2018/05/01(火) 15:50〜17:53 ten.【約3週間…今治市から広島市へ 脱走容疑者の足取りは】[字]

>>刑務所を脱走し、
きのう、
広島市で逮捕された平尾龍磨容疑者。
その足取りと、
逮捕まで3週間もかかった訳を解説します。
和歌山県串本町の廃業ホテルが、
温泉テーマパークにリニューアル。
地元の期待を背負う旅館の再生に
密着しました。
一面にあるものが描かれた道路や、
神戸に潜むまか不思議な光景。地元の人ですら知らない、
関西の謎を徹底究明します。
>>こんにちは。
かんさい情報ネットten.です。
神戸市の集合住宅に住む71歳の女が、
下の階の住民に向かって砂を投げ
つけたなどとして逮捕されました。
カメラが犯行の瞬間を捉えていま
した。
>>泥棒、
撮れ撮れ、なんぼでも。>>暴言を浴びせながら、
植木鉢の砂を投げつける女。
>>ははは。
ああ、
おもろい。あほ、
散れ、死ね死ね、あほ。
>>暴行の疑いで逮捕された、神
戸市の71歳の女は、きのう夕方、
自宅2階のベランダから、
下の階に住む40代の女性に向か

って、
砂などを投げつけた疑いが持たれ
ています。
警察によりますと、
女は少なくとも5年前から、
被害女性を含む近隣住民とトラブ
ルになっていて、
警察に相談が寄せられていたとい
うことです。
調べに対し女は、
砂を投げつけたが、
当たってはいないなどと容疑を否
認しています。
>>映像を見ても高岡さん、あま
りにもひどい話ですね。
>>行政の側も非常に困るのは、
これ音、
再発防止と一口で言いますけど、
恐らくこれ、微罪扱いで、
すぐにまた戻ってくるんですね。
根本的なご近所トラブル、これも、
双方が何かトラブルがあればいい
ですけど、
一方的に恨まれることもあるわけ
ですよね。
だからこれは、
単純に警察が乗り出して逮捕したらいいというだけでなくて、やっ
ぱりそのあとの解決は、行政が、
経費はかかるにしても、これ、
介入しないとしょうがないんじゃ

ないでしょうかね。
>>では続いて、一人一人に寄り
添って。
>>認知症になった71歳の息子
を介護するのは、
95歳の母親です。
その親子が安心し、穏やかな時間を過ごせる場所があります。
認知症と共に生きる人たちに密着
しました。
>>笑顔あふれる人たち。
ここは、
認知症の人が安心できる場所。
民家などを活用し、
自宅のような雰囲気の中で、
一人一人に合わせたケアを行う、
宅老所です。
>>何があっても大声を出さない。
何事に対しても指図しない。
叱らない、怒らない。
>>そこで出会ったのは、
元気いっぱいの105歳の女性。
宅老所に通うようになって、
はいかいがなくなったといいます。
そこにはありのままの自分に寄り
添ってくれる人の存在が。
>>一つ思ってるの、
一つ思ってることがあるの。>>なんでしょう。
>>長谷川さんの、
長谷川さんの終わりを見届けたいんだよ。
>>ありがとう。

>>そして。
>>あんた、
私の子ども?>>知らない。
>>71歳の認知症の息子を介護
する95歳の母。
この親子が、
宅老所で手にした安心とは。
老いを見つめ、
認知症と共に生きる宅老所の人々に密着しました。
私たちはこの日、
ある男性の自宅を訪ねました。
飯島春木さん71歳。
認知症を患っています。
介護するのは、
95歳の母、
もとめさんと、
妻の仁子さん66歳。
>>この人がいるから、
まだ死ぬわけにいかないんだけど、寿命はどうなってますかね。
>>もとめさんの夫、
丁巳さんも認知症を患い、16年前に亡くなりました。
それからまもなく、
今度は息子が認知症に。
製粉会社に勤めていた春木さん。
55歳の若さで発症。
少しずつ記憶が抜け落ちていき、
時計の針も読めなくなりました。
>>それはかわいそうですよ。
人並みになってほしいという願望は強いですけれどもね、これ、し
かたないことでしょ。

自然の力というものは。
だからそれを受け入れるしかない。
>>2人がやって来たのは、みんなのあもり。
NPO法人が18年前に始めた宅
老所です。
>>田中さんにおめでとう言った
の。
>>利用者は19人。
皆、
認知症を患っています。
15人のスタッフが通いや訪問、宿泊など、
きめ細かなケアに当たり、料金は
要介護度によって、
月1万円から2万7000円ほど。
春木さんは、
6年ほど前から通っています。
父の丁巳さんもお世話になっていました。
>>まあ、
なあ、
春木がちょっとまた進みました。
助かってます。
>>それはしかたがない。
>>しかたがない、はい。こちらの力でね、助かってます。
>>代表の田中さん。
長年携わってきた介護の現場での経験から、認知症の人と向き合う
うえで、大切なことがあるといい
ます。
>>寄り添いの原則。
何があっても大声を出さない。
何事に対しても指図しない。

叱らない怒らない。
突然、
荷物をまとめて家を出て行くようなこと、
現象もあるっていう、
その背景、何って言ったらね、これがあるんですよ。
日常的にね。
だからそこにいることがいたたまれなくなるから。
この人が求めてるのは何なんだろ
うっていうふうにして考えたら、
まあ安心して、気楽におれる場所、
それがまずあればいいのかな。
>>春木さんにちょっとした問題
が起こりました。
>>ハーモニカ、
どこにある?
ねえおばあちゃん、
ハーモニカ、
どこにある?
>>かばんねぇ、忘れちゃったん
だ。
いいよ、いいよ。
>>それじゃあ、歌、
歌えないじゃない。>>歌えるよ。
>>母親のことを、おばあちゃん
と呼ぶ春木さん。
歌の伴奏をするのが大好きだそう
ですが、ハーモニカを入れたかば
んを、
うちに忘れてしまったようです。>>ハーモニカどこにあるの。
>>うちだ、

