2018/06/17(日) 22:30〜23:25 崖っぷちホテル!#10いよいよ最終回。最後のインヴルサは、楽しく、切ない[終][解][字][デ]

(藤井) 楽しみだなぁこれは話題になりそうだ。

道源) バリストンホテルの総支配人としてお願いをしたい。
戻って来てほしい

彼に戻ってもらうのでしたら
今だと思って→
こちらに
 まいりました。(桜井佐那)どういう意味でしょう。

道源の声) 実は50周年イベントを拝見させていただきました。
彼の夢だったという花火大会
見事に実現されましたね。
はい

 皆さんのおかげで。
崖っぷちから
見事 このホテルを再生させた。
ここでやるべきことは
やり遂げきった。
彼なら笑顔で
そう話すと思いませんか?
それは宇海さんの気持ちですから
私には分かりません。
彼の気持ちが
 もしうちのホテルに向いたとしたら→
その時は
 彼の気持ちを尊重していただけるよう→
お願いに

 まいりました。


大田原) いらっしゃいませ。
予約させていただきました
川北久美です。
11人の団体予約で

あっ
 かしこまりましたただ今 確認いたします。
(ピエール
田中) いらっしゃいませ。
(ピエール) 
はっ…。
プリーズ

 レット ミードゥー イット。
(タイラー) 
あぁ すいません僕 英語 全然話せなくて。
へ?
(江口) ん? なぁ これ今日のディナーの発注→
急に11人分
 増えてんだけど。

ハル) 宇海さんが 団体予約を受け入れたらしいですよ。
部屋が満杯だったんですけど→
屋根裏部屋に11人 雑魚寝するそうです。

ハル:江口) え?
あの
 すいません ちょっとえっと… ここ 厨房ですけど…。

吉川) 許可もらってんだけど。え?


ハル)はっ もしかして 亜紀ちゃん!?

亜紀)ハルちゃ~ん! 久しぶり~!(ハル) うわぁ~!
も~
ちょっとごめん お嬢さん達→
ボリューム下げてもらっていい?
えっと… 何? お知り合い?
私の実家の
 隣の向かいの隣に住んでた→
田丸亜紀ちゃんで~す!
近所ってことな。
一緒に料理人になりたいと
夢を語り合った仲です。
えっ?
 ってことは あれかお前の その生まれた村から→
出て来たってことか?
そうなんです!!
え~
 村人全員このテンション?でも 急にどうして?

宇海直哉) 支配人!わぉ!

 お願いし忘れていたことがありました。
どうしたんですか?
本日 私がお呼びしたお客様ですが→
業務見学を
させていただきたいと思います。
業務見学?
はい。
♪♪~

ということで 以前からインヴルサに見学に来たいと→
おっしゃっていた
 呑田島にあるホテル・スイーヴルのスタッフの皆様です。
総支配人の川北久美です

お勉強させていただければ
幸いです。

 こちらの梨田さんが宿泊部を担当しておりまして→
莉恵子さんが料飲部→
鯉渕さんが経理を担当しておりますので→
一日
 皆さんのお仕事の様子を見せていただければと思います。
あの
 すみません→
どうして
 わざわざ遠方のインヴルサまでご見学を…。
実は
 うちのホテルの経営が芳しくなくて→
それで
 奇跡の大逆転を遂げていると噂の→
このホテルに学びに来ました

久美さんには
昔 私が勉強として→
さまざまなホテルに
宿泊に行っていた時に→
お世話になりまして
 それで。
大変お忙しいところ

ご無理を言って申し訳ありません。
ですが
何としても 私達のホテルを→
もう一度
ステキなホテルにしたいんです。

時貞正雄) とはいっても→
なかなか
 お相手をする暇はないかもしれませんが…。

梨田) 別に私達も 若造支配人に無理やり連れて来られたので→
適当に見させてもらえれば
。はぁ?

莉恵子) で バーは いつ開くの?

梢) バータイムは 18時からとなっておりますので→
そのお時間から

じゃあ
 高いお酒 用意しといて今日 全部経費だから。

鯉渕) とはいっても 経営は逼迫してる状態ですから。

丹沢) 何か 大変そうですね。
うちで飼育してるウサギの
餌代すら→
困難な状態になっておりまして
。ウサギ?
ぴょん太郎

。ぴょん太郎?
ぴょん太郎
。聞こえてますよ。
では皆さん
 いつも通りワクワクしたお仕事→
よろしくお願いします


裕子)この部屋の清掃が終わったら次は3階の客室ですかね?

