緑の魔境 アマゾン。
この怪しげな写真は→
100年前 ジャングル奥地で探検隊に撮影された謎の生物。
がっしりとした体と
奇妙な顔つき。
背丈は 1.5メートルを超すという。
アマゾンでは 今も 巨大なサルの目撃談が後を絶たない。
巨大ザルは実在するのか。
その姿を求めてアマゾンの奥地へ分け入った。
♪♪~
幻の巨大ザルを追う探検。
次々と姿を現す…
そして ついに…。
♪♪~
大河 アマゾン。
膨大な水が
世界最大のジャングルを育む。
面積は 日本の20倍。
地球上の熱帯雨林の半分がここにある。
うっそうとした森は
奇妙な生き物たちの世界だ。
植物は
分かっているだけで6万種。
昆虫に至っては
100万種以上といわれるが→
専門家でも見当がつかない。
地球上で確認される全生物種の10分の1がいるという。
(鳴き声)
この森で特に繁栄しているのが サル。
100種近くが確認されている。
これは ピグミーマーモセット。体重 僅か100グラム。
世界最小クラスの
サルだ。
何かを捕らえた。
昆虫や木の樹液が好物。
フタイロタマリンは 体重400グラム。
顔の形が個性的だ。
頭には毛がなく
顔の輪郭が四角い。
世界で最も
絶滅が心配されるサルの一つだ。
また奇妙なサルが
現れた。
名前は キンガオサキ。
なぜか オスだけが金色の顔をしている。
大きさは子猫ほどだ。
アマゾンは 小型のサルの宝庫だ。
実は 大半の種類が
猫よりも小さい。
アマゾンのサルは
木の上の生活に適応した。
移動に便利な小柄な体へと
進化してきたのだ。
南米では 背丈が1.5メートルを
超えるようなサルは→
見つかっていない。
大きなサルといえばアフリカのチンパンジーやゴリラなど→
類人猿が有名だ。
チンパンジーの背丈は1.7メートルにも達する。
しっぽがない事も大きな特徴だ。
類人猿はもともと アフリカで誕生し→
大陸伝いにアジアまで
分布を広げていった。
だが アメリカ大陸には到達できず→
南米にはいないというのが定説だ。
ところが なぜか
人のような姿の巨大ザル伝説が→
南米各地に存在する。
これは ペルーのイスナシ。背丈は1.2メートル。
アマゾン北部 ガイアナのディディ。
背丈は1.5メートル。
そして 数々の伝説の中で
写真が残るものがある。
撮影されたのは およそ100年前。
新種の類人猿として発表され→
大きな衝撃を与えた。
記録によれば 背丈は157センチ。体重は50キロ。
一方で その真贋を巡って→
写真は さまざまな論議を呼んできた。
もし モノスのような巨大なサルが
実在するならば→
それは 科学の常識を覆す
大発見となる。
取材班は
巨大ザルの手がかりを求め→
アマゾン奥地に分け入った。
向かったのはサルの種類が特に多い地域。
ここでサルを研究する
シルバ博士の協力を仰いだ。
季節は雨季。
サルが好む果物が最も実る時だ。
森は 一見すると普通に見える。
だが 中に入ると不思議な光景が広がっていた。
なんと 地面がない。
浸水林と呼ばれる独特の森。雨季になると地面が水没するのだ。
調査開始早々
珍しい生き物に遭遇した。
何かいる。
アマゾン最強の肉食獣 ジャガーだ。
雨季には地面を歩けないため→