２人組の男が乗り込んできて、車
はそのまま走り去りました。
２週間後の今月９日、
藤枝市瀬戸ノ谷の山で土に埋められた、
この女性と見られる遺体が見つか
り、警察は面識のない男らに車ご
と連れ去られたと見て、捜査本部
を設けて行方を捜査していました。
警察によりますと、昨夜、
名古屋市内の警察署に４０代の男が出頭し、女性を連れ去ったと認
めたことから、警察は監禁の疑い
で逮捕しました。
また捜査関係者によりますと、
これまでに２０代の男も監禁の疑いで逮捕しているということです。
逮捕された２人はインターネット
のサイトで知り合ったと見られ、
ほかにも事件に関わった男がいる
と見られるということです。
女性の車は三重県桑名市で乗り捨
てられているのが見つかり、
警察は女性を連れ去ったあとの足
取りを調べるとともに、
男らが遺体の遺棄にも関わってい
ると見て捜査しています。
では再び、米朝首脳会談について
お伝えします。
先ほどから共同声明の内容が一部
明らかになってきています。
では韓国側の受け止めについて現
地、シンガポールからお伝えしま
す。
＞＞米朝首脳会談に合わせて韓国政府がシンガポール中心部に設置
したプレスセンターです。
この場所では、韓国から来たおよ
そ２５０人の報道関係者が、
先ほどの署名式でのトランプ大統領とキム委員長の発言などを、詳
しく伝えています。
今回、
韓国がわざわざ専用のプレスセン
ターを設けたのは、
ムン・ジェイン大統領がアメリカ
と北朝鮮の仲介役を果たしたこと
に加え、朝鮮戦争の終結宣言など、
平和を定着させるためには、
当事者である韓国が常に深く関与
する必要があるという考えからで
す。
首脳会談が始まった際、ムン大統
領は、完全な非核化と平和、
南北とアメリカの間の新しい時代を開く会談になることを国民とと
もに願うと述べ、期待を示しまし
た。
このため今回、米朝が合意文書の
署名に至ったことについて、ムン
大統領は歓迎する声明を発表する
ものと見られます。
ただ、ことし４月の南北首脳会談
での合意では、
年内に朝鮮戦争の終結を宣言した
うえで、
南北にアメリカと中国を加えた協
議の開催を推進するとしていまし
たが、今回の共同宣言では、
この点には言及しておらず、きょうの会談で、
どのように扱われたか注目されま
す。
以上、韓国政府が設置したプレス
センターからお伝えしました。
＞＞続いて中国側の受け止めにつ
いて、
北京から中継です。
＞＞中国は北朝鮮の核問題の解決には、
アメリカと北朝鮮の直接対話が必
要だと、繰り返し強調してきまし
た。
それだけに今回、
米朝首脳会談が実現し、
両首脳が合意文書に署名したことを歓迎しています。
ただ、中国が重要視するのは、
これから始まる非核化に向けた具体的な流れです。
北朝鮮との緊密な関係を生かして、
みずからに有利な流れを作りたい考えです。
中国にとって北朝鮮は、韓国、
そしてアメリカに対じするいわば緩衝地帯で、戦略的に極めて重要
な国です。
体制が混乱して、難民などが国境
を越えて流入すれば、中国は直接
影響を受けます。
また、段階的な非核化や平和協定
の締結に向けた動きの中で、
韓国に駐留するアメリカ軍が今後
どうなるのかを、安全保障上の観
点から見極めたい思惑もあります。
中国はみずからの頭越しに交渉が
進んで、
朝鮮半島をはじめアジアで、アメリカの影響力が拡大することは避
けたい考えです。
このため習近平国家主席は米朝首
脳会談を終えたキム委員長と、３
度目の首脳会談を行うと見られ、
朝鮮半島の非核化に向けて、関与
を強める可能性もあります。
キム委員長をシンガポールに送り
届けたあと、いったん、
北京に戻っていた航空機など、中
国国際航空の２機が、今、
再びシンガポールに向かっていま
す。
ここ北京では、キム委員長が帰国
の途中立ち寄り、
習主席との首脳会談が行われるの
ではないかという臆測も出ていま
す。
以上、北京からお伝えしました。
＞＞今回の会談に関するインター
ネット上の動きを伝えてもらいま
す。
ネットを分析している山下デスク
です。
＞＞お伝えします。
今回の首脳会談、