忘れてきちゃったもん。
>>歌が歌えないじゃない。
>>あんた。
>>ハーモニカがないよ。
>>だってかばん忘れちゃったん
だもん、しょうがない。
なあ?
>>いつもは調理師の永井さんが
言うことは、素直に聞くのですが、
この日は。
>>はいよ、じゃあ、はいはい、
はいよ。
>>どうしても気持ちが収まらず、
かばんを捜しに行きたいようです。
その思いを止めることなく、
スタッフも付き添います。
>>いい男だね。
いい男。
はい、
いってらっしゃい。
>>じゃあ、
靴履いていこう。
ゆっくり歩くんだよ、危ないから。
>>しばらくすると、落ち着きを
取り戻した春木さん。
ハーモニカに代わって気にし始め
たのは。
>>まだおばあちゃんいるね。
>>うん、
おばあちゃんいるよ。

大丈夫だよ、
心配いらないよ。
>>母親のことが気になり、
宅老所に戻ります。
すると、車の中へ。
若いころにはドライブが好きだっ
たといいます。
>>まだおばあちゃん、
向こうにいるね。>>はいじゃあ、
私も運転席に。
>>スタッフは寄り添い続けます。
そしてかばんはというと。
>>よかったなぁ、
バッグ届いて。
願いがかなったね。
>>かなった。
>>ちゃんとね、ちゃんとおとなしくしてると、
こうやって願いがかなうんだよ。
すごいでしょう。
ね、
ごた言うと、
だめなんだよ。
ごた言うとね、どっか行っちゃう
んだよ。
よかったね。
>>妻の仁子さんが、
ハーモニカの入ったかばんを届けてくれました。
>>さあ、やりましょうか。
>>じゃあ歌、やりますか。
>>同じ宅老所に通っていた夫も

ハーモニカが得意で、
みんなと一緒に歌っていました。
今は、
息子のハーモニカが宅老所に響き
ます。
この日、
もとめさんは同じNPO法人が運営する、
もう一つの宅老所を訪ねました。
>>ばあちゃん、
こんにちは。
とても光栄です。
もう仕事している。
>>しばらく。
>>長谷川まき子さん105歳。
87歳から認知症を患っています。
もとめさんの夫、丁巳さんは、
まき子さんと同じ宅老所で過ごしたことがあり、それ以来のつきあ
いだといいます。
>>ばあちゃんからね、元気を毎
日、
少しずつ盗んでるよ、ここから。
だから元気。
もっとくださいね。
毎日、
盗むよ。
>>はいよ。
>>息子の介護のためにも、まき
子さんのように長生きしたい。
それが母の願いでした。
まき子さんが、

宅老所に通い始めたのは、
88歳のとき。
家族との連絡帳には、
当時の様子が記されていました。
>>夜10時半ごろ、警察から電話があって、
お宅のおばあちゃんを保護してい
ますからと言われてびっくり。
迎えに行くと、
バスタオルとイチゴ1パックを持って、
上はパジャマにチョッキを羽織り、
下はズボンに靴を履いたおばあち
ゃんが、涙ぐんで座っていました。
>>それから17年。
花見の席で元気いっぱいのまき子
さん。
すべてを受け入れてくれる宅老所
に通ううち、はいかいはなくなっ
たといいます。
認知症の人は、
自分が幸せだった時代に戻るとい
われています。
まき子さんが話し始めたのは、
優しかった夫のこと。
>>ああ、
これかい。
こうやったらね、
つなぐとね、
くすぐったいって言って、愛して
るよって。
そうすると。

>>すごく粋な旦那さんだったね。
>>そんな、うちではそういうこ
とやる。
>>だってそうじゃない。
>>それで、
すれ違うでしょ。
もう一回、
愛しているよって。
もう本当にそういう人だった。
>>亡き夫との思い出を、
生き生きと話すまき子さん。
>>認知症の場合はね、
今がすべてというんだけど、まさにそういうことですよね。
この今が、
もう1年先にあるのかっていう保証はないし。
だからこそこの今を、最大限に、
みんなで一緒になって共有するということですよね。
>>これが桜の花。
>>ああ、
本当だ。
>>宅老所のスタッフは、毎日一緒にいることで、
その人が認知症を患っているよう
には見えなくなってくると話しま
す。
>>また来ますね。
>>また来ますねって。
ね。>>はいよ、ありがとう。
>>だから介護するっていうんじ
ゃなくて、本当に、一緒に、
なんかその日その日を、

いろいろ教わりながらやってる、過ごしてるっていう、そんな感じ
ですね。
>>一人一人に寄り添い、安心で
きる居場所を作る。
こうした宅老所での生
活を通して、大きく変わったまき
子さん。
>>元気の秘けつってなんですか

>>私は自由にしているから、
秘けつも何もない。
行きたいときに行って、やりたい
ことやって。
>>まき子さんは宅老所に通う人
やその家族、
みんなの励みになっています。
この日、
春木さんを訪ねると、
>>1か月近く、
宅老所に寝泊りしていた春木さん。
過労で倒れた妻、仁子さんの体調も戻り、この日、
ようやくうちに帰れることになり
ました。
母のもとめさんが迎えに来ると。
>>あっ、
ばあちゃん。
どうした?
仁子、
元気かい。
>>仁子じゃないよ。

