♪♪~
(
後藤)<放送開始30年目を前に→
『
目がテン!』は さまざまな大自然の撮影にチャレンジ>
<深海が広がり
日本にいる魚類の→
およそ3割の種が生息している
豊かな駿河湾>
(
石垣さん) 駿河湾をひと言でちょっと 表すとすれば→
深海の聖地でしょうね
。
<世界の研究者が
聖地と あがめる海>
<陸から
わずか1kmで水深200mを超す深海が広がり→
生きた深海生物を見られる
世界的にも貴重な場所>
<そんな深海に
『目がテン!』のカメラが>
<そこに写ったものとは?>
(渡辺) お… えっ?
<深海を
深~く知るために→
いろんな物を沈めちゃいました>
<すると…>
<強い…>
<さらに 底引き網漁で珍しい深海魚を続々 捕獲>
<その中に…>
<深海生物のプロが大興奮>
<とんでもないレア生物を
捕獲?>
<本日の
『目がテン!』は謎多き深海が広がる…>
宇宙とか北極
行ってましたけども→
今度は駿河湾
近いね? 随分。はい。
まぁまぁ
でも…。すぐ そこだね。
比較的近い所で
今回は。でしょ!
その身近な海に
すごいものあるの?
すごいもの
あります僕 実際 行って来たんですけど。
すごかったです
はい。ホント?
そもそも
まず深海というのはですね→
水深200mよりも深い海を
指すんですけれども→
まず
こちら ご覧ください。何よ。
日本一
深い湾 駿河湾は→
この深海が陸から
わずか数kmくらいの所に→
存在しているんですね
。
一番深い所は
この2500m以上あるんですね。
2500m…
深い所あるの?あるということです。
また
この駿河湾の周りには→
富士川
安倍川 大井川のような大きな河川がありまして→
川が運んで来た
栄養豊富な水というのが→
ダイレクトに
この深海へと流れるということなんですね。
餌がいっぱいあるのね?
そうなんですよ。
なので
栄養豊富な駿河湾には→
さまざまな種類の深海生物が
集まって来ると。
川のおかげで餌が豊富と
。そういうことなんですね。
そんな駿河湾に広がる深海とは
どんな世界なのか→
まずはその特徴を
さまざまなポイントから探ってみました。
<深海といえば
光が届かない暗~い世界>
<その謎を探るため
佐藤アナがやって来たのは…>
(
佐藤) こんにちは。こんにちは。
<案内してくれたのは…>
<石垣館長は捕獲した深海魚を水族館に届けるサプライヤーでもあり→
世界の水族館から注文が来る→
深海のスペシャリスト>
<捕獲だけでなく
繁殖も手掛けています>
<ここには
駿河湾や世界の海にすむ→
数多くの深海生物が>
<生きた深海生物が見られるとっても珍しい水族館なんです>
<中でも…>
<何やらペシャっと つぶれています>
(
佐藤) メンダコ?
タコ!?
<プニョプニョとした メンダコ>
<海底に同化して
天敵に見つからないよう→
体全体がスライムのように
柔らかいんです>
<泳ぐ姿が
かわいいですが→
普段は
ほとんど動かないそうです>
<しかも…>
どっちかだと思いますね。
<さらに
この赤い色にも→
深海生物ならではの秘密が>
<例えば 食卓でもおなじみ真っ赤なキンメダイも 実は 深海魚>
<カニやエビなど
確かに赤い色が多い深海生物>
<なぜなんでしょう?>
<深海で赤い魚が どうなるのか見て行きましょう>
<浅くて明るい海では
真っ赤に見えるエビスダイ>
<海が深くなり
光の量が減ると…>
<だんだん
赤が見えにくくなって行きます>
<水深30mを超えると…>
<赤い色は見えなくなってしまいました>
水の色…
。
<赤い光は
海の中に入ると減衰し→
深くなるほど
見えなくなって行きます>
<つまり
深海では意外にも目立たない色だったんです>
<他にも
暗闇では必要のない視力を持たない生物や→
わずかな光を
最大限に捉えるために→
大きな目を持つ魚など→
暗い深海の過酷な環境に適応した→
バラエティー豊かな生き物が
深海には暮らしているんです>
<続いて
深海のもう一つの特徴→
水圧を調べるため
駿河湾へ>
(
坂本先生) おはようございます。
<…に
ご協力いただき→
駿河湾で
深海の地形を調査している→
東海大学の研究チームの船に
乗せてもらうことに>
<向かったのは
水深およそ2000mの深海>
<ここで研究チームが
行っているのは…>
<容器を海底に落とし
底で引きずって→
海底の砂や岩を採取する作業>
<その意味は?>
<では
研究チームの協力で水圧について こんな実験>
<深海に沈めるフレームに
金属バットとカメラを装着>
<硬い金属
バットは高い水圧の深海でどうなるのか?>
<どんどん装置を沈めて行く中→
徐々に光が届かなくなりおよそ…>
<そして
8分後>
<水深500mに
差し掛かった直後…>
(
破裂音)(スタジオ:所) あっ!
