◆熱いの?それ。
◆さわってみます?
◆いや、さわらないよ。
◆熱そうですね。
◆今そんな熱くないです。
◆この上に乗せて。
◆表面が
冷めてるんで、できれば、
ぎゅってやってほしいんですけど。
◆熱いやん!
熱いやろ!
◆熱いですやん。
◆食べぇや。
◆“食べぇや”って、
熱さと相まって両方無理ですよ。熱さと衛生的なのと両方無理です
よ。
◆色を入れました。
◆黄色くなってきた。
大体3分ぐらいしたら
固まってきちゃうので、細工自体
は1分です。
◆早くしないとだめなんですね。
◆そうです、そうです。
◆チョキチョキとしていくと…。
◆あっ!
すげえ。
すごい、すごい!うまいっ!
すげ~!
◆ありがとうございます。◆これはすごいわ。
◆うれしい。
◆両方、行きますね。
両方行くんですけど、
やっぱり、後のほうが固まっているので、ちょっとやりにくい…。
◆でき上がってきた。
◆うまい!目を入れたら全然違う。
◆実際、ナメナメできるわけです
もんね?
◆できます、できます。
はい。
◆これ幾ら?
◆ほとんど販売はしてなくて…。
◆販売してないの?
◆歌を歌いながらつくるところ見
せるっていうパフォーマンスをし
てるんです。
◆飴を売ってるわけじゃないの?
◆ほとんど売らないです。
ほんなら、
チャララララランって
こんな感じやろ?
◆マジックの…。
◆わざとやんけ!
こんなん、やるわけないやんけ。
テレビ用やんか。
◆地元兵庫を拠点に全国各地で活
動している
飴細工アーティストのMINORIさん。
子供たちに楽しんでもらえるよう
歌を歌い、音楽に合わせて
飴づくりのパフォーマンスをして
いるんだそう。
◆例えば、どういう踊りを…。
◆踊らない。
歌を歌うんですけど、
子供たちが知ってるアニメソングやったりとか
童謡なんかを歌いながら、
その歌に出てくる動物をつくったりとか
キャラクターをつくったり。
◆例えば、
ゾウさん、
ゾウさん、
お鼻が長いのねぇ~。
そうよ…。とめよ、おまえ。
◆今のは真っ当なプレーの仕方だ
ったんで、大丈夫です。
当たってますよね。
◆おまえは俺をことごとく潰す気
か。
◆いや、そんなことない。
◆飴細工を始めたきっかけは、
何だったんでしょうか。
◆子供のときにこれを見て、
ちょうどこの羽根を切るのを見た
んですよ。
お祭りで。
◆どこで?
◆近くの縁日です。
それが夜店だったんで、ライトが
当たって、光ってて、すごいきれ
いだったんですよ。
◆子供に見せたら大変なものです
よね。
◆そうなんですよ。
そのときに大好きなお父さんと一
緒に見てたんですけど、そのお父
さんが神戸の震災で亡くなってし
まったんですね。
めちゃくちゃ落ち込んだ時期にた
またま飴細工を見たんです。
やっぱりおもしろいなって思って。