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北極圏の夜空に輝く
謎めいた光。
オーロラは何世紀もの間→
科学者たちの探求心を刺激してきました。
(スパンスウィック)オーロラは
いつ見ても魔法のようです。
現れるたびに目が離せません。
(カリー)全体像が捉えにくく解明すべきことが山のようにあります。
神秘的なオーロラ。
それは宇宙の謎を解明する手がかりともなります。
なぜなら オーロラの発生には
太陽が深く関わっているからです。
(グロワッキ)太陽による強烈なパンチで→
地球に相当なエネルギーが放たれます。
国際的な研究チームが
最先端の実験に取り組んでいます。
オーロラの色や形 パターンは→
どのようにしてできるのか明らかにするためです。
よく目を凝らして
赤いパラシュートを捜すんだ。
科学者として
こんなものを見たのは初めてです。→
重要な新発見です。
オーロラの研究は人類にとって→
最大の疑問の一つに
答えを出せるかもしれません。
(ハリナン)太陽系の外の惑星に
オーロラが見つかれば→
そこに生命が存在する可能性があります。
オーロラの解明は地球と宇宙についての私たちの理解を→
大きく変えることになるでしょう。
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オーロラは 北の大地に現れる
魔法のような現象です。
科学者たちは何百年も前から研究を始め→
オーロラの秘密を解き明かそうと挑戦を続けてきました。
オーロラは なぜ発生するのか?
天空の花火ともいえるオーロラの色彩は→
地球の大気について 何を物語るのか?
そして 予期せぬ場所に突然 現れる理由は何なのか?
カナダ北西部のイエローナイフ。
地球上でオーロラの秘密に最も迫れる場所です。
1年間で240日 オーロラが現れ
大地を照らすからです。
物理学者のエマ・スパンスウィックは
先進技術を搭載した→
オーロラ観測用のカメラを
組み立てようとしています。
イエローナイフは カナダでも
オーロラが現れやすい地帯にあります。
観測をするには最高の場所です。
スパンスウィックはオーロラを解明する調査に→
長年 取り組んできました。
今回 設置するのは超広角のカラーカメラです。
このカメラで オーロラが→
夜空に突然 現れる理由のヒントを探ろうとしています。
今夜 新しいカメラをテストします。
360度撮影できるレンズなので周辺全体はもちろん→
美しいオーロラも撮影できるでしょう。
全ての装置を積んで 氷の上を運びます。
東西5,500キロ以上にわたって
このカメラを何台も設置すれば→
大陸の夜空を撮影するカメラの
ネットワークを作ることができます。
(ルーカス)マイナス2度 全く問題ない。
このカメラを一定の間隔で何台も配置しそれらのデータをまとめれば→
カナダ中の空に現れる
オーロラの映像が得られます。
空全体を映像に収めるには→
見晴らしの良い 広い場所が必要です。
カメラを設置するのは 凍った湖の真ん中。
木々や山 建物など視界を遮るものは何もありません。
ここなら全ての方角に現れるオーロラが
見えるでしょう。
カメラの準備は万全です。
あとは ひたすらオーロラが現れるのを待ちます。
オーロラを追う者にとって
待つことは人生の一部です。
でも 耐えるだけの価値は
きっと あります。
随分 冷え込んできました。 寒いです。
気温はマイナス20度。
オーロラが いつ現れるかは分かりません。
長い夜になりそうです。
オーロラの発生には
太陽が大きく関わっています。
地球と
1億5,000万キロ離れた太陽からは→
太陽風と呼ばれる
電気を帯びた粒子の流れが→
絶え間なく送られてきます。
もし 何も遮るものがなければ→
太陽風は地球の大気を徐々に剥ぎ取り→
地球を生命の住めない星にしてしまうかもしれません。
しかし 地球には磁場があります。
磁場は 太陽風のエネルギーを地球の北極と南極に集中させます。
すると 両極の大気はエネルギーを受けて
壮麗な光を発します。
それがオーロラです。