阿部) はい…。

裕子) 師匠 どうしました?
いや
 だってさ あんなにジロジロ見られてたらさ…。

尚美)ねぇ 歯ブラシないんだけど。えっ?

尚美) 何? 今の動き。えっ?
(キミコ) 
すいません研究資料にと思いまして…。
これ
 普通に窃盗だから。
(ノブオ) 
だから やめろって言ってるだろ!
なるほどな
 また あいつの気まぐれってことか。
マナヒラ王国の話を聞いてから→
うちの総支配人が ずっとお願いしていたそうなのですが…。
でも

 亜紀ちゃんに久々に会えて私はテンション上がりました!
何か私達にできることがあれば
手伝いましょうか?
ねぇ?
はぁ? 何でだよ。
あ~
 悪ぃ… それは いいや。
えっ?
(ハル) ごめんね 亜紀ちゃん。
でも
 この厨房は私達の場所なんだ。
私達の料理を楽しみに来て
くださってるお客様のためにも→
2人だけで作るって決めてるの
。私達の料理…。
何か聞きたいことあったら
後で答えるから→
それまで
ちょっと待っといてくれ。
ちょっと失礼します

何だ?
 今日は やけに人の出入りが激しいな。
おい
 ジロジロ見んなよ。
なるほど
 やっぱりですね。(ハル) どうしたの? 裕子ちゃん。
ホテル
・スイーヴルの方達は→
私が師匠や

 ねえさんから聞いていた3か月前の皆さんに→
とてもよく似ています
。はぁ? 俺らが?
こいつらと?
はい まるで生き写しです。
はっ!
 じゃあ もしかして吉川さんは毎日 競艇を?
競艇?
 そんなの一回も やったことないわ。
ほら
 やってないはい 似てない~。
まぁ
 競輪には狂ったようにハマってるがな。
はっ!
(服部) うわ~!

伊甲) 失礼しました私 存在感が薄めで…。
本日
 業務見学をしておりまして。
いつもここで
宇海さんと桜井さんは→
打ち合わせをされてるんですか?
私達は空き時間を見て全体ミーティングを行い→
できる限り情報共有しています

情報共有が大事と

あっ
 もしよろしければ私 全館見てもいいでしょうか?
じゃあ

 私が案内します。
ありがとうございます

では
 ちょっとカメラ機材を取って来ますので→
ロビーで
待ち合わせさせてください。
はい

支配人
 後で少しお時間を頂けますか?
久美さんの案内が
終わった後にでも。
分かりました


ドアが閉まる音)
乾杯
。乾杯。
暇…
 暇ね。
おい
 俺さ ひと通りのこと見せちゃったからさ→
トラブルでも起きない限り
やることないんだけど→
暇だと思われないかな?
暇だって言ってましたよ。
言ってたな
。私も 何か…→
新たな提案でもない限り

日中 伝票整理ぐらいしか→
やることな…

そりゃ
 暇だって言われますよね。言われるよ お前。

裕子) 失礼します。(梢) あら 珍しい どうしたの?
ちょっと
 よろしいですか?(丹沢) ん?

裕子) お気付きですか?本日見学の皆さんですが→
かつての皆さんに
とても似ていることを。

3人) 似てる?はい。

3人) あの人達と?はい。
いやいや…
 全然違う。え~ え~?
いえ
 もうそこはどうでもいいのですが→
ちょっと
気になることがありまして。
どうしたんですか?
もしかしたら 宇海副支配人が→
あの方達のホテルへ行かれるの
ではないかと思いまして。

3人) はぁ?
何?