当事者による劇場型ネット外交という状況が展開されました。
外交の当局者がツイッターなどを
使いまして、現場から実況のよう
に情報を発信する、そういう状況
が見られたのです。
具体的に見ていきたいと思います。
こちらはホワイトハウスのソーシ
ャルメディアの担当者が投稿した
ものです。
ご覧のように、両首脳が握手をし
ているシーンを写真を添えて投稿
をしていました。
さらに会談の様子、それ以降も、
随時、投稿をしていました。
こちらの投稿には、
ヒストリー、
歴史的な出来事というふうに写真を添えて投稿しているのが分かる
かと思います。
そしてこのホワイトハウスのソー
シャルメディア担当者なんですけ
れども、先ほど１時間ほど前でし
ょうか、このような動画をツイッ
ターに投稿していました。
こちらは会談が行われた会場の中
で、キム委員長とトランプ大統領
が、このように階段を下りていく
ところ、
その様子を動画を投稿していまし
た。
このように、階段をゆっくりと下
りて、
どこかに向かっていくという様子、
内部の人でしか撮影できないような、このような動画も当局者のツ
イッターに投稿されていました。
そしてアメリカ政府関係者は、そ
れ以外にも投稿しています。
サンダース報道官もこのような印
象的な写真を添えまして、多くの
内容を投稿していました。
そしてポンペイオ国務長官、こち
らはきのうの実務者協議の前後の
様子なんですけれども、
このように刻々と変わる状況を写真を添えて、投稿をしていました。
そしてもちろん、トランプ大統領
も、
ツイッターを積極的に活用してい
ました。
これ、けさの投稿ですね。
これまでと違う本物のディールが成立するか、まもなく分かるだろ
う。このように見ている人の関心
を引くかのような内容を投稿をし
ています。
一方、今回、私が注目しましたの
はこちらです。
開催場所となりました、シンガポ
ールの政府関係者のツイッターの
投稿なんですね。
これはシンガポールの外相のツイ
ッターなんですけれども、左側、
こちらはキム委員長がシンガポー
ルに到着したときの様子、
これを写真を添えていち早く投稿
をしていました。
そして変わりまして、右側、こち
らはきのうですね、トランプ大統
領との昼食会の様子、これも写真
を添えて投稿しています。
ケーキで一足早くトランプ大統領
の誕生日を祝っている様子ですね。
そして昨夜、大変な話題になりま
した。
キム委員長がシンガポール市内を
観光したときの様子なんですけれ
ども、外相のツイッターアカウン
トで、
このように、セルフィーというん
でしょうか、
自撮りをしたような写真を添えて
投稿をしていました。
当事者でしか近づけない現場の様
子を、
ネットで実況している様子という
のが分かるかと思います。
このような写真が出ることを北朝
鮮側もどのように認識していたの
か、非常に気になるところだと思
います。
そして首脳会談、このあとはトラ
ンプ大統領の記者会見があります。
ネットの反応も注目したいと思い
ます。
＞＞きょうはスタジオにゲストを
お招きしています。
慶応大学名誉教授の小此木政夫さ
んです。
小此木さん、ここまで一部、共同
声明の内容が入ってきています。
このあとまもなくトランプ大統領、
記者会見ということになりますが、
ここまでご覧になって、この内容
をどのように評価されますか、ま
た今後、何が課題だと思われます
か？
＞＞今までに出ている、一部なの
かもしれませんが、内容だけを見
ると、どうもなんていうんでしょ
うか、
原則論っていったらいいんでしょ
うかね、ちょっと上ずっている、
ことばではそうなっていても、
実際にいつまでに何をするというような具体的なものが全く書かれ
ていない。
それに関しては、ポンペイオ長官
が北側とこれからまた、交渉する、
フォローアップの交渉をするんだ
というふうにしかいわれていない
んですね。
ですからちょっと不思議な感じが
しますね。
大統領の記者会見を見てみないと
なんとも言えないんですが、
不思議だというのは、
こういう形で通していて、
アメリカも北朝鮮もそれでいいん
だろうかというような、
