大海原に浮かぶ絶海の孤島。
大陸から はるか遠く離れたこの地は→
選ばれた者しか
命をつなげない特別な場所だ。
この新天地へ たどりつけるのは
翼を持つ者。
そして 流木などに乗って
命からがら流れ着いた者。
隔絶された島は→
ほかでは見られない独特の生きものを生み出す。
更に 限られた食べものを巡って→
しれつなサバイバルが繰り広げられる。
しかし ひとたび ここで
生きるすべを見いだせば→
大繁栄し この新天地を
自らの楽園とする事ができる。
そして 今 生きものたちは
更なる新天地に挑み始めている。
それは
私たち人間が作った都市だ。
大自然とは全くかけ離れた
人工的な環境。
しかし 彼らは ここに
驚くべき世界を築き上げている。
大自然のスペクタクルを
極上の映像で描く「プラネットアースⅡ」。
最終回は 新天地への
飽くなき挑戦を繰り返す→
驚異の生きものたちに迫る。
太平洋に浮かぶガラパゴス諸島。
その中の一つ
フェルナンディナ島は→
見渡す限り
不毛の大地が広がっている。
こんな不毛な地でも
大繁栄している生きものがいる。
この島には ７，０００匹が暮らす。
祖先は偶然 この地へと流れ着いた。
本来は豊かな森に暮らす イグアナ。
食べものの限られた島で驚きの進化を遂げた。
なんと 海に潜る。
岩についた海藻をむしり取って食べる。
陸とは対照的に この辺り一帯には
世界屈指の豊かな海が広がる。
彼らは その恵みを得られるように
進化した。
♪♪～
ウミイグアナが この地で暮らす事で支えられる命もある。
近づいてきたのは カニ。
古い皮膚を つまんで食べている。
小さなトカゲが狙うのは
ウミイグアナに寄ってくるハエだ。
不毛の地で命をつなぐ ウミイグアナ。
ある日 驚くべきドラマを目撃した。
顔を出したのは→
卵から かえったばかりのウミイグアナの赤ちゃん。
岩場に向かって歩きだす。
この時を待っていた者がいる。
ヘビだ。
♪♪～
高い岩に よじ登り
なんとか助かった。
年に一度のふ化は ヘビにとって
生きるためには逃せないチャンス。
ウミイグアナにとっては 誕生と同時に
やって来る命の危機だ。
赤ちゃんが歩きだすと→
動きを察知して近づいてくるヘビ。
♪♪～
何十匹ものヘビがそこら中で待ち構えている。
彼らの襲撃を逃れられなければ
ここでは生きられない。
♪♪～
じっとしていれば気付かれにくい。
だが とどまったままでは
いずれ見つかってしまう。
♪♪～
生死を分けるのは運だけだ。
♪♪～
逃げ場のない 閉ざされた島。
それゆえに 生存競争も壮絶だ。
隔絶された島は→
そこでしか見られない
独特な生きものを生み出す。
インドネシアの島に
太古の姿をとどめた→
巨大な肉食動物が暮らす。
♪♪～
大きなものでは 体長３メートル。
世界最大のトカゲだ。
この島には ライバルとなる動物が
やって来なかった。
そのため 姿や暮らしぶりを変えず
数百万年間 生きてこられた。
彼らが暮らすのは 島を覆う森。
およそ２，０００頭が暮らしている。
彼らの獲物は シカ。
だが 全ての者の空腹を満たすには十分ではない。
食べものを巡って