（吉之助）分かった。
（久光）軍賦役兼諸藩応接係じゃ。
せいぜい気張るがよか。
＜軍賦役とは[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩軍の総司令官の事。→
吉之助にとって
異例の出世でありました＞
（慶喜）お前の熱い心を俺にくれ。
信じておるぞ。
♪♪～
＜吉之助は 慶喜の笑顔の奥に→
不気味なものを感じていたのです＞
何じゃ？ こいは。
もうすぐ戦が始まって
京の町が焼かれてしまうって→
書いてあるが ほんまかいな？
おはん 字が読めるのか。学のある物乞いじゃのう。
侍の本懐はの…→
戦をするこっじゃなか。
おはんら
民の暮らしを守るこっじゃ。
心配せんでよか。
♪♪～
新八どん。
（新八）はい。
国父様は ないごて おいを
軍賦役に取り立てたんじゃろか？
亡き斉彬公のご信任厚く→
藩のこつを強く思っておる吉之助さぁなら→
こん出世は 当然じゃち思いもす。
いや じゃっどん→
おいは 戦っちゅうもんを知らん。
エゲレスと一戦交えた時も島に流されちょった。
軍賦役には向かんど。
まさか 戦の先頭に立たせて→
殺してしまおうっちゅう考えじゃ
ごわはんどなぁ？ ハハッ。
国父様は そこまで吉之助さぁを
憎んでおられると…。
よかよか。
よかち…！
吉之助さぁ 笑い事じゃなか！
よかで。
≪失礼します。
はい。
西郷はん 「西郷殿を出せ」言うて→
何や おかしい人が来てはるんです。
（鍵屋）西郷はんは
ここにはおらへん！ あ～ 帰れ！
お～！ おはんは
こん前の物乞いじゃなかか。
（お虎）お知り合いどすか？
わしは 長州の者じゃけえ。
長州！？
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]賊じゃち言うて回っておる長州が→
吉之助さぁに ないの用じゃ？
名を名乗れ。
長州藩士 桂 小五郎じゃ。
桂 小五郎ち…。
♪♪～
♪♪～
♪♪～
♪♪～
♪♪～
頼みがある。
長州を助けてくれんじゃろか。
なんち！？
長州は今 大きな間違いを
起こそうとしとる。
久坂玄瑞 来島又兵衛。
長州の過激な者たちがいきりたっちょる。
＜長州藩は その過激な行動が
天皇の怒りを買い→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩 会津らによって
京から追放。→
長州の過激派たちは
信用を取り戻すため→
御所への出兵準備を
進めていたのです＞
そげな連中が御所を取り囲めば
恐らく 戦に…。
ああ。 日本中の諸藩を巻き込んだ
大戦になるじゃろう。
京の町は火に包まれ
ようけ民が路頭に迷う。
じゃっどん
ないごて 恨んでいる[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に→
助けを求めてくっとな？
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にではない。
西郷君 君にじゃ。
どういう事じゃろか？
君は 一橋様や そのお側女とも
懇意にされとる。
おいに ないをしろと？
私を一橋様に会わせて頂きたい。
会うて 我らの本意は→
戦をする事じゃない事をお伝えしたい。
桂殿 一橋様御家臣の→
平岡様を斬ったのは長州ではないのですか？違う！
平岡様は 一橋様の身代わりに