(
破裂音)
<なんと
金属バットが音を立てて一気に つぶれました>
<その後
水深およそ2000mの海底まで沈めましたが→
以後は
見た目に変化はありませんでした>
<揚がって来たバットは…>
<ご覧の通りペッシャンコ金属が破れて→
向こう側が見えます>
<恐るべし 深海の水圧>
<そこで
『目がテン!』は考えました>
…ってなるんだね
。そうですね。
こちらがですね
今回→
実験で
へこんでしまった金属バットです。
はぁ~…
。どうですか?
地上で
この形にしなさいっつって無理だよね。
絶対
無理ですね。
金属バットというのは
もともと→
中が空洞になっていて
空気があるので→
その水圧で空気がつぶされて
ペチャンコになったと…。
なるほど
じゃあ 金属バットも少し穴が開いててね→
すぐに水が入って来る
ようだったら大丈夫だったんだね。
そういうことなんだね
。そうなんですよね。
で
何か 最後に言ってたじゃん。
いやいや…
。
こっからが
本題みたいな感じですから。
深海の
すごい水圧の中で→
こんな物を沈めたら
どうなるのかという→
実験です
こちら。何かなるの? 変化する?
見ていただきたいんですけど
まずは この大根と なすですね。
この強力な水圧が
漬物石代わりとなりまして→
海水で程よい塩分の深海漬けが
出来るんではないかと。
わくわくしますね
。深海の圧がこれを押してくれると。
なるかもしれないという
実験ですね。はぁ~。
そして
こちらの豚肉のブロック。
これは
柔らかくするのにお肉って たたいたりしますよね。
で
強い水圧であれば硬いお肉も→
柔らかくなるんではないか
ということです。
わくわくしますね
。(笑い)
わくわくするね
。ハハハ…。
ということで
他にも卵とかもありますけども→
それぞれの食材を使って→
おいしい深海定食を作ろうではないかという。
深海定食ね
。壮大な企画でございます。
おはようございます!
<再び 東海大学 坂本先生のチームの船に乗って実験です!>
<目指すは…>
<まずは 深海定食の食材を→
装置にセット>
そして じゃん!
こちらの…
。
<
『目がテン!』が深海に行った証しを残すため→
所さんにも沈んでもらいます>
それでは…。
お願いしま~す!
<1000mの海底 目指し沈めて行きます>
<果たして
深海定食は出来るのか?>
<所さん人形と一緒に 1000mの→
深海 目指して沈めて行きます>
<果たして…>
<沈み始めて 1分過ぎ>
(スタジオ:所) ん ん? お お お~!
<水圧に つぶされてしまっているようです>
さぁ 今
200mを超えたということで→
深海 突入しました。
<そこは もう暗闇の世界>
<人形も水圧で
こんなに小さくなっています>
<一方 肝心の食材は…>
<生卵も含めて全て無事のようです>
<真っ暗な海を沈んで行く
深海定食の食材の姿>
<およそ1年前に
成層圏へ飛ばした→
成層圏和定食と同じく→
恐らく世界初ではないかと思われる試みです>
<沈み始めて 15分後>
おっ。≪はい 着底≫
こう考えると…。
うわ~ すげぇ!
