<乗用車は 空からの追跡に気付いていないかもしれない>
<けれど
背後に追っ手が迫っていることだけは知っている>
(
航空隊) 駅北交差点…。
13時59分
。
<逃げているのは
詐欺容疑で手配中の男>
<職務質問中…>
<ヘリの情報は逐一 地上部隊に送られる>
<あまりにも危険極まりない
運転だった>
<やがて
目の前のマンション駐車場に乗り入れる>
<車から飛び出すと
一気に走り始めた>
<自分の足で逃げる気だ>
<だが 岐阜県警航空隊は全てを見ていた>
<航空隊の連絡を受け→
パトカーが ついに男に追い付く>
<もはや
逃げ場はなかった>
<男の行く手に
捜査員が立ちはだかる>
<いくら抵抗しても無駄なのだ>
<警察官は 一触即発の現場に立ち向かう>
<事件は絶えない>
(警察官) 45分 現行犯逮捕。(男性) はいはい…。
(
警察官) 手を出してください。
(
男性) …と思ってます!
あれが…
。
…のは事実
。
<執念の捜査が幕を開ける>
<交通事故を未然に防げ!>
<カメラは
新米女性白バイ隊員が→
大きな試練を
乗り越えるまでを見届けた>
(
警察官) 止まれ 止まれ 止まれ!
<犯罪捜査の最前線は→
この夏もヒリヒリするほど熱かった>
<私たちの日常は
危険と隣り合わせている>
<広島でも…>
<午前3時死亡ひき逃げ事件発生の一報>
<県警交通指導課の捜査員が
現場へ急いだ>
<通報の時点で
被害者の60歳代男性は→
既に死亡していた>
<現場は片側2車線の国道>
<捜査の指揮を執るのは
交通鑑識係のベテラン…>
<男性は
横断歩道を歩行中にはねられたらしい>
<散乱する遺留品の中には→
男性が履いていたらしきスニーカー>
<さらに
普通車のものと思われる→
ドアミラーの一部も落ちていた>
<だが…>
<そこには
普通車とは別のタイヤ痕が残されている>
<平行した幅で走る
2本の痕跡>
<指揮官には
ひと目見ただけで→
車種の想像がついたようだ>
<恐らくは大型トラックなどに装着される→
ダブルタイヤ
のものだろうという>
<吉田は
事故状況を次のように推測した>
<横断歩道を通行中の男性は→
まず初めに 普通車に衝突される>
<続いて
倒れていた被害者の上を→
今度は大型車が通過して行った>
<その瞬間にタイヤ痕がついたのではないか>
<現場に
ぼうぜんと立ち尽くしていた男は→
1台目のドライバーだった>
<捜査員によれば…>
<男の主張は
こうだ>
<被害者をはねたことには
気付いたが→
自分のすぐ背後を
別の車が走っていたため→
止まれなかった>
<その後 数百m先でUターンし→
現場へと戻ったという>
<だが…>
<わずかでも