 何? 今度は どういう推理?
ここまで見事に再生を遂げた
インヴルサです。
もう私達だけで
やって行けると踏み→
また新天地へ
向かおうとされてるのではと。
いや
 バリストンに戻るんならともかく→
全く新しいとこなんて行くか?
しかし 宇海副支配人は→
突然このホテルに
やって来られたんですよね?
前触れもなく

あの方が求めているのが
崖っぷちから大逆転を行う→
ワクワクだとしたら…

あり得るな

時貞さん!
あっ ちょっと 丹沢君!
皆さん
 お待ちください!
皆さん
 どうされたんですか?
支配人…
もしかしたら宇海副支配人は→
ここを出て行こうとしてるのかも

しれません。

裕子) すみません私の予想で恐縮なのですが→
今回の業務見学が→
宇海副支配人が出て行かれるための準備のような気がしまして。

梢) あそこのホテルも崖っぷちだって言ってたでしょ?
だから副支配人が→
次の逆転の場所に選んだんじゃないかって。
実は私も
近いことを思っていました。
どういうこと?
 何かあったの?
先程
 宇海さんが私に→
時間を取ってほしいと
おっしゃいまして。
じゃあ
 やっぱりここはもう大丈夫だと思って→
出て行かれるということですかね

支配人
 どうするおつもりですか?
もちろん引き留めるつもりです

私は
 まだまだ宇海さんと一緒に働きたいと思っています。
それは皆さんも同じ気持ちかと

この心配が

 空振りに終わればいいんですけど…。
支配人
 もし予想通りだとしたら頼んだわよ。
時貞さん
 泣いちゃいますから。
ああ…
。えっ?
俺は
 あいつに副支配人を降ろされたまんまだからな。
否定されたまま出て行かれたら→
悔しくて毎晩 泣いてしまいますよ。
皆さんの気持ちは受け取りました

宇海さんと話します

これ
 支配人が またここに設置したんですよね。
幸運を呼ぶ鳥
 ガロ。
ちゃんと訪れましたね
 幸運が。
宇海さん

このホテルを出て行かれようと
してるんですか?
え?
そんな予感がしまして。
でも
 いつも通り私達の予想とは違うことを→
考えてらっしゃるんですよね?

そうですよね?
申し訳ありません

今回は
 支配人の予想通りです。
今日は
 このインヴルサを出たいというご相談でして。
私は
 今 いらしている→
ホテル
・スイーヴルへ行こうと思っています。
突然で
 すいません。
申し訳ありません

それは認められません

私は
 宇海さんも含め今いる皆さんと一緒に→
これからも働いて行きたいと
思っています。
増えることがあっても→
欠けることは絶対にしたくないです。
それが
 私にとって夢の場所ということなんです。
すいません…

どうしてですか?
何でですか?
ここまで一緒にやって来て→

もう宇海さんの夢が実現されたからですか?
それとも
 宇海さんの目から見て→
もう私達だけで大丈夫だなって
思ったからですか?
だとしたら…
。どれも違います。
夢が実現したとか
ましてや 皆さんを見て→
もう大丈夫と思ったというような
そんな高尚な理由ではないんです。
じゃあ
 どうしてですか?
怖くなってしまったんです
この場所にいるのが。
怖い?
夢の場所。
支配人は
 このホテルを何度も そう呼んでいました。
そうです
 その思いは ここで宇海さんと出会った時から→
変わりません
。いえ…。
支配人は昔から
そう言ってましたよ。
昔?
実は 私 このホテルに来たことがあるんです。
その日は
 20年前の創立30周年イベントの日でした。
当時

 小学生だった私は→
女手ひとつで育ててくれた母親に
どうにか喜んでほしいと→
生まれて初めて応募したんです

ある雑誌の最後のページに
懸賞として載せられていた→
このインヴルサの宿泊券を

そしたら
 見事 当選したんです。
もしかして…

そこで
 佐那さんあなたに出会いました。

宇海の声)ここで一緒に走り回ったり→
シャボン玉を飛ばしてみたり→
ケンカもすれば花冠をプレゼントしたり。
フッ…
 時に怒られて笑い合って→
そして
2人で花火を見上げて感動して。
私にとって
 こんなステキな場所であなたと過ごした一日は→
一生
 忘れられない思い出になりました。
そして
 あなたは最後に私に言いました。
照れくささも見せずに→

胸を張って 真っすぐに→

私は この場所を夢の場所にするんだ」って。
私は
 その言葉をずっと忘れられなかったんです。
それから私は
 いつかこの場所で働くことを夢に→
自然とホテルマンを志しました

