
ふんわりとした仕上がり。
これを見ていて
非日常を味わえますよね。
そのためなんです
。
分かりました
。
では
やってみましょう。やりましょう。
はい
。(尚美) お願いします。
私
必要かね。
時貞さんの
あの顔は全く協力するつもりないな。
企画を成功させようと
一生懸命なのは→
間違いないんだけど
。
役職懸けて勝負って
おかしいでしょ!
宇海のバカヤロ~!
時貞のバカヤロ~!!
はぁ~
すっきりした。
あっ!
支配人 富田様が→
お出掛けになるようです
時貞さんが→
お見送りをしましょうと
。
私は何も
。
それ…
見てた人の言い方ですよね。
[外:FBD48A799B4F6802745508A76590E3BC]
(着信音)
はい
大村です大変申し訳ありません。
はい…
。お戻りの時間に合わせて→
お部屋に富田様ご所望の
シャンパンをご用意させていただきます。
他に何かご要望ございますか?
(富田) いえ 結構です。
こちらの実物を
購入していただければ→
商談ご成立なんですよね?
毎回こうしたものを先方にお渡ししているんです。
素晴らしいプロモーションです
。
(ピエール)
いっぱい採れましたね。(裕司) でしょ。
へぇ~
すごい。あれは?
お目汚しいたしまして
申し訳ございません。
近くに提携している
農園がございまして→
そこから
お戻りになられたんですね。
富田様
お気を付けていってらっしゃいませ。
わざわざ
ありがとうございます。
わぁ~
たくさん採れましたね。
おとう様にも
見せてあげないとですね。
うん
。
あの
明日までには必ず。
あっ
。(富田) あっ ごめんね 大丈夫?
あぁ
お車が…。大丈夫ですか?
どっか痛いとこない?
ん?
あ~!
これ あ~! これ…。
走っちゃダメでしょ!
(富田) いいから 大丈夫だよ。いや…。
申し訳ありません
私が余計なことを言ったばかりに。
申し訳ございません
。
(
富田) ちょっと壊れちゃったけどこれあげるよ。
えっ?
(大村) はい 失礼します はい。
すみません
この子の父です。
あっ
いや 私のほうこそ…。すみませんでした。
こちらこそです
申し訳なかったです。
ホントにすみませんでした
。
じゃあ
いってきます。大事な商談なのに服にも汚れが。
あ~
こんなの払えば問題ないですよ。
気を付けてくださいね!
はぁ すみませんでした。お持ちします。
ピエール!
ちょっと。
(
ハル) さぁ 今から あのシェフが料理を教えてくれるからね。
フフフ…
。
いろいろと
すいませんでした。
一度
お部屋にお戻りいただいて→
その後
レストランにお越しください。
場所は分かりますか?
あぁ はい 大丈夫です。
分かるよな?
えっ?
(
ハル) あれ? おとうさんは調理もされないんですか?
あぁ…
ちょっと まだ仕事が片付かなくて。
それに
今日は この子に思い出ができれば私はいいので。
よろしくお願いします
。はぁ…。
(
江口) 子供が1人で作れるフレンチか…。
江口さ~ん…
。あ?
時貞さん
ひどいです。
ああ…
さっきのことか?
ポルドソルスイート
の富田様のディナー私じゃないんです。
は?
(ハル) 外からシェフ呼ぶって。
は?
何で?
私は敵だから信用できないって
。
敵?
ホントに そう言ったのか?
はい
。
はぁ…
。
そうです
そうです。
あ~
いいですね。
(
拍手)
そうです
そうです。(拍手)
これで
いつでも気持ち良く寝れる状態です。
はい
。
もう一回やってみても
いいですか?
やりましょう
。
今度は
もっと早くやってみます。はい。
ディナーの後
夜には富田様をご案内するから。
このカクテルを
出してほしいんだよ。
はいはい
。
この桜
リキュールを使えばいいのね?そうそう。
これ
なかなか手に入んないんだよね~。
なぁ
やっぱりかわいいおねえちゃんとかも→
サプライズ
で呼んだほうがいいよな?私 さすがに→
数時間で喜んで来る女性の
コネクションなんてないですよ。
あそこの女子大つながりないの?
スカウトして来いよ。
(
丹沢) 嫌ですよ。時貞さん。
おぉ
何?