>>仁子さんのことを心配してい
ました。
>>春木ちゃん、
元気でよかった。
握手。
>>向こう行って寝るわ。
俺のベッドで。
>>早くうちに帰りたいのか、落
ち着かない春木さん。
そうかと思えば、
母のもとめさんをよそに、
調理師の永井さんに甘えます。
>>気持ちいいかね?>>気持ちいい。
>>そうかい、よかったな。
うち行ったら、
仁子さんにいっぱいやってもらい
なあ。
>>うち行ったらな。
>>うち行ったらな。ここいないから、永井さんのひざ、
貸してあげるから、いいね。
>>うん。
>>あんたよくやってくれるから、
愛を振りまいてくれるから、感謝
感謝。
>>1か月ぶりのわが家です。
>>春木さん、
お帰り。>>ただいま。
>>あー、ご苦労さま。
>>お前、体はどうなんだ。
>>うん、だいぶ楽になった。

だから迎えられたの。じゃなきゃもうね、どうしようか
と思った。
えらい、
なんか痩せちゃったね。
>>痩せたよ。
>>痩せちゃったね。
お風呂どうする?
>>風呂、入る。
>>お風呂、入っちゃう?
>>春木さんの好物を囲んでの、
家族団らん。
その様子を見て、
もとめさんが強く感じるのは。
>>よくやっていただくもの。
永井さんが本気になって、第2のお母さん、母親みたいに。
>>安心できる宅老所があるから
こその、安心できるわが家が、そ
こにありました。
>>人がぼけていくっていうのは、
当たり前なんだよと。
でも、
ぼけても、
これまでどおり、
地域の中でそれなりに暮らしてい
けることができるということが、
みんなの幸せであれば、
それをどう作るかということを、
考えて、
取り組んでいく。
>>取材を始めておよそ1年。

春木さんの認知症は、
少しずつ進んでいます。
>>もう起こさないでね、
寝てるから。
>>はいよー。
>>7年後の2025年、
65歳以上の高齢者5人に1人が、認知症を発症するといわれていま
す。
そのとき、
老いに寄り添い、安心できる場所
は、あるのでしょうか。
>>お昼ごはん、
来るからね。>>行くわ。
>>誰にも、
老いは訪れます。
>>1年間におよそ9000人も
の救急患者を受け入れている病院
が、大阪にあります。
搬送されてくる患者の中には、
生死の境に立たされている人も少
なくありません。
そんな救命救急の現場で、
懸命に命を救おうとする人たちに密着しました。
>>次々と搬送されてくる命の危
機にさらされた患者たち。
>>分かりますか?
今、
気分悪いですか?
>>日本でトップクラスの救急医療体制を誇る千里救命救急センタ
ー。

>>ちょっと痛いです、ごめんなさい。
>>ちょっと頑張りましょうね。
>>痛い、
痛い痛い。
>>この救急センターを支えてい
るのは、専門医のライセンスを持
つ医師たちのマンパワー。
そして、
医師が乗り込み、いち早く患者のもとに駆けつける、ドクターカー。
病院に搬送しながら診断と治療を
することで、
患者の救命率を上げている。
しかし、
時には厳しい現実に直面しなけれ
ばならないことも。
365日24時間、
命と向き合う救命救急の最前線をノゾキミ、ノゾキミ。
救命救急センターに患者が搬送さ
れてきた。
75歳の男性、
一体どうしたというのか。
>>トラックを、
ガソリンスタンドの従業員さんがエンジンかけたところ、
走りだしたと。
それで後ろにあった金属製のロッ
カーと、
軽自動車の前、
前方に挟まれてと。
>>すみません。
>>おなかの下のほうが痛いいう

ような感じ?
これ大丈夫です?痛くないです?
>>大丈夫、大丈夫。
>>吐きそうだとか、
そんなんはないですか?>>ないないない。
>>医師の問いかけにはっきりと
答える男性。
しかし、交通事故の場合、意識が
しっかりしており、
目立った外傷がなくても、
内臓が損傷している場合がある。
詳しく検査をしてみると。
>>ここが折れてる。骨盤骨折。
>>左側の坐骨が折れている。
そして、
CT検査で分かったのは、
さらに深刻な事態だった。
>>腹内に出血があったので。
今、まさにじゃんじゃん血が出ている状況なので、
ちょっと慌てて止めないと、
本当に死んじゃうかもしれないという状況ですね。
>>男性は緊急手術を受けること
になった。
内臓に大きな損傷があったものの、
一命を取り留めることができた。
このセンターが管轄するのは、
およそ100万人が生活をする豊能医療圏。
365日24時間体制で、
およそ40人の医療スタッフが救急患者の治療に当たっている。
この救命センターの機動力となっ

ているのが、
25年前に日本で初めて導入され
たドクターカーだ。
>>はい、
分かりました。
84歳、
CPA疑い。
>>緊急と判断した消防本部から
の要請で、
医師と看護師が現場に急行する。
>>もしもーし。
おーい。
>>1人暮らしのこの男性。訪問した介護士が、
倒れているところを発見して救急
通報した。
呼びかけに反応はないものの、
僅かに脈はある。
一刻も早く救命センターに搬送し
なければならない。
そして男性の状態を診るために、
体温を測ってみると。
>>低体温がだいぶやな。
25.5度。
>>分かりますか?
>>体温が著しく低下してしまった男性。
この状態が続くと、
内臓が機能しなくなり、死んでしまう。
一方、
救命センターでは、
患者が低体温症という連絡を受け