なんの具体的な約束も取り付けな
くていいのかというのとですね、
しかし、それじゃあ、制裁は解除
されませんよというのと、
ちょっといくつもの疑問が浮かび
上がってきてしまうような感じで
すね。
＞＞国際部の石井デスクです。
石井さん、これまでに分かってい
る内容、
先ほどの話だと少しこのままでは
厳しいのではないかという評価が
ありましたが、このあとの記者会
見、
どんな点が注目ですか。
＞＞厳しいといいますか、この範
囲なのかなという、まさに小此木
先生がおっしゃったように、
この範囲なのかという疑問といい
ますか、そういうのがありますよ
ね。
このあとの記者会見で、トランプ
大統領、恐らく、かなり成果があ
ったという言い方で説明をすると
思いますので、そこで文書になっ
ていない部分も含めて、やり取り
について相当、話をするでしょう
し、
みずからそこはアピールしたいん
だと思うんですね。
そこのところで今、
われわれ、皆思った、
具体の話はどうなったのかという
ところについて、
この先、
交渉をポンペイオ長官がするんだ、
あるいは誰かがするんだというほ
かに、どういった説明があるのか、
そこを注目したいですよね。
＞＞塚本さんはこれまでの内容を
どう見ていますか。
＞＞非核化についての部分が非常にあいまいといいますか、具体的
なところがないですね。
これ、
先ほど現地からの石山記者の中継
にもありましたけれども、
かつて北朝鮮が核放棄を約束した
２００５年の６か国協議の際の共
同声明では、北朝鮮はもっと明確
にこう述べてるんですね。
北朝鮮はすべての核兵器および既
存の核計画を放棄すること。
核兵器不拡散条約およびＩＡＥＡ
・国際原子力機関のシステムに早
期に復帰することを約束した。
こういうふうに具体的に書いてあ
る。
こういった具体的な内容が今回、
全くなかったということですね。
そのことについてトランプ大統領、
どう説明するのかなというふうに
思います。
＞＞政治部の岩田さん、ここまで
一部の内容が明らかになっていま
すが、この内容、どう見ているの
か、またこのあとの会見での注目
点はどういった点がありますか。
＞＞やはりこの政治的意思にとどまっている書き方になってますの
で、どこまで具体的にあらゆる施
設、
完全に除去をするのかといったや
り取りが実際にあったのかどうか
という説明を聞いてみたいという
ことと、またＩＣＢＭも含めたミ
サイルですとか、そして日本の最
重要課題、拉致問題についてのや
り取りがあったのかというのを、
会見で注目して聞いてみたいと思
います。
＞＞お伝えしていますように、
アメリカのトランプ大統領と北朝
鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党
委員長は、史上初の米朝首脳会談
の成果として、共同声明にそろっ
て書名しました。
トランプ大統領はその内容などに
ついて、このあと午後５時から記
者会見で明らかにすることにして
います。
共同声明は２０１８年４月２７日のパンムンジョム宣言を再確認し、
北朝鮮は朝鮮半島の完全な非核化
に向けて取り組むことを約束する
としています。
また米朝両国は平和と繁栄に向け
た願いに基づいて、新しい関係を
樹立するために取り組んでいくと
しています。
そしてアメリカと北朝鮮は、
朝鮮半島に永続的で安定した平和
の体制を構築するため、共に努力
するとしています。
では続いて気象情報、今夜の天気です。
湿った空気や上空の寒気の影響で、
広い範囲で大気の状態が不安定でしょう。
北海道は広く雨が降り、雷を伴っ
て激しく降る所があるでしょう。
関東甲信も局地的に激しい雨が降
り、落雷や突風、ひょうにも注意
が必要です。
あすの天気です。
北日本を中心に、大気の不安定な
状態が続くため、
雨の降る所があるでしょう。
関東から西の太平洋側は広い範囲で晴れますが、
午後は山沿いを中心ににわか雨の
所がありそうです。
2018/06/12(火) 16:00〜16:50
ＮＨＫ総合１・大阪
ニュース「米朝首脳会談関連」[字]
ジャンル :
ニュース／報道 – 定時・総合