(
江口) ハルから聞いたんですけど外からシェフ呼ぶって何ですか?
はぁ?
(江口)あいつに 敵だから信用できないって言ったそうですね。
まぁ
一応 ライバルだしな。
わざと味落とされたりしたら
困るから。
あいつが
そんないいかげんなことするわけねえだろ!!
お~い
びっくりさせんなよ~冗談だろ?
富田様がな
和食がいいっておっしゃるもんだからさ。
うち
いないだろだから外から呼んだんだよ。
そんなこと文句言いに来たわけ?
それに さっきだよ何だ 富田様の服に汚れがって。
目の前で子供が倒れてんだぞ
。あの人 大事な商談なんだぞ。
ミニカーだって壊されて
。だからって…。
ハッハッハ…
だったらお前ちゃんと管理しとけよ。
管理?
お前の客だろ。
このホテルの客だろ
。ここは老舗ホテルなんだぞ。
それを
あんな汚い…。あ? 汚いって何だよ。
汚いって
どういうことだよ?いや あんな泥だらけで→
ロビーに入られちゃ困るんだよ
富田様の前で!
富田様
富田様 うるせぇな!こっちだって大村様だろうが!
ちょっと落ち着いてください!
何だ?なぁ? なぁ? なぁ? あんたさ→
一緒に総支配人の所に
話つけに行こうって言った時→
このホテルのために
一緒に組もうって俺に言ったよな?
そうだけど
今はな 勝負なんだよ。
ま
もう 決着ついてるけどこっちの単価 知ってるか?
あんな親子に…
。おい あんた いいかげんにしろよ。
(
丹沢) ちょちょちょ… ちょっとちょちょ…。
お前!
離せ!
年の差
考えろ お前。(江口) 息が臭ぇんだよ!
あ~あ~
ちょっと 枝川さん誰か呼んでくださいよ。
(
梢) しっ!しっ!て何ですか。
危ない危ない!
ダメダメ…!お前 ムキになんなよ。
ムキになって…
。(丹沢) あ~あ~…!
(
江口)自分のことしか考えてねえのか!
うるせぇ!
あぁ! カクテル!
何してるんですか!
カクテルが!
あ~!
ちょちょ… ケンカだよ!
ケンカだよ!
富田様のカクテル!
メガネ!
メガネが~!やめてください!
メガネが~~!
ほっ!
よし
。うわっ すごいですよ!
10分!
私でも7分かかりますからね。
え?
プロの方は 7分ですか?
ええ
まぁ長いことやってますからね。
もう一回やってみても
いいですか?え?
またやるんですか?
ダメですか?
いや…
いいですけど。
あいつが突然
つかみかかって来まして。
あんたが汚ねぇ親子とか
言うからだろ?
そこだけ抜き出すなよ
流れだろ 流れ!
いいかげんにしてください!
どんな企画だってお客様は全て同じです。
それは…
そんなことは分かってますよ!
分かってません
。
何
説教してんの?
あんた達でしょ
ポジション餌に競わせたの。
もめるのなんて
誰だって想像できたでしょ。
枝川さんのおっしゃる通りだと
思いました。
お客様からの評価で勝負を
というのは→
やっぱり間違った方法
だったんじゃないでしょ…。
ねぇ
宇海さん 聞いてますか?
いや~
手伝いに行ったはずなのに→
また
こんなにもらいものしてしまいまして→
逆に申し訳ないですね
。
もう
だからちゃんと聞いてください!
すいません
。
私は想像できていなかったです
。
誰だって想像できると
言っていたんですよね?
申し訳ないことに→
私は こんなふうにケンカになってしまうとは→
想像していませんでした
。
反省します
。
じゃあ
やめにしましょうかこの勝負。
いや
やめる必要はないと思いますが。えっ?
うまく伝わっていなかったら
申し訳ないのですが 私は別に→
お客様からの評価で勝負をして
もらおうとは思っていないですよ。
どういうことですか?
言ったじゃないですか。
支配人に決めてもらうと
。
もう
だから それだって突然…。
あぁ
もう 何で私も止めなかったんだろう。
せっかく
いい方向に向き始めたと思ってたのに。
いい方向?
支配人前にも言っていましたけど→
支配人が言う
いい方向ってどっちのことですか?
このホテルの支配人は
あなたですいわば船長です。
あなたが向かいたい場所が
私達が向かう場所です。
それは
どこですか?
