2018/12/18(火) 19:30〜20:15 4K国際共同制作 ブループラネット完全版 第1集「熱帯から極地の海へ」[SS][字]

私たちの住む地球。
その7割を覆う海は
今なお 知られざる未知の世界だ。
これは NHKとイギリスBBCが→
4年の歳月をかけて世界の海に挑んだシリーズ。
最新の撮影技術を駆使して→
青い海で繰り広げられる命の物語に迫った。
「ブループラネット」。
珠玉の映像を満載した地球の海の記録を→
全6回にわたって お届けする。
第1回はプロローグ。
地球の海に広がる
あらゆる環境を巡ります。
ここは 食べ物が乏しい
砂漠のような場所。
生き物たちは 獲物を求めて
果てしない旅を続けます。
熱帯のサンゴ礁。
限られた場所に 命がひしめき→
住人たちは 知恵を振り絞って
生き抜いています。
温帯に広がる海藻の森。
ライバル同士熾烈な戦いを繰り広げます。
そして 最果て 北極の海。
海流が運ぶ恵みが巨大な生き物たちを呼び寄せます。
熱帯から 極地まで。
地球の海を巡りさまざまな環境を生き抜く→
命のドラマに迫ります。
♪♪~
この海には 私たちの想像を


はるかに超える→
生き物たちの世界が広がっている。
ミナミハンドウイルカだ。
沖合で狩りをした群れが
浅瀬にやって来た。
まるで
波乗りを楽しんでいるかのようだ。
その知能の高さには
研究者も驚かされる。
♪♪~
イルカの群れがサンゴ礁にたどりついた。
しかし 遊びに来たわけではない。
ある大切な目的のために訪れることが最近 分かってきた。
お目当ては これ。
サンゴの一種だ。
更に近づいていく。
おや?大人のイルカが 体をこすりつけた。
入れ代わり 立ち代わり
体をこすりつける。
実は このサンゴの表面には→
炎症を止め菌を減らす成分があることが→
研究から 分かってきた。
体をこすりつけることで→
感染症などを予防する効果があると
考えられるのだ。
イルカたちは 経験から
それを知っているのかもしれない。
サンゴ礁は イルカにとって
掛けがえのない癒やしの場なのだ。
熱帯に広がるサンゴ礁は


海全体の0.1%にすぎません。
この暖かく安定した環境には→
海の生き物の なんと4分の1の種類が暮らしています。
至る所に ひしめくように暮らす
住人たち。
それぞれが 独自のすべを身につけ→
厳しい競争の世界を生き抜いています。
中でも 驚きの知恵を持つ魚が
最近 発見されました。
クサビベラです。
おなかをすかせ食べ物を探し回っています。
サンゴ礁の端まで やって来ました。
何かを探しているようです。
見つけたのは 貝。
でも どうやって食べるのでしょうか。
実は とっておきの方法があるのです。
やって来たのは お椀形のサンゴ。
中に入っていきます。
貝をくわえ直すと…。
たたきつけました。
サンゴの硬い部分を狙ってぶつけて割ろうというのです。
おっと!
くわえるだけでも 大変。
時に50回以上 たたきつけます。
ここは お気に入りの場所。
何度も たたきつけるので
サンゴの表面が はげています。
ついに欠けました。 もう少し…。
やっと割れました。下には かけらがいっぱい。
道具を使う魚。

サンゴの海には 賢い魚がいるのです。
想像を超える賢さで
壮絶な狩りをする魚が→
世界で初めて 撮影された。
インド洋 セーシェル諸島。
数十万羽のアジサシの仲間が
子育ての真っ最中だ。
ふだんは 外洋を飛び回り
バラバラに暮らしているが→
乾季の間 繁殖のため集まる。