（足音）
（足音）
（龍）坂本はん！ 起きなはれ！
表に お役人がぎょうさん！
はよう！
（龍馬）お龍？ ああっ…。
あ… ほんまに役人かえ？
（足音）
おっと… かなわんのう。→
都中の芸妓衆 舞妓衆の見間違いやないかえ？
はよっ！ あっ…！
坂本龍馬 神妙に縛に就けばよし！就かぬと申すならば→
この場で斬って捨てても
よしとの命を受けておる！
かかれ～！
（銃声）
お龍 逃げや！
かかれ～！
（銃声）
（龍）開けとくれやす！開けとくれやす！
何事じゃ？
（戸をたたく音）
（荒い息遣い）
助けとくれやす！女 何者じゃ？
はよう 西郷はんに…！
西郷吉之助はんに取り次いどくれやす！
（川路）西郷様！
（半次郎）西郷先生 一大事でごわす！→
西郷先生！
≪（吉之助）何じゃ？ 半次郎。
（半次郎）坂本殿が…。
坂本さぁが どげんした？
伏見の寺田屋に 奉行所の捕り方が
夜討ちをかけたち！
何じゃち！？
♪♪～
♪♪～
♪♪～
♪♪～
♪♪～
＜なんとか
寺田屋を脱出した龍馬でしたが→
両手に深い傷を負い [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩屋敷に
かくまわれておりました＞
もう だいぶ ようなってきたきに
そろそろ一人で…。
あきまへん。 今 無理して
また傷が広がったら→
どないしはりますのや。
はい あ～ん。
お… 坂本さぁ すんもはん。
（一蔵）なかなか声をかけられんで…。
いつから そこに？
ちっくと前からおりました。
あの… 坂本さぁに→
ちょっ話しておきたかこっがあるんじゃが。ほう。
坂本さぁ [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に行って
もらえんじゃろか。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に？
実は 吉之助さぁが急ぎ→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に戻る事になって。
いやついでという訳ではなかどん→
坂本さぁは [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩でかくまった方が
安全かち思ってのう。
えいぜよ えいぜよ！
また 西郷さんの家に行けるぜよ。
あっ！ あの 雨漏りの音が
お三味線の音みたいに→
にぎやかな おうちいう？
うちも いっぺん→
行ってみたかったんどす。
あっ いや… あ～。
藩の船に女連れを乗せる訳には…。
お龍は わしの妻じゃき。
お龍がおらんかったら
わしは助からんかったきに。→
わしの命は お龍のもんぜよ。
坂本はん！おっ 痛い痛い痛い。→
傷が開くきに。 お龍！
あ… はい。
＜それから しばらくして→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の西郷家に吉之助 帰国の知らせが届き→
皆 帰りを
今か今かと待っておりました＞
（琴）兄さぁは？
（糸）まだ…。
義姉さぁ 今度こそ
兄さぁと ゆっくいできもんそ。
（吉二郎）
うちに 嫁に来てもらってからまだ ろくに話も→
できちょらんでなぁ。
（園）ほんのこてねえ。
（雪篷）さてさて 思いも寄らん事を
する男の事じゃ→
此度は どげんして帰ってくるか。
≪（龍）西郷はん はよ はよっ！
ここどすやろ 西郷はんのおうち。
お龍さぁ そんなに急がんでも。
（吉之助と龍の笑い声）