だから今回の勝敗も
支配人に決めてもらおうと思いました。
前にも言いましたけど→
大切なことは お客様に喜んでいただけたかどうかです。
お客様が
どう評価したかではないですから。
大事なのは
楽しい想像をすることです。
♪♪~
(ストップウオッチを止める音)
よし…
。
7分です
もう プロです。はい。
ありがとうございました
お疲れさまでした~。
でも
プロの方って何回やっても一定のクオリティーですもんね。
はぁ…
。
じゃあ
今度は続けて3回連続でやってみてもいいですか?
えぇ?
いや もういいでしょ…もういいです…。
いや
7分ですよ?私と一緒なんですよ。
いいですか?
はい。計ってください。はい…。
よ~い…
はい!はい!
(
江口) そうそう…。
上手だな
。
いつも
やってんのか?
時々
。(江口) ふ~ん。
お~
すごいね。
お母さん出て行ったから
。(ハル) あ~。
お父さん
仕事で忙しいしだから料理うまくなりたくて。
じゃあ
将来は あれか…コックさんになるのか?
いや
。あれ 違うの?
裕司君
今のは→
コックさんになるって言う
流れだよ~。
ならない
。
何か
好きなもんとかあんの?
えっと…
車。
そうか
。
♪♪~
おかえりなさいませ…と… 富田様。
ダメでした
アハハ…。そうでしたか。
もしかして
ミニカーのせいでしょうか?
あっ
いえいえそんなわけないですよ。
はい…
。
では
とっておきの和食をご用意してますので→
元気を取り戻しましょう!
ハハ… ありがとうございます。
はぁ~
。
ようこそ
オリフィシオへ。
段差がございます
。
あっ
どうも。
富田様
こちらでございます。(富田) はい。
さぁ
どうぞ。
こちら
富田様のための特別ディナーでございます。
あぁ…
。
商談うまく行かなかったのに
何だか不釣り合いですよね?
いえ
決して そんなことは…。
(
江口) おし 出来たな。(裕司) うん…→
でも
いいの?ん? ああ 全然いいんだって。
っていうか
俺も食材選んだ段階で気付けって話だよな。
(
裕司) せっかく料理 考えてくれてたのに。
いや
いいんだってそんなことより→
ちゃんと
作りたいもん出来たか?
うん
。(江口) うん。
じゃあ
おとうさんに出そっか。うん!
よっしゃ
。
すいません
。はい。
これどうぞ
使わなかったんで。
♪♪~
ん? 出来たのか。
(
裕司) 春の山菜盛り合わせです。
きのこソースで
召し上がってください。
デザートは新鮮春果実を使った
プディングです。
フレンチじゃなかったのか?
ほら…。
ん?
何だ?
お父さん
いつもありがとう。
(
江口) これ 全て疲労に効く春野菜と果物を使ってまして。
裕司君が自分で選んで採って来て
料理したいと。
どうして…
。
お父さん
仕事大変そうで→
疲れてると思って
。
おいしい料理食べて
元気になってほしいと思って。
だから
これに行きたいってお願いして。
お父さん忙しいのは
ちょっと寂しいけど→
でも
それは僕のためだって分かってるから大丈夫で→
でも
お父さんが元気ないのは嫌で。
(
江口)おとう様 おもちゃ屋さんをやられていると→
裕司君から聞きました
。
車のおもちゃが
家中に飾ってあるって→
自慢げに話していて
なっ。
お父さん
いつも言ってたから。
おもちゃを買った時に
みんなが笑ってくれるのが→
うれしいんだって
。
だから僕も
お父さんに笑ってほしくて。
裕司…
。
(
江口) 裕司君 料理の才能あると思うんですけど→
でも
将来は絶対→
おとうさんのおもちゃ屋さんを
継ぐんだって言ってて。
いや~
もったいないです。
(
泣き声)
(
はなをすする音)
うまい…
。
うまい
。
ヤダ
宇海さん!
くぅ~!
しっ しっ し~…。
厨房の冷蔵庫
使い過ぎですかね?
いや
それは私が あんまり言えることではないですけど。
でも
その格好でお客様の前には絶対出ないでくださいね。
うん
うまいな これも。
すいません
。はい。
あれは?
