2018/08/23(木) 01:00〜01:46 NHKスペシャル「船乗りたちの戦争〜海に消えた6万人の命〜」[字][再]

小笠原諸島沖の海底に→
日本の戦争の痕跡が
残されています。
前線に軍需物資を運んでいた
民間の船の残骸です。
太平洋戦争中に→
アメリカ軍の攻撃で次々に沈められました。
(爆発音)
その数は分かっているだけで 7,000隻以上。
亡くなった人は
6万人に上ります。
軍の命令で
危険な任務に就いたのは→
商船や漁船の船乗りたち。
無防備な状態で戦地に送られました。
(爆発音)
赤い点は沈んだ民間の船を表します。
今回 NHKは→
残された資料や生存者の証言などをもとに→
沈没した時期や場所を特定。
6万人もの命がどこで どのように失われたのか→
その全体像に迫りました。
太平洋戦争の戦局を大きく左右した→
ガダルカナル島の戦い。
民間の船員たちがこの島に命がけで物資を届け→
壮絶な最期を遂げていた事が
当時の記録から分かってきました。
今回 新たに見つかった
証言テープ。
戦争末期には→


10代半ばの漁師たちが最前線に送られ→
命を落としていました。
国民全てを巻き込みながら突き進んだ 太平洋戦争。
広大な海に消えた
6万人の命の記録です。
1941年12月 ハワイ 真珠湾を
奇襲攻撃した日本。
南方の島々にも進攻し→
アメリカなど 連合国との戦争を始めました。
この戦争で
大きな役割を果たしていたのが→
民間の船でした。
海を越えて 前線に兵士や武器を運ぶためには→
大量の船が必要でした。
そこで 軍は 大型の客船や貿易のための貨物船を→
軍の管理下に置き
戦地に送り込んだのです。
開戦から僅か半年で→
アジア太平洋の広大な範囲に勢力を拡大した日本。
前線に
兵士や物資を送るかたわら→
占領地からは
石油などの資源を運搬。
民間の船による輸送は
島国の日本が→
アメリカやイギリスとの戦争を
継続するための→
生命線だったのです。
こんにちは。今日は よろしくお願いします。
戦時中


兵士を東南アジア各地に運んだ…
戦前は
大阪の商船会社の社員として→
世界中の海を渡っていました。
日本と南米を結ぶ航路で→
客船や移民船として使われた…
開戦の直前軍の命令で改造させられました。
(爆発音)
しかし 付け焼き刃の装備しかない 民間の輸送船は→
次々と アメリカ軍の
標的となっていきます。
今回 私たちは→
太平洋戦争で沈没した民間の船に関する→
軍の記録や 研究者の資料などを
収集。
いつ どこで沈んだのかが判明した
およそ2,300隻をマッピングし→
初めて
被害の全体像に迫りました。
開戦から終戦までの
3年8か月。
被害は 加速度的に増え→
戦争末期にはひとつきに100隻のペースで→
沈んでいました。
更に 客船や貨物船だけでなく→
小型の漁船が 194隻
沈んでいる事も分かりました。
中でも
多くの被害を出していたのが→
全国から集められた

漁船から成る…
極秘の任務に当たっていました。
歴史に埋もれていた黒潮部隊。
その一員だった漁師が
取材に応じました。
ここからね 出港して…。
静岡・焼津に住む…
開戦後 乗っていた漁船が
軍の管理下に置かれたといいます。
与えられた任務は→