そして
 ホテルマンとして働いていた ある日→
あなたが
 このホテルの総支配人になったと聞きました。
私は
 居ても立ってもいられずのぞきに来たんです。
前日は楽しみで
 なかなか寝れず→
それでロビーで
寝てしまっていたところ→
目を覚ましたら→
そこには あなたがいました。
そして
 ここで話をしたら→
崖っぷちな状況にもかかわらず
あなたは変わらず→

ここを夢の場所にしたい」と私に言った。
それは
 うれしくて仕方ありませんでした。
しかも

 あなたは→

一緒に働いてください」と言ってくれた。
それからは
 最高にワクワクした仕事をさせてもらいました。
20年前に
 あなたと一緒に見た→
大花火大会という夢まで
実現させてもらって。
なら
 これからも一緒に→
夢をかなえてくださったら
いいじゃないですか。
さっき
 怖いっておっしゃいましたけど→
何が怖いんですか?
あなたと2人で花火を見上げた後に→
うれしさと同時に
思ってしまったんです。
小さな頃から
ず~っと夢見て来たことが→
かなったんだなぁと

ホテルマンとしての夢は
私の人生の全てでした。
それが
 今 まさに 最高の場所で→
最高の人と共に
かなえたとなった時に→
これから私は

 どんなことにワクワクして行けばいいのか→
分からなくなってしまったんです

夢が現実になってしまった怖さ

それを感じてしまったんです

だから
 私は この場所を夢のままにしたいと思いました。
中に居続けて
夢が現実になってしまうならば→
外から眺めて
夢の場所として見続けたいと。
私のわがままであることは
百も承知です。
勝手を言って
 すいません。
しかし
 私は また別の場所で→
新しい夢を見ないといけないと
思ったんです。
それは
 私自身のために。
どうか
 お願いします 支配人。
私が出て行くことを
許してください。
♪♪~
(DVDを読み込む音)
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]

 桜井支配人ですか?え~ 何ていいますか う~ん…。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 信じてくれるんですよね。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 えぇ それは もうとことん信じてくれるんで→
やらないわけには
いかなくなるんですよね。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
(ピエール) あの人が総支配人になってから→
このホテルは変わりました

[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 私達を いつでも温かく見てくださいます。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 それが一番の力です。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
(丹沢) 宇海副支配人がたくさんのアイデアをくれて→
支配人が
 私達を支えてくれる。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 それが このホテルの形です。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 支配人のこともし悪く言ったら→
私が許さないから

[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
(ナレーション) インヴルサの真相→
それは
若くして総支配人になった→
桜井佐那という人物に存在した


[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 私は このホテルのスタッフの皆さんを信じています。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
(ナレーション) 閑古鳥鳴く崖っぷちの状態から復活を遂げ→
さらには悪天候の中
創立イベントも見事 成功させる。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 その名の通りの大逆転を続けるホテル グランデ・インヴルサ。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 ここには ホテル界で話題の伝説のホテルマンが。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 あるホテルを去り その後行方が分からなかったが→
彼が選んだのは
このホテルであった。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 音声だけだが彼からもコメントが。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 はい 私達は お客様と総支配人のために働いてますね。
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 あぁ 皆さんこう思ってるんじゃないですか?
[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 支配人とならどんな仕事だって→
ワクワクしてできるって

[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
(ナレーション)このホテルの大逆転の鍵は→
客だけでなく
 スタッフの働く思いをも おもてなしする→
総支配人だった


[外:C7A45CD980247B7971BF223F1A71607F]
 若き総支配人の彼女はホテル界の宝であり→
また
 未来の怪物ともいえる。
どうだったんですかね?
 支配人。
もう話は終わってると
思うけどなぁ…。
何もなく終わってればいいけど

≪よし!≫
うわ~! 久々出た 幽霊!何ですか? それ。
時々
 このシューターから聞こえて来るんだよ 謎の声。

 「よし!」って言ったわよね絶対にね。
いや
 分かんないけど。何が「よし」よ 何が「よし」よ~!
梢ちゃん!
あの~ このシューター 確か→
総支配人室と
つながってますよね?