て、
体温を上げるための治療準備が進
行している。
男性の血液を、
この機械で温めて、
体に戻してやることで、
短い時間で体温を上げることができるのだ。
>>回してください。
>>どんどん行くよ。
36度でいいですか?
>>今、
温度は?
ー26.6度。
>>治療を始めてすぐに、男性の
体温は上がり始めた。
>>29.4。
すごいね。
>>低体温症が改善された男性。
その後の検査で、
自宅で倒れた原因は脳内出血だっ
たことが分かり、
その治療を始めることになった。
>>よくあるのが、
脳卒中とか、あとは転倒とか、
そういうものがあって動けなくなる。
室内という環境ですけども、
やはり室内でも今、寒い時期ですので、
動けなくなって、体温が下がって、
低体温症になってしまうということがあります。
>>この日、搬送されてきたのは

70代の男性。
大きないびきをかいているが、
意識がない状態だ。
>>ケアマネージャーさんが訪問
すると、
意識がない状態。
>>1人暮らしのこの男性。介護ケアのスタッフが訪問したと
ころ、
意識をなくして倒れていたという。
>>最終の、
元気なのを確認されているのが金曜日。
きょうが月曜日なんで、
ちょっといつから倒れてらっしゃるのかが分からない状況ですね。
>>男性が倒れた原因はなんなの
か。
CTスキャンで検査をしてみると。
>>白い所が出血なんですけど、
むちゃくちゃ出血が多くて、ちょ
っときついですね。
>>倒れた原因は、
脳内出血。
しかも出血している量と範囲が広
いため、
この病院では手の施しようがない
状態だという。
今回のように、
発見されるまでに時間がたち、
治療が遅れることで、
重症になってしまったり、
亡くなるケースが少なくないとい

う。
千里救命救急センターが管轄する
地域にある、千里ニュータウン。
日本最初の大規模ニュータウンと
して、
1962年から入居が開始。
当時としては斬新な近代都市に、
多くのファミリー層が移り住んだ。
それから50年以上がたった今、
核家族化によって、
ニュータウンには高齢者だけの世帯や、
1人暮らしの高齢者が多く残され
る形となってしまった。
千里救命救急センターにはそんな
人たちの命を守るという役割もあ
るのだ。
>>高齢の方が重症の状態になってしまって、
搬送されることがすごく多いです
ね。
1人で暮らしていらっしゃって、
今もそうですけれども、
発見されるまで時間がちょっとた
ってるケースっていうのも、散見
しますね。
>>また1人暮らしの高齢者からのSOSだ。
>>分かる?
分かる?
>>こんにちは。
>>こんにちは。
>>すみません。

>>どこが?
ここが痛いんですか?
>>そこをちょっと、もっと。
>>押さえてもかわらへんね。
>>この辺が、痛いいうか、
苦しい。
>>苦しい?
>>どなたかいてはるの?
一緒に。>>誰もおらん。1人やねん。
>>この80代の男性、我慢がで
きないほどの腹痛に、突然襲われ
たという。
>>緊急通報、
このボタン押しはった。
そんで消防につながって。
>>セキュリティー会社を通して
消防本部とつながっている、この
緊急のボタン。
男性は、
これを使って助けを呼んだ。
男性が訴える痛みの原因はなんなのか。
エコー検査器などを使って調べて
みる。
>>心臓とか血管系ではなさそう
ですし、
バイタルも安定してて落ち着いて
るので、
どこか二次病院に行っていただく
ことにしました。
>>差し迫った状況でなければ、

ほかの病院に任せる。
命の危険がある患者に即対応する
ためには、
こういう判断も必要なのだ。
ドクターカー出動の要請が入った。
>>分かりました。
70歳の男性で、
歩行中に胸痛自覚。
初めてです。
>>現場では男性患者がすでに救
急車に収容されていた。
>>診察しますね。
>>お願いします。
>>一番痛いときを10としたら

>>今やったら、4、5ぐらいに
なってると思う。
>>まだでも、変な感じがある?
>>うん。
>>痛かったのはどこです?
胸、
>>歩行中に胸の痛みを訴えた7
0歳の男性。
ドクターカーの医師が察知したの
は、命の危険がある病気だった。
>>家族さんで、
そういう心筋梗塞とか?
>>ないですね。
>>特にない?>>心筋梗塞?
>>それをね、疑って、

今から病院運んで、検査しようと思いますので。
>>心臓の血管の内側が狭くなり、
血流が止まってしまう心筋梗塞。
もしそうならば、
一刻も早く治療しなければ、
心臓がえ死を起こして死んでしま
う。
ドクターカーの医師から連絡を受
けていた救命センターでは、
すぐに手術ができる態勢が整えら
れていた。
>>心臓の血管が詰まっている可
能性が高いんですね。
症状も典型的ですし、
それで緊急でちょっと処置をさせていただきますね。
>>まずは、
血管を映し出す薬剤を流して、心筋梗塞を起こしているかどうかを
調べる。
>>ここが詰まってますね。心筋梗塞です。
一番、
心臓の中で大事な血管が、
結構根元から詰まっていて。
そういう面でいくと、処置を急ぐ病態ですね。
>>引き続き始められたのは、
狭くなった血管の内側を広げる治療だ。
すると。
>>流れてきましたね、これがね。
ここが閉塞してた。
>>治療前は映らなかった血管が、
くっきりと浮かび上がるようにな

