2018/07/19(木) 12:20〜12:45 サラメシ「シーズン8 第10回」[解][字][再]

本日の「サラメシ」は今 話題のこの方の出身地から。
こんにちは 中井貴一です。
もちろん 皆さん どこだかお分かりになってますよね?
特産の黒豚のしゃぶしゃぶに…。
わ~ おいしそう!
ピッカピカの きびなご。
これまた おいしそう!
という訳で
今日は おいしい食べ物の宝庫…
働く大人の昼ごはん それが…
まず最初は 鹿児島市内にある大学の研究室から。
こちらは
日本の近世近代史が専門の…
名前を聞いただけで

ピンと来た方は→
なかなかの歴史通。
そう 原口さんは大河ドラマ「西郷どん」で→
時代考証を担当している
先生なんです。
♪♪~
ほら ここに名前 出てるでしょ。
という訳で 時代考証のお仕事と
サラメシ 拝見します!
市内にある志學館大学。
これまでに 「大河ドラマ」4作品の時代考証に携わってきた原口先生。
その仕事は 脚本の確認に
放送前の映像チェックなど→
実に さまざま。

[外:E806D1481CFA721DA5F60413531F39BD]
はい 原口です。

東京の制作スタッフからはこんな感じで頻繁に連絡が。
時代考証の仕事は
一度 ドラマが始まれば→
最終回まで ノンストップ。
…しないでもないですね。
とはいっても ここは大学。
原口先生講義も おろそかにはできません。
そんな先生が
頼りにしているのが→
研究室の卒業生で助手の
下豊留佳奈さん。
この日は ドラマに出てくる

書状の原稿を作成していました。
それっぽくなると こんな感じ。
「大河ドラマ」ってこういう手紙や書状が→
重要なシーンで使われる事
多いんです。
でもね 実際には文献に
残っていないものが ほとんど。
そこで 下豊留さんが
その時代に合った文体で→
原稿を書いているって訳なんです。
見てくいやい!
ああ あの時のみたいな。
ハハハ… はい。
うつるのは ほんの一瞬。
それでも 決して手は抜きません。
「西郷どん」効果で
全国から講演会の依頼があり→
週末でも休みなしだという

原口先生。
予定が びっしり詰まった
スケジュール帳に→
毎週欠かさず
ある新聞記事を挟んでいました。
そう これ テレビの視聴率。
(笑い声)
アハハハ… 「西郷どん」の。
「大河ドラマ」の時代考証を支えていたのは→
鹿児島への揺るぎない愛。
クライマックスへ向け2人の仕事は まだまだ続きます。
そんな先生と助手の
サラメシタイム。
頂きます。
頂きます。
昼どきの研究室は
学生たちが集まってきて→
共に弁当を広げます。
原口先生はいつも決まって愛妻弁当。
いや~
彩りが本当きれい!
タケノコに アスパラ
卵焼きに チャーシュー。
これは
相当 手間かかってますよ~。
一方 助手の下豊留さんは
自分で作った弁当を持参。
実は これ
ベーコンと きびなご以外の野菜は→
全部 お父さんが育てたんだとか。

キュウリ ジャガイモピーマン シシトウ。
そして ミソをのせた ナス。
このエンドウ豆も更には お米まで全て自家製。
(下豊留)西郷家と一緒ですね。
生… 生声。
(取材者)ナスに…。
うん… うん。
(笑い声)
家内が あんまり食べちゃいけないっていうのを→
作ってくれてるみたいだけども…
(笑い声)
何もならんと。
ちなみにここに集まる学生たちは→
原口先生の講義を受けたくて
この大学に入学した→
歴史好きばかり。
(笑い声)
(笑い声)
そんな…。
ランチが終われば
みんなそろって 午後の講義へ。
「西郷どん」時代考証のサラメシ
ごちそうさまでした!
続いて
お邪魔したのは→
鹿児島市が
運営している…
鹿児島港と桜島港の間
およそ3.4キロの航路を→
一日 なんと70往復。

