2018/08/13(月) 00:55〜01:25 NNNドキュメント「山に、生きる。 岩手・宮城内陸地震10年」[解][字]

♪♪~
<宮城
 秋田 岩手にまたがる栗駒山>
<その山懐に広がる
 豊かな森>
<そこに
 1本の巨木がある>
<この地に生きる人々の営みを→
ずっと見つめ続けて来た>
<10年前
 その大地が砕かれえぐられた>

記者)1階部分がつぶれてしまった駒の湯温泉があります。
<大切な人を失いながらも→
歴史ある温泉の再起を誓った男性>
<地震から3年後には→
あの原発事故が>
<なりわいだった
イワナの養殖を→
放射能に奪われた男性は…>
<戦後 開拓者たちが困難を乗り越え→
切り開いた大地>
(塚原健太くん) こうやって…。
<その山で暮らす道を選んだ→
若い家族がいる>

塚原康平くん) 見て~。
<希望をつなぐ新たな世代>
<岩手・宮城内陸地震から10年>
<山に魅せられ


 山に生きる>
<栗駒山の中腹にある
耕英地区>
<標高600mの山あいに→
およそ30世帯70人が暮らしている>
<その耕英地区に→
小さな温泉施設がある>
<現在は
日帰り温泉として営業する…>
<この地に湧く
いで湯の湯守を受け継いだ…>
<内陸地震で
一度は諦めた この温泉を→
3年前に再開させた>
<400年前に開かれた駒の湯温泉>
<長年
 親しまれて来たこの温泉宿を→
菅原さんの家族は
代々 力を合わせ営んで来た>
<だが
 10年前→
その歴史が断ち切られた>
≪うわ~…!≫
<最大震度6強の
岩手・宮城内陸地震が発生>

女性) こちらの道路はアスファルトが→
粉々に砕かれたような
状態になっています。
<国内最大級の地滑り>


<そして土石流が多くの命を奪った>

男性)孤立した集落の人々が 次々とヘリコプターから出て来ます。
揺れましたし…

<土石流は
 耕英地区の駒の湯温泉にも襲い掛かった>
<建物の隙間から
 はい出し一命を取り留めた菅原さん>
<だが
 宿泊客と従業員7人が亡くなった>

菅原さん) …のが分かって。
来るって分かってりゃ…

<犠牲となったのは→
2人の宿泊客と 3人の従業員>
<そして
 母と兄>
<400年の時を重ねて来た
駒の湯の歴史が→
途絶えようとしていた>
<耕英地区にはこんな なりわいの人もいた>
(スタッフ) 
食べると最高ですか?

熊谷さん)最高じゃない? 刺し身なんか…。
<山の清流を生かし→
長年 イワナの養殖に取り組んで来た>
<内陸地震では→

食堂の建物などに大きな被害が出た>
<だが
 地震から1か月後には→
熊谷さんは
再建に向け動き始めた>

熊谷さん)だって ねぇ それこそ…。
<年の離れた兄を追い→
16歳で耕英地区に入植>
<手付かずの森を切り開き→