これは 今年 日本列島周辺で発生した地震です。
震度5弱以上の揺れを観測した
地震は→
8回に上ります。
そして今 最も懸念されているのが→
東海から九州にかけて広がる
南海トラフの巨大地震です。
震度7の激しい揺れと
10メートルを超える巨大津波が→
各地を襲います。
東京 大阪 名古屋で都市機能が まひ。
国の年間予算の10倍を超えます。
今 私たちは かつてない脅威に直面しています。
最新の科学は→
南海トラフ巨大地震が起きるXデーが→
より近づいている事を捉えました。
地下深くで 地盤が ゆっくりずれ動く不気味な現象…
発生場所を
少しずつ変えながら→
地震の震源域に ひずみを
ため続けているというのです。
刻々と迫るXデーに
どう備えればよいのか。
国は 去年 巨大地震の危険性を
事前に知らせる→
新たな制度を導入しました。
それは…
前兆と見られる異常な現象を
観測した時に発表されます。
「南海トラフ地震に関連する情報を
臨時に発表しました。→
大規模な地震が発生する可能性が
ふだんより高まっている…」。
その時 人々は どう行動するのか。
今回 沿岸の自治体や住民に大規模なアンケートを実施。
浮かび上がってきたのは
全国に広がる…
お父さん。
うん?
本当に
おっきい地震なんて来るの?
私たちが突きつけられる
難しい決断が→
いくつも見えてきました。
MEGAQUAKE 南海トラフ巨大地震。
迫りくるXデーに
命をつなぐ手がかりを探ります。
甚大な被害が予想される
南海トラフ巨大地震。
今後30年間に起きる確率は→
これまで70%とされてきましたが→
今年2月 70~80%に
引き上げられました。
小原さん この数値の引き上げ→
どれくらい危険性が高まっているという事なんでしょうか?
そうですね ピンポイントで地震の
発生を予測するという事は→
非常に難しいんですけれども→
マグニチュード8以上の巨大地震の中でですね→
今度30年以内に 80%と
予測されているのは→
南海トラフと
もう一つ→
千島海溝の根室沖→
この2か所だけなんですね。
特に警戒すべき地震である
という事なんですね。
福和さん 本当に 甚大な被害が
予想されていますね。
そうですね 東日本大震災で
犠牲になられた方は 約2万人。
それに対して こちらの地震では→
最悪 32万3,000人といわれています。
東京 大阪 名古屋という 日本を
代表する大都市も含まれてます。→
ですから 何としても
この被害を事前に減らす努力は→
しないといけないんですね。
はい。
最新の研究から
スロースリップという現象が→
地震発生の日 Xデーの到来を→
より一層 切迫させている可能性が見えてきました。
左 前進 3度!
左 前進 3!
今年7月 海上保安庁の測量船が
調査に出航しました。
目指すのは
高知県室戸岬の沖合 120キロ。
南海トラフの真上です。
地盤の動きを測定する高感度のセンサーを海に沈めます。
巨大地震の前触れとなりうる
異常な動きが→
海底で起きていないか
監視を続けています。
東海から九州まで
東西 およそ700キロに及ぶ→
南海トラフ。
そこでは 陸側のプレートと呼ばれる岩盤の下に→
海側のプレートが