70って 結構な数ですよ!
乗船時間は僅か15分。
観光客は もちろん→
桜島の麓や大隅半島で暮らす
人々にとっては→
物資輸送や通勤 通学に欠かせない
大事な足となっています。
実は このフェリー
365日 24時間運航。
桜島の噴火などで
島外避難命令が出た時には→
避難船にもなるという働き者。
フェリーは5隻。1隻につき 船員は僅か7名。
そのため ランチは交代制。
1番手は この船の船長である村山さん。
ささっと10分ほどで
カレーを食べ終え いざ出港。
続いて やって来たのは
甲板員のお二人。
何か すごい緊張しますね。
ですです ですです お弁当です。
(笑い声)
もちろんゆっくり食べていいそうですが→
ランチの間も フェリーは運航中。
皆さん 自分の持ち場が気になってしまい→
ついつい早食いに。
その気持ち ちょっと分かります。
そんな彼らにも 月に一度→
ゆっくりとランチができる日がありました。
それは

桜島港で行われる整備の日。
この日は 第15櫻島丸。
エンジン回りなどは→
外部の整備士さんに
頼むそうですが→
外装や客室の整備などは
船員自らが担当。
自分たちの仕事場は
自分たちで きれいにする。
それが モットーなんだそう。
機械いじりが苦手という船長の上山さんは→
客室清掃を担当。
桜島の噴火は今年7月までで 260回以上。
雨が降ると 窓ガラスや床に
火山灰が こびりつき→
掃除も一苦労なんだとか。
客室の扉を直していたのは→
日曜大工が趣味という…
こんなところにも火山灰の影響が。
扉の滑車に灰がたまり 動きが
鈍くなってしまったんだそう。
老若男女が利用する
桜島フェリー。
運航中に耳にしたお客さんの声を
しっかりと整備に反映。
女性でも楽に開くか
千晴さんが仕上がりをチェック。
お昼休みまで あと1時間。
千晴さんが向かったのは 船長室。
ソース焼きそばで。

そう 月に一度の整備の日は→
みんなそろって
出前を注文するのが→
ちょっとした伝統に
なっているんです。
今日 何します?
何にしますか?
チャンラーで。
ん? チャンラー?
ちなみに いつも出前を頼んでいる
桜島の食堂は木曜が定休日。
だから 整備が木曜日に当たると
みんな もう ガッカリ。
まあ 確かに
月に一度のお楽しみですもんねえ。
注文から ちょうど1時間。
やって来ましたお待ちかねの出前メシ!
客室は清掃中なので→
車両運搬用の1階フロアが即席のランチ会場に。
これが 桜島フェリー
月に一度の出前サラメシ。
…にしても どれもすごい
ボリュームじゃありません? これ。
チャーハンとラーメンがセットになった
例のチャンラーに…→
一番人気のジャンボチキンカツは
なんと なんと なんと400グラム!
いつもランチは交代制なので→
一人で ささっと食べる事がほとんど。
でも 整備の日は こうやって→

みんなそろってゆっくりと車座ランチ。
午後の仕事に向けて→
自分たちの体もしっかりとメンテナンス。
一方
船長の上山さんはというと…。
ゆっくり落ち着いて食べたい派
だそうで→
休憩室で一人 焼きそばを。
月に一度の出前ランチで一致団結!
安全運航を支える
桜島フェリーの船員たちのサラメシ→
ごちそうさまでした!
誰にでも 昼は来る。
弁当箱の中にドラマを求めて→
お弁当ハンター 阿部 了さんも[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国へ。
お目当ては
霧島市福山町の ある特産品。
失礼します。 カメラマンの阿部ですけど
よろしくお願いします。
いいですか? 入って。
はい どうぞ お入り下さい。
見渡す限り…。
そうですね。 こういう…
あっ 本当だ。
そう 実は 福山は黒酢づくりが盛んな土地。
温暖な気候を生かして
自然発酵と自然熟成。
江戸時代から この製法が
地域で受け継がれているんです。
仕込みは 春と秋の年2回。