梢:時貞) え? そうなの?はい。
いや
 だからあれじゃないですか?
支配人の独り言が
漏れて来たんじゃ…。


服部) 失礼します。(丹沢) うわっ びっくりした!
よくない…
 よくないって!
支配人が皆さんに
お伝えしてほしいと。
この後
 全体ミーティングを行うということです。
皆さん

宇海さんが
 このホテルから旅立つことになりました。
なので
 急きょ 送別会を開ければと思っております。

一同) えっ?
ちょ…
 ちょっと待てよ何 言ってんだよ。
宇海さんが
ここを辞めるってことですか?
そうです


 ご宿泊されているスイーヴルの皆様と→
働かれるということです

やはり
 そういうお話でしたか。

やはり」ってことは時貞さんは知ってたんですか?
私達で

「副支配人が出て行くんじゃないか」って話をしてたの。

丹沢) 理由は…理由は何だったんですか?
私達だけで
このホテルは安泰だと思って→
次の場所に行かれる
ということですか?
違います
。じゃあ…。
宇海さんは
このホテルで働くことを→
ずっと
夢見てくださっていたそうです。
あの日
 このホテルに泊まりに来るずっと前から。
ですが
 先日の花火大会の時→
夢が現実に
 かなってしまった怖さを感じてしまったと。
あっ
 すいません。
ちょっと
よく分からないんですけど。
この前の花火大会
成功したことが→
逆効果やった
っていうことなんですか?
失敗してたら
 よかったってこと?
それは違います


私達の仕事は
 お客様に喜んでいただくことが全てです。
失敗していればよかった
ということではありません。
いや
 でも それがあいつが ここを去ろうとする→
引き金には
 なったってことだろ?
それは
 そうです。
何でですか?
 私 嫌です。
宇海さんに
もっと料理 見てほしいです。
私だって
 教えてもらわなきゃいけないこと たくさん…!
そういうことじゃないでしょ!
支配人が送り出す決断を簡単にするわけないでしょ?
支配人

どうして
宇海さんが出て行くことを→
納得されたんですか?
宇海さんは→
とても
わがままな方だと思います。
あの人は
ずっとワクワクしていなければ→
生きていられない人です


それが生きがいであり→
生きる理由でさえある人だと思います。
そんな
 わがままな要望に→
私達は
 ずっと振り回され続けて来ました。
でも
 私は→
そんな宇海さんが
とても好きです。
あの人は
いっつも私達のことを考えて→
私達と
 お客様のために→
わがままを
言い続けてくださいました。
でも
 その宇海さんが初めて→
自分のためだけの
わがままを言ったんです。
自分自身が
 新しい夢を見なくてはいけないと。
私は…→
その思いを尊重したいと思いました。
それに宇海さんは
このインヴルサを→

夢の場所として見続けたい」と言ってくれました。
宇海さんは

 私達が信じる以上に→
私達のことを
信じてくれているんです。
これは
 宇海さんが私達にくれた→
最後の要望だと思いました

それを皆さんとなら→
絶対に応えられると思っています。
だから
 皆さんと共に→
宇海さんを
送り出すべきだと思いました。
では…

急がねばなりません

宇海さんが向こうで
いい仕事ができるよう→
私達は
 できる限りのことを→
スイーヴルの皆さんに
お伝えしなくてはなりません。
支配人

ホントに
その決断でいいんですね?
はい

なら

 私達は大田原が言うように→
早急に彼らのレクチャーに
向かいます。
それが…→
このインヴルサの総支配人の決定ですから。

丹沢) 私達の気持ちを→
全て
 受け取ってくださった上での判断だと 分かってます。
支配人

ありがとうございます


亜紀) あ~ ハルちゃん おかえりこのソースマデラの作り方だけど…。
亜紀ちゃん
自分の包丁 全部持って来て。

亜紀) えっ?
立て…
 今から俺達のフルコース→
全部たたき込んでやる
。はぁ?
え~!
 レシピ全て教えてくれるんですか!?
私達は
 もっと すごい料理作るから大丈夫。
それに
 亜紀ちゃんもこれ以上のもの 作ってね。
あの人は

 ちょっとやそっとじゃ認めてくれないから。
よし
 始めるぞ。
はい!
(阿部) はい OK。
掃除機をかける場合も
ソファなどは どかしてから→
かけてください

非日常を味わえるような→
ふんわりとした仕上がりになるよう注意します。

大田原) いらっしゃいませ。
前回と同じ
角部屋をご用意しております。
(ピエール)
足元 お気を付けくださいませ。
あっ
 すみません!

