2018/11/17(土) 13:05〜13:50 西郷どん(42)「両雄激突」[解][字][デ][再]

(菊次郎)父上 母上お願いしたかこっがございもす。
(隆盛)何じゃ?
おいも 異国で学びとうございもす。
よう言うた 菊次郎。 行ってけ。
<アメリカへの留学を決めた私は→
間もなく
父 隆盛と共に東京へ向かいました>
マイ ネーム イズ キクジロウ。
ハウ ダァ ヤー ドゥ?
<父の長屋に身を寄せながら→
共に留学する いとこの市来宗介と英語を学んでいました>
(琴)宗介がメリケンへ行ったまま
帰ってこれんごなったら→
どげんすっとな!?
(糸)琴さぁ 落ち着いてくいやい。
糸さぁは よう落ち着いておられるね!?
菊次郎は まだ11じゃなかか!
宗介さぁがついちょっで
心配しちょいもはん。
(雪篷)宗介は もう よか二才じゃろが。
そいでも心配じゃっ… いっそ こいから横浜の港まで止めに行ってくっで。
(園)ちょっ ちょちょ…
もう間に合わんで!
(雪篷)おとなしくしちょけ!
宗介さぁも菊次郎さぁも立派な[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩隼人じゃ。
信じて 行かせてやいもんそ。
(雪篷)そうじゃ!
(菊次郎)農業… ですか?
そうじゃ。
わざわざメリケンまで行って


土を耕すのですか?
百姓仕事なら 大島でも[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩でも
たっぷい やってきもした。
メリケンっちゅう国にはのう
豊かな大百姓が大勢おる。
そいは 作物や
牛 馬の育て方っちゅうもんが→
学問として成り立っちょっからじゃ。
国の土台は農業じゃ。国が富むっちゅうこつは→
みんなが腹いっぱい
飯を食えるっちゅうこっじゃ。
そげんなれば 皆が前を向く。
国は 自然と まとまる。
菊次郎 海の向こうの農業を
気張って学んでこい。
はい 父上。
おっ できたど。
(一同)おお~!
(お房)あら~!
宗介 おはんがおってくれっで 心強か。
菊次郎を頼んど。
(宗介)はっ。
おいの方こそ 鹿児島の母上のこつ→
よろしくお頼み申し上げもす。
ああ 分かっちょっ。
(小兵衛)姉さぁから文が届きもした。
「心配でたまらん。→
今からでもメリケンに行くのを
引き止めてくいやい」ち。
おいのとこにもじゃ。


(笑い声)
(宗介)ほいなら 行ってまいりもす。
気張ってきもす。気を付けての。
(菊次郎 宗介)はい。
(宗介)行ってまいりもす。(お房)気を付けて 行ってくるんだよ。
<こうして私たちは
横浜からアメリカへ向けて出発しました>
(熊吉)気張いやんせ~!
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
髭 似合っちょらんど。
(大久保)「吉之助さぁ 日本を出て1年がたった。→
メリケンからエゲレスに渡り
今 ロンドンにおる。→
メリケンでは 不平等な条約を
改めさせようとしたどん→
全く相手にもされんかった。
それもそのはず→
欧米の近代化は おいの予測を
はるかに超えちょった。→
今の日本が対等に接することなんて
無理じゃったんじゃ。→
どげんすれば追いつけるのか。 悩み過ぎて
頭のてっぺんの毛が抜けてしもた。→
もっともっと こっちで学ばんといかん。→

吉之助さぁ いま少し留守を頼む」。
気張いやんせ 一蔵どん。
<10か月ほどの予定で旅立った大久保でしたが→
1年が過ぎても帰国しませんでした>
おいも気張らんとのう。
(従道)岩倉様たちは
まだ お帰りになっちょらんようですね。
ああ。
困りもしたな…。
おらん者を当てにしても しかたがなか。