お邪魔した6月下旬には→
春からの仕込みが
佳境を迎えていました。
という訳で今日は
黒酢職人のお弁当をのぞき見です。
ですね。
黒酢の原料は 米麹 蒸したお米地下水の3つだけ。
これを
つぼに住み着いた酢酸菌など→
微生物の働きで
発酵させていきます。
添加物を加えない自然任せの製法。
仕込みが春と秋 季節限定なのは→
発酵に適した気温だから
なんだとか。
この顔色が 1週間もたてば
こんな感じに。
僅かな変化も見逃せない
黒酢づくり。
だから 仕込みを終えても
ほってはおけません。
これ 何をしているかというと…。
(発酵の音)
分かります? 発酵の音。
つぼの奥で微生物が元気に動いているか→
耳で確かめているんです。
(阿部)あ~ なるほど。
ラブですね やっぱり。
ああ そういう事なんだな。
管理するつぼは

全部で なんと 5万2,000本。
一本一本見守る事 1年以上。
職人たちの たゆまぬ愛が黒酢を育て上げています。
それでは お待ちかね
お弁当の時間です。
(阿部)お疲れさまです。
お疲れさまです。
職人の半数は 弁当持参。
同じ職場の研究開発部の皆さんもお昼を共にします。
うわ すごいですね。
([外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋)はい いつもこんな感じです。
結婚6年の[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋さんは
今日も大好きな愛妻シャケ弁当。
(阿部)それは何ですか?
(阿部)農家さんなんですか?
(阿部)あっ そうなんですか。
はい。
一方 結婚2年
原野さんも愛妻弁当だそうで…。
(阿部)そこ一番いい席ですもんね。
(阿部)あ~ すばらしい。
はい 頂きました。
汗をかくので 弁当は塩分濃いめ。
ちなみに妻は 2人目のお子さんを
妊娠中だとか。
(阿部)すごいですね。
梅干しで相当語れますね。
(原野)ですです。
あれ… もう随分いっちゃったじゃないですか。
今これ… 戻ると ここは…。

(立和田)ここは肉ですね。
(阿部)やっぱり牛ですか?
あ~ そういう…。
卵焼きちょっと…
あっ いいですね。
(阿部)おいしい… すいません。
お金取りますよ。
それ 言いたいだけなんじゃ
ないんですか?
それにしても
笑いの絶えない食卓です。
これから
炎天下でのつぼ管理が続き→
秋の仕込み準備も
始まります。
モリモリ食べて
元気に汗を流しましょう。
「鹿児島スペシャル!」
今日もお相手は→
中井貴一でした。 「サラメシ」。
2018/07/19(木) 12:20〜12:45
NHK総合1・大阪
サラメシ「シーズン8 第10回」[解][字][再]

まるごと鹿児島SP▽西郷どん時代考証を手がける教授と助手。家族愛あふれる弁当を拝見▽桜島フェリーの運行を担う乗員のサラメシ▽霧島市で黒酢を仕込む職人たちのランチ

詳細情報
番組内容
まるごと鹿児島スペシャル▽大河ドラマ「西郷どん」の時代考証を手がける近世近代史の教授と助手。大事な小道具となる手紙の原文を書くなどドラマ作りの重要な支え手だ。妻の愛、そして家族が作った野菜でいっぱいの手作り弁当を拝見▽鹿児島市と桜島を結ぶ桜島フェリーは24時間運航の市民の足。安全運行を担う乗員のサラメシを取材!▽霧島市は黒酢の産地。黒酢を仕込む職人たちの至福のランチタイムにおじゃまする。
出演者
【出演】写真家…阿部了,【語り】中井貴一


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