服部) お待たせいたしました。
お客様が来たら→
華麗によける。いらっしゃいませ。
うちのホテルの生命線は…

聞いてます?
はいはい。
聞いてないでしょ!
嫌われるから それ すると!
これを見て

 ワクワクしますか?
いやぁ
 全然。でも それ ワクワクしないと…。
じゃあ
 ぴょん太郎を見てワクワクしますか?
≪支配人…≫
私の勝手を聞いてくださってありがとうございます。
いえ…

向こうの総支配人の方とは
もう話されたんですか?
はい
 「一緒に働きたい」と言ったらとても驚いていましたが→
ご了承くださいました

そうですか…


 本当は…。
いえ
 何でもありません。

 宇海さんはいつ出られるんですか?
明日です

明日!?
はい。
皆さんと一緒に
 そのまま向こうに行ってしまおうと思って…。
ダメでしたか?

いや ダメかと聞かれればあれですけど…。
まぁ
 宇海さんのわがままは全て受け入れると決めたので。
あっ
 送別会だけはきちんとやらせてくださいね。
えっ
 送別会!?
えっ
 それもやらずに出て行こうとしてたんですか!?
あの
 支配人は覚えていないと思うのですが→
20年前は大泣きして
別れてしまったものですから→
今回は笑顔でお別れしたいなと
思ってまして…。
でも
 皆さん 絶対に怒りますよ。
最後くらいは見送らせてほしいと

う~ん…

お客様もいらっしゃるので
深夜になってしまいますが→
レストランに簡単なお食事も
用意しますので。
これくらいは
 私達のわがままも聞いてください。
じゃあ
 こうさせてください。
明るいほうがいいと思うよ…

コンパクトにね。

阿部) いや いいじゃないですか。梢ちゃん できた?
うん
 ワクワクさせちゃうカクテル。あっ いいね。
時貞さん
 俺マイクスタンドあったほうが…。

江口) 時貞さん 時貞さんこれ 乾いちゃうよ。
来ないんだもん
 だって。(ハル) はい。
これさ
 テーブルに置いたほうが…。なぁ? 来ないな。
どこ行ったんですかね~
支配人と宇海さん。
この服
この前 懸賞で当たったんです。
どうですか?
あ… よくお似合いです。
私がバ~ンと出てって
明るい空気をつくりますので→
先に皆さんと
合流しててください。
すぐに飛び出しますから
。分かりました。

ドアが開く音)来た 来た!
皆さん
 お待たせしました。
あれ?

 宇海副支配人ご一緒じゃないんですか?
宇海さんなんですが→
あんまり しんみりした会が苦手だとおっしゃって…。

・2・1…。
おぉ…!
 えっ? ウッソ…。
うぅ~…!
あれ?(ピエール) ど… どうしたんですか?

 あの… それが…。
え…
 まさか…。
あいつ
 この期に及んで送別会が苦手だとか言って→
フェードアウトしたんですか?
あ… いや あの…。
いや
 ちょっと待ってくださいよ!
これ
 最後の最後ですよ。はい だから…。

江口) やるんじゃねえかとは思ってたけど→
まさか本当にやるとはなぁ

え…
 えっこれでお別れってことですか?
(ピエール) 
うぅ…! 何でですか?
言いたかったこと

たくさんあったのに!

はなをすする音)
あぁ…
 あぁ! あっ 取れた!
≪ホントあいつ
いっつも勝手なんだよ!≫
≪勝手に現れて…≫
勝手なことばっかり言って!あ~ ちょっと もう…。
そうよ
いっつも裏でコソコソ動いて→
大切なことは何も言わずに

いや
 あの皆さん そんなこと言わない…。
いや
 言わしてくださいよ最後なのに挨拶すらないんですよ。
私はね
あいつに勝手に降格されて→
プライド
 ズタズタにされて→
文句言いたくて
仕方がないんですよ!

