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<宮城
秋田 岩手にまたがる栗駒山>
<その山懐に広がる
豊かな森>
<そこに
1本の巨木がある>
<この地に生きる人々の営みを→
ずっと見つめ続けて来た>
<10年前
その大地が砕かれえぐられた>
(
記者)1階部分がつぶれてしまった駒の湯温泉があります。
<大切な人を失いながらも→
歴史ある温泉の再起を誓った男性>
<地震から3年後には→
あの原発事故が>
<なりわいだった
イワナの養殖を→
放射能に奪われた男性は…>
<戦後 開拓者たちが困難を乗り越え→
切り開いた大地>
(塚原健太くん) こうやって…。
<その山で暮らす道を選んだ→
若い家族がいる>
(
塚原康平くん) 見て~。
<希望をつなぐ新たな世代>
<岩手・宮城内陸地震から10年>
<山に魅せられ
山に生きる>
<栗駒山の中腹にある
耕英地区>
<標高600mの山あいに→
およそ30世帯70人が暮らしている>
<その耕英地区に→
小さな温泉施設がある>
<現在は
日帰り温泉として営業する…>
<この地に湧く
いで湯の湯守を受け継いだ…>
<内陸地震で
一度は諦めた この温泉を→
3年前に再開させた>
<400年前に開かれた駒の湯温泉>
<長年
親しまれて来たこの温泉宿を→
菅原さんの家族は
代々 力を合わせ営んで来た>
<だが
10年前→
その歴史が断ち切られた>
≪うわ~…!≫
<最大震度6強の
岩手・宮城内陸地震が発生>
(
女性) こちらの道路はアスファルトが→
粉々に砕かれたような
状態になっています。
<国内最大級の地滑り>
<そして土石流が多くの命を奪った>
(
男性)孤立した集落の人々が 次々とヘリコプターから出て来ます。
揺れましたし…
。
<土石流は
耕英地区の駒の湯温泉にも襲い掛かった>
<建物の隙間から
はい出し一命を取り留めた菅原さん>
<だが
宿泊客と従業員7人が亡くなった>
(
菅原さん) …のが分かって。
来るって分かってりゃ…
。
<犠牲となったのは→
2人の宿泊客と 3人の従業員>
<そして
母と兄>
<400年の時を重ねて来た
駒の湯の歴史が→
途絶えようとしていた>
<耕英地区にはこんな なりわいの人もいた>
(スタッフ)
食べると最高ですか?
(
熊谷さん)最高じゃない? 刺し身なんか…。
<山の清流を生かし→
長年 イワナの養殖に取り組んで来た>
<内陸地震では→
食堂の建物などに大きな被害が出た>
<だが
地震から1か月後には→
熊谷さんは
再建に向け動き始めた>
(
熊谷さん)だって ねぇ それこそ…。
<年の離れた兄を追い→
16歳で耕英地区に入植>
<手付かずの森を切り開き→