2018/12/24(月) 11:00〜11:50 NHKスペシャル選「人生の終(しま)い方」[字]

♪♪~(出囃子)
こんばんは 桂 歌丸でございます。
あっ いつもの座布団の番組ではございませんので。
「NHKスペシャル」 今日は 皆さんと→
こんなテーマを考えてみたいと思います。
「人生の終い方」について。
誰だって あっちへ行く事は分かっていますが→
こと切れるまでの
まあ 限られた時間にですね→
人生の総決算として
何をしたらいいか→
考えだしたら これは切りがなくて
止まらなくなりますよね。
あなたも 私と一緒に
これを考えていきましょう。
超高齢社会。
遺影の準備に→
墓地の抽せん。
さまざまな終活が大ブームです。
でも 今日 考えるのは
こうした準備とは ちょっと違う…
余命宣告 死を意識してから
亡くなるまでの最期の日々。
♪♪~
「人生の最期の時…」。
番組では
そんな人生の終い方について→
「ラジオ深夜便」などでエピソードを募集。
およそ500人から寄せられました。
無口で頑固な79歳の夫。


亡くなる数日前に残したひと言が→
妻に生きる力を与えています。
「ようついて来てくれました」。
余命僅かの35歳の父親。
幼い子どもたちにどんな言葉を残せばいいのか→
悩み続けています。
そして 桂 歌丸さん。
体力の限界を理由に 今日→
「笑点」の司会を引退しました。
それでも
今後も高座に上がり続けると→
決めています。
「あそこでもって買い物しようじゃないか」。
歌丸さんの心に秘めた
「人生の終い方」とは…。
あなたなら 誰に何を残して
人生を終いますか?
♪♪~
都内で開かれた あるお別れ会。
去年11月 93歳で亡くなった
漫画家 水木しげるさん。
「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親です。
8,000人が 別れを惜しみました。
2年前 92歳の時
心筋梗塞で倒れた水木さん。
死ぬまで漫画を描き続けると→
病床でも絵筆を手にしていました。
しかし 亡くなる半年前
突然 漫画の執筆をやめます。
その前後から家族との写真を


夢中で撮り始めました。
写真に込めた思いとは
何だったのでしょう?
前へ~!
21歳の時 南方の激戦地ラバウルに送られた水木さん。
(叫び声)
あび叫喚の中 戦友たちが次々と もだえ苦しみながら→
死んでいく姿を
目の当たりにしました。
苦もんに満ちた友の死に顔は
水木さんの心に深く刻み込まれ→
生涯にわたって
消える事はありませんでした。
復員後は 漫画家として
戦争の悲惨さを→
繰り返し描き続けます。
90歳を越えても 戦場の記憶にうなされていたという水木さん。
家族には 穏やかな笑顔の記憶を
遺そうとしました。
家族で集う お茶の時間。
妻 布枝さんと散歩に出かける時の一枚。
同じ場所 同じ顔ぶれ。
それでも 何枚も何枚も撮っていました。
水木さんが いつも繰り返していた
言葉があります。
ゲーテの詩集の一節です。
漫画でも遺言でもなく→
自分の笑顔の写真を遺して
旅立った水木さん。
大切な人の心の中で→

いつまでも笑顔で生き続けています。
人生の最期に何をし
何を残したらいいのか…。
模索している人がいました。
こんにちは。≪あっ どうも。
お邪魔します。
こんにちは。
首のリンパ節が
少し腫れているようにも…。
末期の食道がんを患う…