阿部) 最後まで文句なんかいいじゃないですか!
黙って聞け!
俺な 融資金を不正に使ったと思って→
後ろめたい気持ちで
ねじ曲がって…。
それをあいつ

真っすぐ のばしてくれて…。
≪お前ら
 知らないと思うけど→
あの時も
 株券の行方をずっと一緒に捜して…≫
こんな俺に
 言ったんだよ。

時貞さん このインヴルサは→
時貞さんが救うんですよ
」って。
こんな俺に
ニコニコ… ニコニコしながら…。

泣き声)
何泣いてんですか
 時貞さん!いや 泣いてないけど…。
みんなね…→
そう思ってますよ。
私なんか
宇海さん いなかったら→
ここに…
 いないんですよ。

丹沢)支配人の思いも知らないで→
誤解して…

誤解したまま
このホテルを去って→
私は→

皆さんと積み重ねた歴史を→
失って→
1人でいたはずなんですそれを…。
あんただって
泣いてんじゃないのよ!
だって
 時貞さん泣いてるから!ごめんな。
私だってね
 最後に 1発→
ぶったたいてやろうと
思ってたのよ。
だってさ…
あの ふざけたブライダル→
絶対
 依頼人だっていなかっただろって。

尚美) いなかった いなかった…。(梢) でしょ?
でも
 最後にひと言だけ言いたかったのよ。
前を向くことを恐れてた私を…

私の背中を押してくれて
ありがとうって…。

丹沢) 枝川さんも泣いてるじゃないですか。

梢) 泣いてないよ。(ハル) 私にとって あの人は→
初めて
 料理を褒めてくれた人だったんです。
それが

 どんなに大きくなって→
私の心にいるか…

あんな笑顔で
 「ワクワクする料理」なんて言ってくれて→
一生懸命
料理を作るようになって→
江口さんと
厨房 守るようになって…。

ハルの泣き声)お前も泣くなよ。
俺なんかな
 もっと ひでぇぞ。
根本から
ひっくり返されたからな。
あいつに出会ってなかったら
俺は今でも 三流料理長だ。
ただの競艇狂いのな

だけど
 あいつが まぁ こう→
初心を思い出させてくれて…

だから→
今 お前と厨房にいるのが楽しくて仕方ねえよ。
それなのに
乾杯ぐらいしてけっつうんだよ。
なぁ?
(ピエール) ずっと ずっと怯えて→
怒られないように

それだけやって来た私が→
いつの間にか
 お客様のことだけ考えるようになったんですよ。
こんなの奇跡ですよ

私は
 宇海さんのおかげで→
笑顔がつくれるようになりました


大田原の泣き声)
もう一度
笑顔を見せたかったです。

泣き声)

阿部)泣くなよ! もう お前は…。
あの人はもう
ここに いぃひんねん。
僕は…→
ちゃんとお礼言いたかったな。
一回も
 ちゃんと言えてない。
言えるチャンス
いっぱいあったのに→
一回も言えてない


尚美) フフっ… あんた→
好きだとか言ってたもんね

あの人のこと。
私だって→
あんな退屈で つまんない毎日変えてもらって…。
ばかみたいに…→
ばかみたいに 床 磨いて→
すっごいキレイですねって
喜ばせたかったのに→
一度も
 かなわなかった。

裕子)私のベッドメークしたベッドに→
笑顔で寝てもらおうと
計画してたのですが…。
それに
一緒に花火を上げましょうって→
あの時
 約束してたんです。
それも→
何も かなえることができずに…。
こうして
 こんな皆さんと出会いをくれた人に→
恩返しひとつ…
。(阿部) それは みんなそうやて。
私も→
もっと ちゃんと存在感を出して→
ちゃんと認めてもらえるように
なりたくて…。
♪♪~
(はなをすする音)
皆さん…→

その思い 全部届いてますよ。

一同) えっ?
すいません

ずっと
 ここにいたんですけどね→
何か
 出るに出れなくて。

一同) はぁ?
っつうか
 何だよ その格好。
皆さんとは
笑顔でお別れしたいと思いまして。
笑っていただけないかなと思って

皆さん→
やっぱり最後まで嫌がらせですね。

一同) はぁ?

 こういうしんみりした感じが苦手で…。
でも
 皆さんの言葉を聞いて→
分かりました

どうして→
私がワクワクした仕事ができないと思ったか。
私は

 ホテルマンです。
お客様が第一です

なのに
 私…。
皆さんのことが→
お客様より→
大好きになっちゃったんです!
それは→
私にとって…

最高に嫌がらせです

皆さん
 宇海さんのご要望通り→
最後は笑顔でお別れしましょう


阿部) はい。
宇海さん…

私達は
 これからも→
あなたに
 夢の場所と思っていただけるような→
ホテルであり続けます

だって→
こんな最高のホテルマン達がいるホテルですから。
♪♪~

楽しみにしていてください。
それは→
とってもワクワクしますね!
ハハハ…

最後も
 それかよ。
他に何かないのかよ!
ハハハ…。
乾杯しましょう!
乾杯 乾杯。
ほら
 枝川さん特製の→
ワクワクテル?
アハハ!
では→
宇海さんに。
乾杯!
(一同) 乾杯!