った。
これで血流も元どおりに。
無事に手術が終わってよかったわね、お加減はどう?
お父さん。
>>加減、
グッド。
ようなりましたわ。
運がよかったと思いますわ。
>>運じゃなくて、
早く病気が分かったことがよかっ
たのよ。
地域の救命救急を背負うこのセン
ターの役割は、ますます重要にな
ってくる。
>>家族の前で急に倒れて、
意識がない。
>>これからも頼んだわよ。
>>続いて、
あさってからは再び連休が始まりますが、
ふだん見ることができない文化財
が今、
京都で特別公開されています。
今回の注目ポイントは、150年です。
>>古都京都。
ここには長い歴史の中で生まれた多くの文化財があります。
その京都で今、
ふだん見ることのできない文化財の特別公開が行われています。
京都市内のこの辺りでは、
今から150年前、
新政府軍と旧幕府軍による戦い、

戊辰戦争のきっかけともなる、
鳥羽伏見の戦いが起こりました。
今回の注目ポイントは、
この戊辰戦争から150年です。
ことしは、
旧幕府軍と新政府軍が戦った戊辰
戦争勃発から150年。
その端緒となった戦いが、
現在の京都市南部などで繰り広げられました。
京都市内には、
当時を伝えるものが今もなお残っているのです。
鳥羽伏見の戦いの地から南に下っ
た所にある法傳寺。
この寺では、
地元の住民が幕府側の負傷者の手当てを行いました。
特別公開されるのは。
>>こちらは、
戊辰戦争の遺品となります。
これは戊辰、東軍の戦死者の名簿となっております。
ここでお亡くなりになられた方も
多数いらっしゃったということで、
その方の名簿を作られたと。
>>ほかにも、
当時の兵士が使用していた、
刀や銃などが残されています。
>>今でこそ暮らしやすい時代に
なっておりますけれども、
その時代はそうでなかったという
のを、
こういうものから勉強させていた

だいて、今の時代が、
どれだけ大事なのかということを、
やはり感じたいなというふうに思います。
>>一方こちらは、
京都市上京区にある養源院。
いつもは見られない静かな庭園を
鑑賞できるほか、ふだん閉じられ
ているずしが開かれ、
秘仏の毘沙門天を見ることができます。
当時、
ここは薩摩藩の野戦病院になっていました。
薩摩藩邸の近くだということと、
本尊が病気を癒やす薬師如来だか
らだそうです。
>>このお寺のあちこちに、
薩摩藩士が付けたという刀傷が残
されておりまして、
こちらにも2つ大きい傷があるん
ですけれども。
ここが戦場になったわけではなく
て、
ここで傷ついた藩士が戦に出れな
い悔しさとか、
また高熱、
それから麻酔での散乱状態から、
傷を付けたといわれてます。
>>柱に残る150年前の傷。
当時の歴史を傷跡が伝えています。
そして再び京都市伏見区。
鳥羽伏見の戦い勃発の地を南に下

った場所にある妙教寺。
寺周辺も激戦地となりました。
>>こちら見てください。見えますか?
この看板が。
戊辰の役ほうぐん砲弾飛び込み口と。
徳川軍が薩長軍に向かって撃った
大砲の弾がここに誤って飛び込ん
できたと。
こう飛び込んできたわけですね。
>>本堂の壁を突き破った砲弾は、
柱も破壊。
>>こういう感じで貫通します。
>>本堂には150年前の戦いの
激しさが、今もはっきりと残って
います。
当時の住職は柱を取り替えること
はせず、砲弾とともに保存し、そ
のときの様子を書き残していまし
た。
>>銃丸が雨のごとくこの寺に集
まって、猫や犬が驚いて走り去っ
たと。
ああ危うかりしかなと、
当時の感想が書いてて。
>>さらに住職は、
柱を修復しないように言い残すと
ともに、
敗れた側の墓参りを命日にしなさ
いと、
弟子に言い残したといいます。

>>負けたほうは、
死体を片づけることも許されなか
った。
それを不憫に、当時の住職が思っ
た。
>>寺では、
この150年前の思いを伝え続けます。
>>西欧の植民地になるか否かと
いうような時代ですのでね、
日本人どうしがちょっとした考え
方の違いで戦ったと。
そういうことの歴史も、
今の方に知っていただきたいと。
>>いずれの寺も、
非公開文化財として公開されるのは初めてです。
この連休、
ふだん見られない文化財で歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
>>続いて京都大学のキャンパス
周辺に並ぶ立て看板。
市の行政指導を受け、きょう、
京都大学が立て看板の規制に乗り出しました。
背景にある事情とは。
>>痛い痛い!>>きょう、
京都大学は、揺れに揺れていまし
た。
大学側と学生らが小競り合いとな
ったその原因は、
立て看板。
京都市の行政指導を受け、
京都大学が、

立て看板の規制に乗り出したのです。
先月、
大学周辺に数多くあった立て看板。
京大の名物ともいわれ、
サークルや新入部員の募集、さらには大学に対する批判まであり、
地元ではおなじみの光景となって
いました。
ではなぜ立て看板は撤去されるこ
とになったのでしょうか。
>>可決することにご異議ありま
せんか。
ご異議なしと認めます。
よって本案は原案のとおり可決さ
れました。
>>京都市では2007年、
昔ながらの景観を守るため、屋外
広告物の規制を強
化。
京都市は、
大学の立て看板が条例に違反する
として、去年10月に、
大学側に文書で改善を指導してい
ました。
これを受けて大学側は、きょうか
ら、
立て看板の規制に乗り出したので
す。
しかし、
学生たちは反発。
>>京都大学正門前です。