あっ あの子が調理のマネ事をしたようですね。
へぇ~
おいしそうですね。いや~ それはどうでしょう。
子供が作ったものですから…
。
ワサビ
お作りしますね。はい。
(
大村) うん… うん。
(
大村) うん。
(
大村) どうした?
富田様
お醤油がですね焦がし醤油と…。
おぉ…
。はい。
えっ
何?ボク ちょっと勘弁して もう。
さっきは
ぶつかって ごめんなさい。
いえいえ…
。
いいの?
うん。
車のお礼と
あと…→
おじさんも
元気なさそうだったから。
ありがとう
じゃあ いただきます。
大丈夫かな?
野菜 ちゃんと洗ってる? ねぇ。
これ
うまいね! うん!
あの…
先ほどはきちんとお礼もせず→
失礼しました
。
車のおもちゃ
頂いてしまったみたいで。
いえいえ
逆に こちらも→
ステキなお返しを頂きまして
。
ねぇ
これ たらの芽とふきのとうだよね?
確かに元気が出る料理だね
。
そういえば
よくそんなの知ってたな。
調べたのか?
ううん。
あのおにいちゃんが
農園で教えてくれた。
えっ!?
あぁ… あっ!
じゃあ
お父さん 食べようか。
(
大村) ああいっぱい作ってくれたしな。
じゃあ
失礼します。(富田) ごちそうさま。
すいません
支配人見つかってしまいました。
宇海さん
裕司君と会ってたんですか?
はい
高橋ファームを手伝っている時に ちょっとだけ。
はぁ…
。
子供って
すごいですね~。えっ?
はぁ…
。
何だか
本当に元気が出て来ましたよ。
このホテルに泊まることにして
よかった。
それは…
何よりのお言葉です。
山菜採り
楽しかったですよ。
裕司君
こんな大きなふきのとうを見つけて→
大盛り上がりしまして
。へぇ~。
(
裕子) ありがとうございました。いってらっしゃいませ。
(
佐那の声) 皆様笑顔でお帰りになりました。
(
阿部) 疲れた~。
昨日
夜10時までベッドメーク講座やで。
(
尚美)すっごいのよ あの小山内さん。
チェックアウトした後
私が掃除に入ったんだけど→
自分でベッドメークして
帰ってて→
もう
すっごいキレイだったわ!(阿部) ウソやん。
で
総支配人→
どうだったんですか?
勝負の結果。
不正は困りますからね
。
みんなの前で発表して
理由もお願いします。
はい
。
私なりに考えました
。
今回の企画で
私が 勝ちだと判断したのは→
江口さんです
。やった!
ちょっと!
理由は?
大村様に
喜んでいただけたからです。
それだったら
富田様だって…。はい。
しかし
富田様は 帰り際→
ずっと
裕司君の料理のことをおっしゃっていました。
そんなの結果論でしょ?
確かに結果論かもしれません。
でも私
宇海さんが来てから思ったんです。
お客様に
喜んでいただくためには→
欠けてはならないことがあると
。
それは考えることです
。
はぁ?
私は ずっと願っていました。
このホテルが
夢の場所になればと。
それは
一体どんなホテルなのか。
今回のことで考え
こう思ったんです。
この場所を→
お客様の思い出の場所にしたいと。
大村様も
富田様も言ってくださいました。
また来ます
と。
それは
江口さんが裕司君の思いを考え→
おとう様の気持ちを考え→
そして お客様である裕司君が→
富田様のことを
考えたからだと思います。
思い出は
つくろうと思ってできるものではありません。
いつの間にか
思い出になっているものです。
だから
こちらが いいと思ったことを→
一方的に押し付けても→
お客様は 本当の意味で喜んでくださらないと思うんです。
だから
考えるんです。
このお客様は何が好きなのか
。
今
どう思われているのか。
何をしてほしいのか
。
確かに
さまざまなお客様がいらっしゃいます。
でも
私達は考え 行動することができます。
その結果
そのお客様が喜んでいただけたら→
こんなに幸せなことはありません
。
だから今回は
お客様の思いを考えてくださった→
江口さんを
選ばせていただきました。
小山内様にも
本当に満面の笑みでお帰りいただけました。
長吉さん
ありがとうございました。
うん…
まぁ そりゃ。
え?
じゃあ 江口さんは?
そうですね
約束通り…。
やりましたね!