クラッカーの音)(阿部) あぁ びっくりした~!
ハハハ…!
(阿部) ちょっと~!

クラッカーの音)(尚美) あ~!

一同) ハハハ…!

いびき)


足音)
♪♪~
♪♪~
ありがとうございました

本当に…→
ありがとうございました。
《それから
 また月日はたち→
とてもありがたいことに
このインヴルサは→
連日満室の状態が続いている》
江口さん 江口さん江口さん 江口さん!
何ですか?
 何ですか?何ですか? 何ですか?
《私が夢の場所と目指した
このホテルは→
今日もお客様と
 そして→
ちょっと癖のある
ステキなスタッフ達の笑顔で→
あふれている》
《たくさんの人が訪れたくさんの人が去る→
ホテルという場所》
《そこには 小さな奇跡と→
ステキな思い出が
毎日のように生まれている》
《もしも
何か嫌なことがあったり→
つらい日が続いた時は→

ぜひ 私達の所へまた訪れてほしい》
だから
 一緒に行かない?
2人の愛を確かめる→
ワクワク温泉ランデブー。
いいわよ
。そんなこと言わないでさ…。
えっ?
その代わり また聞かせてね。
ク…
 ハハハ…!ク?
クジラ…
。クジラの話?
クジラの話!
夜通しするよ 梢ちゃん!
2人!
 そこの2人!何?
すぽ太郎の交配が成功して→
ついに すぽ太郎に→
ジュニアが生まれたぜ~!!
《私達は皆様に喜んでいただくために→
日々
 成長を続けお迎えする準備を整え→
お待ちしております》
名札になります。
では
 今日からこのインヴルサの一員として→
よろしくお願いします



笠谷:舞花)よろしくお願いします。
《これが
私達 ホテル グランデ・インヴルサの→
大逆転の3か月》
私は ダメになりそうなものを→
ダメだからという理由で
捨てたくないんです。
なら
 やればいいじゃないですかやりたいことを。
やりますよ!
いろいろ思い出させてくださってありがとうございます。
あっ

さぁ
 大逆転の始まりです!
2018/06/17(日) 22:30〜23:25
読売テレビ1
崖っぷちホテル!#10いよいよ最終回。最後のインヴルサは、楽しく、切ない[終][解][字][デ]

ついに最終回!夢を叶えた宇海が何やら不穏な動き…。彼はこのホテルを去るのか!佐那の涙の決断とは?誰もが涙する感動の最終回。最後のインヴルサは、楽しく、切ない。

詳細情報
出演者
岩田剛典
戸田恵梨香
浜辺美波
中村倫也
川栄李奈
くっきー(野性爆弾)
チャド・マレーン
佐伯大地

鈴木浩介

西尾まり
宮川大輔
りょう
渡辺いっけい
番組内容
宇海(岩田剛典)の夢を叶え、順風満帆なホテル・インヴルサ。そこにやってきたのは、ただいま絶賛崖っぷち状態のホテルに勤めるという11人の団体客。一同は宇海に呼ばれたらしい。何やら不穏な空気を感じる佐那(戸田恵梨香)。宇海に呼び出された佐那は、彼に直接このホテルを出るのかと尋ねる…。その答えは…。宇海の決意に佐那の涙の決断。最後は皆の想いと感動に包まれる最終回。最後のインヴルサは、楽しく、切ない。
監督・演出
【演出】
猪股隆一
原作・脚本
【脚本】
土田英生
音楽
松本晃彦
【テーマソング】
「Strangers In The Night」フランク・シナトラ
制作
【プロデューサー】
福井雄太
柳内久仁子
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
AXON
番組ホームページ
【HP】
http://www.ntv.co.jp/gakehote/
【Twitter】
@gakehote2018
【インスタグラム】
gakehote_ntv


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