看板規制に反発する学生らが、
拡声器などを使って反対運動を行
っています。
>>…を明らかにしてはるんやっ
たら。
京都大学って誰?
俺は、許可しないぞ、こんな。
京都大学って誰やねん、
はよ言えよ!
>>そうや!
>>返しなさい、返して。はよ、返し。
>>離しなさい。
話。
>>どういう立場の人でも、結構、
自分の意見を表明することができる立て看板なので、
それをなくすのは反対ですね、
本当に。>>一方的に、話し合いとか説明
すらなく、制限されるということ
に、すごい憤りを覚えます。
>>長年、立て看板を見続けてき
た町の人は。
>>昔からあるじゃないですか。
僕の幼いときからあるんですもん。寂しいですね。
>>話し合いされながら、
両方ともが共存されるような方法でね、されたらどうかなと思いま
す。
>>立て看板を巡り、大学生からは、
惜しむ声がある一方、
大学側は最終的に強制撤去する方針です。
>>私も京都にある大学に通って

いたので、
この立て看板はよく見ていた光景
なんですけれども、
表現したい、
発信したいという気持ちは分かるんですけれども、これ、
京都にあるほかの大学は円さん、
ちゃんと条例にのっとって、
自分たちで約束を守っているわけ
なんですよね。
>>難しいですね。
京都といえばね、
やっぱり観光の街でもあるんです
よ、もちろんね。
だけど、それと同時に、
学生の街でもあると。学生がやっぱりたくさんいるから、
また活性化もするしという考えも
あるんで、やっぱりどういうのか
な、一方的にとかいうことで、僕
は思うんですけどね。
京都のそういう立てかん、
それからしんかんですよね、新入生歓迎の。
そういう看板も一つの文化の一つ
として考えたら、そんなに悪くは
ないのかなと、僕はちらっと思っ
たりするんですけどね。
>>この条例というのは、主に住
田さん、
営利目的のものを規制するための
ものでもあるんですよね。
>>そうですよね。

それでやはり京都の街らしさという意味での景観っていうのは、ほ
かの都市以上に意味があると思う
ので、
これだけ外国人が増えてきたとき
に、異様に思うか、京都の美しさ
を損なっているか、そこらへんは
やっぱり、ここは考えなきゃいけ
ないんだろうなというふうに実は
思うんですが。
すみません、私の学生のころは、
立てかんってこういうものじゃな
かったんです。
もっと政治的な主張の、非常に濃
い、ですから、立てかん撤去とい
うだけでこの非常に大学側と、な
んとか、場合によっては機動隊が
突入するというそういう時代を経
ていたので、
なんと平和な立てかんだなと思いながら実は見てたんです。
>>見ていたきれいな立て感もあ
るんですけどね。
>>気持ちを持っているんであれ
ば、伊藤さん、
学校と話し合いをする場を設ける
のも一つの手じゃないかと思うん
ですけどね。
>>おっしゃってましたけど、な
んか話し合いでもうちょっと折衷
案があるんじゃないかな、これは
これで先ほど言いましたけど、文

化でもあるし、
自由な校風を示す一つの風物詩、
風景でもあるかなと思うので、
なんかいい方法ないかなと思いま
すね。
>>そうですね。
では続いて、
衝撃の逮捕劇でした。
>>愛媛県今治市の刑務所を脱走し、きのう、
広島市で逮捕された平尾龍磨容疑
者。
逮捕から一夜明け、
潜伏時の様子が徐々に明らかになってきました。
>>きのう、
静かな住宅街に突然起こった捕り物劇。
>>4号、
4号開けて。110番せい、110番!動くな
よ!なんで逃げよったん?
なんで逃げよったん?>>警察の人が何人も上に乗って、
押さえつけていた。
警察の車に、
さっと押し込んじゃったから。
ここへ来とるとは驚きです。びっくりです、本当。
>>先月8日、愛媛県今治市の刑
務所から脱走し、
3週間以上にわたって逃亡してい
た平尾龍磨容疑者。
きのう、広島市内で逮捕されまし
た。
われわれのカメラの前に現れたそ

の姿は、
髪は短いながらも、
手配写真よりは少し伸び、
無精ひげも伸びているように見え
ます。
3週間以上にわたった逃走劇に終
止符を打ったのは、市民の目撃情
報でした。
>>平尾受刑者に似た男
がいる。
>>その場所は、
平尾容疑者が潜伏していると見ら
れていた尾道市向島から、
直線距離でおよそ65キロ離れた
広島市南区でした。
通報があったインターネットカフ
ェに警察が向かうと、
すでに平尾容疑者の姿はなく、
周辺をパトロールしていた警察官が路上を歩いていた平尾容疑者を
発見。
警察官に気付いた平尾容疑者は、
小学校の壁をよじ登ろうとするも、
数名の警察官に取り押さえられました。
>>平尾か?
>>平尾だ。
もう逃げん。
>>身柄を確保されたとき、
観念した様子だったといいます。
3週間以上にわたった平尾容疑者の逃亡生活。
その間の状況が、

徐々に明らかになってきました。
平尾容疑者は、
向島の岩屋山近くにある別荘の屋根裏に潜伏していたと供述してい
て、先月27日には、
警察が屋根裏から食料やトースター、
ふとんなどを発見。
さらにテレビも持ち込まれていま
した。
潜伏生活を送っていた平尾容疑者は、向島で行われていた大規模な
捜索を認識していたと見られてい
ます。
どうやって本州に渡ったのかにつ
いては。
>>24日に島を出た。
島からは、
泳いで本州に渡った。
>>本州と向島を隔てている尾道水道。
そこを泳いで渡ったということで
すが、
泳いで渡ることは可能なのでしょ
うか。
>>私らは、
しょっちゅう泳いで渡ってましたよ。
>>泳いででも行けるものなんで
すか?
>>行けます、行けます。
距離は近いですね。
達者な人だったら、泳いで渡るの
は十分可能ですよね。
>>さらに潮の満ち引きが止まり、