<海底に着いた時 所さん人形は→
元の大きさの5分の1以下になっていました>
<実は…>
<…ために こんなに小っちゃくなってしまったんです>
(スタジオ:所)
発泡スチロールだったの。
<海底カメラの映像を
見てみると…>
えっ…。
何か来た 何か来た…何か来た!
えっ!
<これは 駿河湾に数多く生息しているユメザメ>
<他にも 数種類のアナゴなど
たくさんの深海生物が→
所さん人形の周りをうろうろ>
<においを嗅ぎつけたのか食材の周りにも深海魚達が>
<幸い 食べられることは
ありませんでした>
<実験装置を引き揚げます>
<水深が浅くなるに従い今度は…>
<そして…>
(スタジオ:所) 無事じゃねえよ!
<一度 ギュっと縮んだせいで
しわくちゃになっちゃいました>
<所さん すいません!>
<肝心の食材はどうなったのか?>
見た目は そんなに変わらないかもしれないですけど→
持ってみると…。
<深海に入れる前と比べると→
海水を吸って10gも増えていました>
<大根は?>
ハハハ…! 何か…。
<切ってみると 周りに…>
<生卵は ヒビひとつ入らず戻って来ました>
<中身は?>
あ~?
普通の生卵が出て来ました。
<それでは…>
<いただきます!>
<まずは なすから>
でも ちょっと こしょう…
何ていうの…。
<続いて 大根>
まぁ これホント…。
<なすも大根も
海水を吸っていましたが→
野菜の水分が
抜け切れていないからか→
塩味を感じられませんでした>
<続いて…>
<しょうゆなどの調味料は
入れずに いただきます>
ん! あ!
<本当に塩分が入ったのか普通の卵と深海に入れた卵で→
黄身と白身
それぞれの塩分濃度を→
計測してみたところ…>
<白身は僕が感じた通り→
深海に入れたほうが塩分濃度が
上がっていたんです>
<調味料いらずの
塩味卵になりました>
<そして いよいよ豚肉>
<深海に入れていない豚肉と比べても→
見た目は 特に変化は
ないようです>
<これを同時に焼いて
先生達と一緒に試食です>
<皆さんには どちらが
深海に入れた豚肉かは→
伏せてあります>
指さしてください せ~の!
こっち!
<全員が 深海に沈めた肉のほうがおいしいと答えたんです>
はい 確かに。
<皆さんが感じたように…>
<物の硬度を測る装置を使って→
かんだ時の硬さを計測します>
<すると…>
<普通の豚肉に比べ深海に入れた豚肉のほうが→
硬さの数値が低く 本当に
柔らかくなっていたんです>
あら お肉 柔らかくなったんだ。
なってましたね。
あれ まぁ。
水圧の力でということですね。そうだね。
さぁ 所さん 先程 金属バットは→
ペシャンとなってしまったのに→
今回 卵…。
そう 卵 何でつぶれなかったの?
あれで 空気 入ってそうじゃん。
ちょっと調べてみたんですが→
卵の中というのは
液体で満たされていますので→
外からの水圧と中の水圧が
同じだったので→
つぶれずに形を保ったまま
帰って来たのではないかと。
ただ その まぁ
ヒビも入っていないのに→
どうして塩味が
ほのかに付くのかと。
そこが疑問ですよね?
専門家に話を聞いて来ました。
<調理科学の専門家 露久保先生にお話を伺いました>
<では 深海ポークが柔らかくジューシーになった理由は?>
(露久保先生) という作用が
発揮されますので…。
(露久保先生) もう一つは…。
(露久保先生)それによって お肉の…。
へぇ~ 柔らかくなるには
理由があるんだね ちゃんと。
ちゃんと科学的な根拠が
あるということで。
ホントおいしかったです
深海ポークは。
深海の塩分と水圧のおかげで
っていうことですね。
ジューシーになっていたと。
いいと思いますね。
<水族館の館長でもある→
深海魚のスペシャリスト石垣さんと共に→
漁船に乗って沼津港を出港です>
<夜明けと同時に…>
<海底に網を投げ入れ
一網打尽にする底引き網漁で→
水深230m付近を狙います>
全然….
