2018/11/25(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル「ゴーン・ショック 逮捕の舞台裏で何が」[字]

生字幕放送です。一部、字幕で表現しきれない場合があります。
≫カルロス・ゴーン容疑者による
巨額の不正は
どのようにして行われたのか。
ゴーン前会長が英雄視され
切手にもなっている
中東のレバノン。
NHKの取材で
このレバノンにある高級住宅が
事件の鍵を握っていることが
明らかになってきました。
ゴーン前会長が使っていた
3階建ての、この建物。
およそ17億円が
投じられていました。
≫不動産登記に記されていた
所有者は
フォイノス・インベストメンツ
という会社。
この会社には
タックスヘイブンにある
ペーパーカンパニーを介して
Zi‐A(ジーア)という
別の会社から
資金が流れていたことが
分かりました。
≫私たちはZi‐A社の所在地が
オランダのアムステルダムに
あることを突き止めました。
そこにあったのは…。


なぜか日産の別の子会社でした。
≫Japanese TV
NHK。
JAPAN NHK。
≫Zi‐A社は日産から60億円が出資された
実態のない
ペーパーカンパニーでした。
この会社が
不正の温床となっていた疑いが
浮かび上がってきたのです。
深刻な経営危機に陥っていた日産を
大胆なリストラ策で
V字回復させたゴーン前会長。
その突然の逮捕劇。
≫世界第2位の自動車グループトップが起こした事件に
世界でも衝撃が広がっています。
≫日産の組織的な陰謀を疑う声も上がっています。
≫事件の真相はどこに…。
関係者への取材から逮捕に至るまでの内幕が
明らかになってきました。
日産の一部で極秘に行われていた不正の調査。
東京地検特捜部は
日本で始まったばかりの司法取引を使って
捜査を進めてきました。
≫徹底取材で事件の全貌に迫ります。
有馬≫かつて破綻寸前だった
日産をV字回復させ
世界第2位の自動車連合に
押し上げたカルロス・ゴーン前会長。
カリスマ経営者の逮捕は


日本のみならず世界に衝撃を与えました。
今夜は、独自の取材から
逮捕の舞台裏と
事件の核心に迫ります。
田中≫ゴーン前会長は世界各地の豪華な住宅や
家族旅行の代金を、会社に
負担させていたとされています。
この一連の不正が明らかになる
きっかけとなったのが
冒頭のVTRでも出てきた
実体のないペーパーカンパニーZi‐A(ジーア)社です。
≫信用調査会社を通じて入手した
Zi‐A社の経営情報です。
このペーパーカンパニーの
役員になっていたのは
ゴーン容疑者とともに逮捕された
側近のグレッグ・ケリー容疑者。
一連の不正行為を
指示した疑いが持たれています。
さらに日本人の幹部の名前が。
不正の実行役とみられています。
ゴーン前会長は
ごく限られた側近たちを使って
極めて巧妙に
不正を繰り返していた
疑いが持たれています。
世界的なカリスマ経営者の逮捕に至るまでに
一体何があったのか。
関係者によると、日産内部で不正の疑いが浮上したのは
逮捕8か月前の今年3月ごろと

みられています。
不正の疑いを把握したのは
日産の監査役や役員など
ごく少数のメンバー。
ゴーン前会長にまつわる不透明な資金の流れに
不信感を抱き
極秘に調査を始めました。
≫ゴーン前会長をめぐっては
その派手な生活やビジネスジェット機の利用など
さまざまなうわさが