海が穏やかになる潮止まりが24日深夜から25日未明にあり、
その時間をねらって本州に渡った
可能性もあります。
>>安芸長浜駅です。
ご覧のとおり、駅員のいない無人駅です。
こちらの駅から平尾容疑者は電車
に乗り、広島に向かっていったと
供述しています。
>>本州に渡った平尾容疑者は、盗んだバイクで尾道市を出て、
JRの安芸長浜駅から広島駅まで
向かったと見られています。
平尾容疑者の逮捕を受けて謝罪し
た上川法務大臣は。
>>保安警備や処遇の在り方につ
きまして、しっかりと、
かつ速やかに検証、検討を進め、
その結果を踏まえた再発防止策の策定およびその徹底に努めてまい
りたいというふうに考えておりま
す。
>>法務省は今回の事件を受けて、
検討委員会を設置し、顔認証シス
テムの導入や、
受刑者へのGPS装着などを含め、
再発防止に向けた対応策を検討し
ています。
きょう、
松山地検に身柄が送られた平尾容疑者。
これまでの調べに対し、容疑を認
め、
脱走した動機については、

日々の刑務官の接し方や指導に不満があったと供述しているという
ことです。
刑務所脱走から3週間以上たっての逮捕となった今回の事件。
多くの警察官が捜索する中、なぜ、
3週間以上も逃げ続けることができたのか。
タカオカ解説です。
>>ではまず中継でお伝えします。
尾道市向島から本州に泳いで渡っ
たという平尾容疑者ですが、
向島には大田フィールドキャスタ
ーがいます。
大田さん。
>>私の後ろ、目と鼻の先に、
尾道の市街地が広がっています。
ロープウエーを使って登っていく、観光名所のせんこう寺があるのが
分かるかと思います。私がいる向
島から、
向こう側、
本州の尾道市街地までこの間が尾道水道という海なんですが、観光
で来た方は、川と間違えるほど、
非常に幅が狭くなっている場所なんですね。
最も狭い所で200メートルほど
の距離。
私も地元の方にお話をお伺いした
んですが、
非常に潮の流れは早いんだそうで
すが、泳ごうと思えば、
泳いで渡れないことはないと。
昔は実際に、
遊びで泳いで渡っている方もいら

っしゃったそうなんですね。
はっきりとした場所は分かってい
ないんですが、平尾容疑者は、
この尾道水道を泳いで渡って、
本州側へ逃走しました。じゃあなぜ、
その逃走を許してしまったのかと
いう点なんですが、私も先月10
日、
平尾容疑者が逃げた直後にこの辺りの取材に来ていたんですが、
こういった太い道だけではなくて、
こういった海に通じる細い道に至るまで、警察官がチェックして、
警戒を強めている状況だったんで
すね。
ただご覧いただいたら分かるかと
思うんですが、
この辺り、
海沿いはすべて平地になっていまして、飛び込もうと思えば、
どこからでも海に飛び込めるよう
な地形にはなっているんですね。
非常に難しさはあったかと思うん
ですが、
結果的に本州側へ泳いでわたるこ
とを許してしまったわけですから、
そういったチェック態勢が十分だ
ったかどうか、あるいは、
まさか泳いで渡らないだろうとい
う油断がなかったかどうかという
のは、検討する必要があると思い
ますね。
>>すみません、円ですけれども、

大田さんだったら泳げるでしょ、
あそこ。
>>正直、間近で見ていて、頑張
ればこれ、
泳いで向こう側行けるなという実感は何かありますね。
>>泳げると思うわ。
>>それだけですか?なるほど。
>>一般の方でもちょっと体力が、
自信ある人は、行けるんじゃない
かと。
>>昔はよく泳いで渡ってたとい
う話もありますからね。
そして大田さん、
3週間に及ぶ逃亡生活の潜伏先な
どについても、分かってきていま
すか?
>>平尾容疑者は、
あちらに見える岩屋山、標高10
0メートルほどの小さな山なんで
すが、あの山腹にある別荘の屋根
裏を、
潜伏の拠点にしていたという話な
んですね。
この辺りの地形なんですが、海沿
いに工場と住宅がずらっと並んで
いまして、
その海沿いの道から、
岩屋山の中腹に向かって、
いろんな場所から細い道が無数に延びているんですね。
そういった道の両側に、使われな

くなった家ですとか、空き家のよ
うな小屋が、
いろんな所に建ってい
るような状況で、非常に入り組ん
だ地形、
それから空き家の所有者が見つか
らないといったケースもあったで
しょうから、捜索としては非常に
難しさはあったかもしれません。
ただ、これも先月、私、
取材来たときには、この岩屋山の上空にヘリコプターが飛んでいま
して、30人、40人といった隊
列を組んで、
いわゆる山狩りをしているような
状況で、
非常に重点的に調べていた場所で
はあったんですね。
ただ結果的には、やっぱりこの岩
屋山に潜んでいた。
しかも最終的には、
本州への逃走を許してしまったわけですね。
ですから今後は、一体、具体的に
どんなタイミングで、
この山の中に潜伏して、どのよう
に過ごしていたのか、
そしてそれに対する捜索の人数や
やり方が適切だったのかどうか、
このあたりの検証が非常に重要に
なってきますね。
>>中継でお伝えしました。