ええ。
…ここは。
<いよいよ 網を引き揚げます>
<どんな深海生物がかかっているのか?>
<大きなアンコウを捕獲>
(石垣さん) アンコウ。
<さらに…>
(石垣さん) ホシザメちゃんです。
<駿河湾ではおなじみの
深海生物達が→
次々と揚がって来ます>
(スタジオ:所)調査じゃなくて漁だね これ。
(石垣さん) 目がビー玉でしょ。
<さらに…>
(石垣さん) おっ かかりましたぞ。
<きれいな形で捕まえるのが難しいメンダコのメスを→
ほぼ無傷で捕まえ
石垣さんのテンションは急上昇!>
(石垣さん)
深海のリーゼント 来た。
深海のリーゼント カガミダイ。
これほら いた おしゃれ番長が。
<普段は こんな形の
ミドリフサアンコウ>
<威嚇の時
パンパンに膨らむんですが>
<赤ちゃんのミドリフサアンコウも
いました>
<一人前にパンパンになって
威嚇しています>
<そんな中…>
<石垣さんが 何かを発見>
(石垣さん)
カギ状になってるかな? これ。
なってるよね?
こうなってるよね?
(石垣さん) コウモリダコだったらすごいな これ。
コウモリダコじゃないの?
<イカとタコの共通の祖先と
されている生物です>
<分類は…>
<白亜紀ともいわれていてまさに生きている化石なんです>
<これまで カリフォルニアや小笠原で
撮影された映像はあるものの→
実物が捕獲された例は
めったになく→
貴重だとのこと>
<石垣さんの興奮は収まりません!>
生きてる 生きてない 関係ないの
そんなことはって。
熱いですね~。
あらためて あちら→
地獄の吸血鬼イカと呼ばれる
コウモリダコなんですが→
水深700m前後の所に
すんでるんですけども→
ここはマリンスノーと呼ばれる→
プランクトンの死骸などが多い場所でして→
低酸素地帯ということなんですね。
そのために天敵が少なくて→
コウモリダコというのは
あまり戦うことなく→
ゆっくり餌を食べている
ということなんですね。
そこで生きて行けるように
なったんだ はぁ~。
結構 名前は吸血鬼みたいな感じになってますけど…。平和なんだ。
平和な感じで生きてるということなんですね。
でも ロケに行った時に
そういうのがさ→
映るなんて うれしいね。
うれしいですね。
そうは見られない貴重な
映像が見れるってのはね。
今日 情報満載でしたね。
さぁ 次回は何ですか?次回の『目がテン!』は→
科学者達が さまざまな謎を
現地で解き明かす→
ミステリージャーニーです。
今回の舞台は群馬県名湯 草津温泉に→
頻尿になりにくい
意外な秘密が隠されていた?
さらに 群馬の特産品から
糖尿病の予防につながる食材を→
発見しちゃいました。
お楽しみに~。
2018/01/28(日) 09:55〜10:25
読売テレビ1
所さんの目がテン!深海で漬物できるか?[字]
日本一深い湾・駿河湾を調査▽水深1000Mで水圧実験▽食材を沈めるとどうなるのか?生野菜が漬物に?硬い豚肉が柔らかくなる!?▽専門家も驚く“レア生物”を続々発見!?
詳細情報
出演者
【MC】
所ジョージ
【実験プレゼンター】
渡辺裕太
後藤晴菜(日本テレビアナウンサー)
番組内容
富士山の麓、日本一深い湾「駿河湾」の謎を解明!▽前代未聞の水圧実験!食材を深海に沈めるとおいしくなるのか?▽強力な水圧でダイコンの“深海漬け”に挑戦!▽硬い豚肉が水圧で柔らかくなる!?▽生卵は水深1000mに耐えられる?▽未知なる深海でレア生物を大調査!漆黒の闇に暮らす珍しい深海生物の姿に…深海生物の専門家も大興奮!
音楽
【新エンディングテーマ】
「未来」所ジョージ
番組ホームページ
http://www.ntv.co.jp/megaten
おしらせ
所さんのCDアルバム
「Bappan(バッパン)」1月24日(水)発売!!
※日本テレビ、2018年1月21日放送分です。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境