江口さんいいんです。
堂々と
総料理長に戻ってください。
私は
まだまだ勉強しないといけませんし。
あ…
センスは私のほうがあると思うので→
すぐに
また総料理長に戻ると思いますけど。
いや…
。
俺は
総料理長には戻りません。
え?
えっ!?
このままで
いいです。
(
ハル)えっ え… ちょ… 江口さん!
ぬあ~!
ハァハァ…。
あんなこと
全員の前で言われて→
他のヤツに合わせる顔ないんだよ
。
なぁ
いいだろちょっとぐらい愚痴らせろよ。
丹沢も
何だか最近冷たいしよ。
支配人
あんな長々と喋ってたけどさ→
絶対
宇海を守るためだよ。
私は
違うと思います。
はぁ?
おい トーテムポール。
お前も敵か?
敵ポール?
味方ポール?
敵? 味方?
(
江口) なぁ…。
ちょっと話さないか?
いいですよ。
(
江口) 俺さ…→
裕司と環境が似てんだよ
。
(
江口) うちも親父と2人だったんだけど→
ある時
仕事でミスして帰って来た親父が→
俺が作った料理を
「おいしい おいしい」って言って→
泣きながら
食べてくれたことがあって。
俺は料理ができればいい
。
おいしいと言ってもらいたい
。
それだけだ
。
総料理長に戻っても
それは変わらないでしょう。
いや
でも…→
そのことを忘れてたんだよなぁ
そういう気持ちを。
前の総料理長が辞めさせられて→
ところてん式に俺が総料理長になって。
だから
まぁ…→
いい薬だ
。
大体
そういう意味であんた 俺を降格させたんだろ?
フッ…
どうでしょう?
(
江口) ハハっ。
あんた…
何か怖え~よ。
何を
どう考えてんのか知んねえけどさ。
ハルの才能だって
一発で見抜きやがって。
すごい人に出会うと
ワクワクするだけです。
ほぉ~
。
今日もね
私は またワクワクしました。
支配人か
。フッ。
今の世の中って
当たり前のことって→
言いにくいじゃないですか
。
あんたが
「世の中」とか言うと不思議な感じがするな。
でも
あの人はとても当たり前のことを→
当たり前のように言ってのけた
真っすぐに。
それって
一番難しいことだと思うんですよ。
うん
まぁな。
あの人…→
もしかしたら怪物かもしれないですよ。
フッ
まさか。
近いな
。
いいじゃないですか…
たまには。
フッ
。
これで
よかったんですかね?
時貞さん
絶対 怒ってるよね。
でも
仕方ないよねこれでいいんだ。
これでいいんだぞ!
ふぅ~。
うん…
クセになるな。
(
ノック)
はい!
失礼します。
ちょっと
お話が。はい。
私…→
ここを辞めさせてもらいます。
へっ?
はい。
このホテル
もう潰れますから。
<今夜の
『ガキの使い』は…>
2018/04/29(日) 22:30〜23:25
読売テレビ1
崖っぷちホテル!#03[解][字][デ]
降格処分に納得のいかないスタッフたち。何か考えあっての処分と思ったら、なんと役職復帰を賭けて一夜限りの企画勝負が!?バックヤードは大騒動!その先にある感動とは。
詳細情報
出演者
岩田剛典
戸田恵梨香
浜辺美波
中村倫也
くっきー(野性爆弾)
チャド・マレーン
佐伯大地
鈴木浩介
西尾まり
宮川大輔
りょう
渡辺いっけい
番組内容
降格処分を受けた江口(中村倫也)、時貞(渡辺いっけい)は、佐那(戸田恵梨香)に自分たちを元の役職に戻すように詰めかける。が、佐那は宇海(岩田剛典)の決断を信じて、それを却下。そこに現れた宇海(岩田剛典)。江口、時貞の意見を聞いて、悩み始める。そしてアッサリと役職復帰の提案を始め、愕然とする佐那。だが、そのために宇海は一夜限りの企画勝負を提案する。彼の狙い、その先にある新たな小さな奇跡とは…?
監督・演出
【演出】
岩本仁志
原作・脚本
【脚本】
土田英生
音楽
松本晃彦
【テーマソング】
「Strangers In The Night」フランク・シナトラ
制作
【プロデューサー】
福井雄太
柳内久仁子
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
AXON
番組ホームページ
【HP】
http://www.ntv.co.jp/gakehote/
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