>>中継でもあったように、なんでこれだけの期間、
逃げ続けることができたのかと思
いますよね。
>>ちょっと厳しいことを警察に
言いますが、結論から言いますが、
大失態だと思います。
>>大失態?
>>広島市内で確保できたのが、
本当に間一髪で、次の、
本当に大きな犯罪を犯す手前にな
りかねなかったと思います。
ただね、ちょっと僕、
きのうからこのニュースも各社、いろいろ見てたんですけど、なん
かこう、
尾道水道の泳いで渡り方みたいなところばかりみんな一生懸命やっ
てるので、私はむしろもっと根本
の、
大臣も言ってましたけれども、な
ぜ逃げられたかと。
これが例えば、東京、
大阪のような所まで来てたらどうなってたかと。
それから、これもよく一般の方か
ら聞かれるんですが、これだけ逃
げて、いっぱい泥棒やってるわけ
ですね。
こういうのはどういうふうに罪が
なるんですかというようなあたり、
まず根本のようなところについて、
ten.をご覧の皆様にはご説明をしたいというふうに思っており
ますが、まずね、23日逃げられ

た理由は、
もう1にも2にも3にも、これで
す、しまなみ海道ですよ。
しまなみ海道というのは、地図を
ご覧いただきます。
極めて、極めてこういう事件が起
きたときに、
捜すのが難しい場所なんです。
しまなみ街道というのは、
愛媛の今治から、この広島の福山
まで、
いわゆる本州四国連絡橋の一つで
すね。
たくさんの島々を橋がつないで、
これ、高速道路ですが、それがだめなのではなくて、
実は、これはね、
検察官やっておられた住田さん、
お分かりだと思うんですが、
これ、
捜すのはね、今回、1+3なんで
すよ。
この1+3てのが、
松山地検プラス愛媛県警プラス広島県警プラス海上保安庁なんです。
というのは、
もう一度こちら見ていただきます。刑務所は松山の刑務所ですので、
ここから逃げ出すということにな
ると、
基本的には捜しましょうというこ
とは、
松山地検が捜査の指揮を執られる

という形になりますが、たくさん
の捜査員を持ってるわけじゃあり
ません、検察庁は。
ということは、愛媛県の警察官が
まず大量に動員されて捜しますが、
ここなんです。
県境が瀬戸内海の真ん中を通過し、
しかも限りなく広島に近いんです
ね。
だから、愛媛県警ここまで追いか
けましたけど、向島で車見つかっ
た、じゃああと広島さんお願いし
ますねとはいかない。
というのは、こちら側にもいっぱ
い無人島があるので、
愛媛側に来ないかと思って、愛媛
も捜索する、
広島はもちろん全力でやる。
問題は、
その海の上は海上保安庁なんです。
だからね、
島の周りを今、
大田くんが捜してたと言いましたが、これはね、
住田先生はお分かりだと思います、
協力はしてると言いますよ、各機関。
でも、やっぱり、
ここはお宅の担当ねってありますよね、住田先生。
>>そうなんですよ。
痴漢もね、電車のときにここだとなんとか県警、
こっちだとなんとか県警のときに、

どっちが捕まえるか、
どっちも嫌だという場合もあるん
ですよ。
>>なんで嫌なんですか?
>>それはやっぱり、捕まえたら
手柄になる場合もあるんですけれ
ども、
失態も起こす可能性もあるんです
ね。
今回は捕まえなきゃいけない。
それぞれ頑張ったんでしょうけれ
ども、今度は逆に踏み込んで、相
手に失礼になっちゃ困るという、
また変な遠慮も働くんですよ。
>>事務所もあるじゃないですか。
よくなんとか逮捕の、
お得意のみんなが集まって、そういうのはないんですか?
>>だから警察署もややこしいん
です。
一番、
広島側の対策本部は尾道警察にあり、もちろん、海上保安庁は、
これは広島なので、広島市のほう
にあり、愛媛は今治署なんです。
ややこしいんです、またそれぞれ
の本部が。
その先ほど大田君が、海岸線って
言いましたけどね、見せてました
けど、あれもね、夜、渡ったんだ
ろうと。
あれね、全部、周り造船所なんで

すよ。
そうするとね、夜も広島県警と海
上保安庁、
共同で一生懸命、
あそこに張り込もうと思ったら、
膨大な明かりがいるんです。
それ、
どっちが用意します?という話に
なる。
>>でももう向島にいるって分か
っていて、
沿岸部を張ることぐらいはできま
すよね。
>>いるかどうかの保証はなかっ
たですよ。
無人島に逃げたかもしれない。
そうするとやっぱり、捜査機関と
いうのは、それだけの準備をしま
すかっていうので、今、
住田先生言っていただいた、
いや、それおたくですか?いや、うちですか、これはやっぱ
り当然、あるんですね。
2018/05/01(火) 15:50〜17:53
読売テレビ1
ten.【約3週間…今治市から広島市へ 脱走容疑者の足取りは】[字]

約3週間…今治市から広島市へ 脱走容疑者の足取りは▽“関西の謎”第5弾!神戸発!(秘)模様の道路&港にある驚きの景色▽串本の廃業ホテルが温泉テーマパークに!

詳細情報
出演者
【キャスター】
中谷しのぶ(読売テレビアナウンサー)
【ニュース解説】
高岡達之
【サブキャスター】
黒木千晶(読売テレビアナウンサー)
【フィールドキャスター】
大田良平
橋本雅之
【コメンテーター】
円広志
伊藤聡子
住田裕子
【天気キャスター】
蓬莱大介
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