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13人の死刑が執行された
オウム真理教。
オウムが
地下鉄サリン事件を引き起こしたのは→
1995年3月20日。
その僅か10日後 日本を揺るがすもう一つのテロ事件が起きた。
警視庁に入った連絡によりますと
警察庁の國松孝次長官が→
今朝8時半過ぎ
自宅のマンション前で→
腹の辺りを拳銃で撃たれて
大けがをし…。
国家の治安組織のトップが
狙われた→
前代未聞のテロ。
犯人は殺傷力の高い銃と弾丸を使い→
21m離れた地点から
3発を命中させた。
長官は 重傷を負うが
奇跡的に 一命を取り留める。
法治国家として→
警察権力に対する挑戦でもある訳でございますから…。
捜査の中心となったのは
警視庁公安部。
オウム真理教による
犯行である可能性が→
極めて高いとされた。
一方 警視庁刑事部では→
別の事件で浮上した
ある人物に注目。
警察でも ごく一部しか
知らなかった この男。
一人の刑事が
執念の捜査を続けた。
(原)私は あなたがやったのか
どうかを知りたいんです。
男は犯行を認め
狙撃の様子を克明に語り始める。
しかし 警視庁が
逮捕に踏み切る事はなく→
2010年 事件は公訴時効を迎えた。
その男からNHKに手紙が届いた。
「私が 公共報道機関の代表とも
目されている貴局に→
期待していますのは→
国家的大事件の真相が隠蔽されて→
未解決のまま 闇に葬られるのを
座視することなく→
広く 社会に
訴えてもらうことですから…」。
これは ある容疑者と
それを追い続けた刑事との→
戦いの記録である。
これから我々は 麻原を逮捕する。→
第6サティアンのどこかに
隠れているのは間違いない。→
サリンやVXガスを
かけてくるかもしれない。
(森岡)<不思議と
恐怖を感じなかったと→
原刑事は言う。→
目の前の悪いやつを逮捕する。→
それだけを考えていたと>
行こうか。
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<この日本という国で悪いやつを捕らえ 裁く事が→
どんなに難しいか→
後に 原刑事と出会い捜査を共にして→
私は教えられる事になる>
オウムが 警察をテロの標的にしていた事は→
間違いありません。
<長官狙撃の捜査は→
警視庁公安部が
取りしきっていた。→
このころ 我々は
一人の男を軟禁して→
極秘に捜査を進めていた>
<警察官でありながらオウム信者だったK元巡査長は…>
これって違法捜査ですよね。
<自分が長官を撃ったと自供したものの→
その後 供述を翻していた>
長官を撃った拳銃を川に捨てた。
本当なのか?
<ついに 拳銃は発見できず→
その後も 長官狙撃とオウムとを
結び付ける→
有力な証拠はつかめなかった>
<7年の歳月が流れた>
(一課長)
どうなってんだよ。 これじゃ何の進展もないじゃないか。
申し訳ありません。
(一課長)この電話の男は→
割れたのか?
いえ。
何やってんだよ。 早くやれよ。
はっ。
<このころ
原は オウムの捜査から外れて→
別の事件を追っていた。→