(吉之助)おいは→
長州と手を組みたいと
思っております。
(桂)[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]賊なんぞ
死んでも手を組めるか。
(一蔵)おいも長州は好かん。
一蔵どん。
<倒幕を実現するため
吉之助は 敵対する長州と→
手を結ぶ事を考え始めていました>
(半次郎)西郷先生!ないな? 半次郎。 やかましか。
(川路)西郷さぁに会いたいと
幕府の方が見えておられもす。
幕府の? だいな?
勝安房守様でごわす。
勝様!?
お待たせ致しました。
(小松)西郷さぁ 待っておった。
勝安房守様が お見えだ。
よう 久しぶりじゃねえか
西郷どん。
小松さぁ。
(小松)うん?
そん御方は 勝様ではあいもはん。
え?
坂本龍馬殿
何故 勝様の名をかたられる?
(龍馬)まっこと すまん。
この風体やったら 厳しい[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩のお屋敷に入れてもらえんき→
勝先生の名前を
使わせてもろうたぜよ。
(龍馬の笑い声)
勝様は 今江戸で御謹慎中のはずじゃ。
確か 坂本殿のおられた
海軍操練所…。海軍操練所は→
取り潰された。
脱藩した土佐にも帰れん。
どうぜよ 西郷さん。
買うてくれんかよ このわしを。
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
<吉之助 帰郷の知らせを受け[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の西郷家では→
半年ぶりの帰りを
今か今かと待っておりました>
(糸)あ…。
(吉二郎)義姉さぁ 雨漏りがひどくないもしたな。ええ。
(琴)ハァ…。 糸さぁ
兄さぁは まだ?
はい。 大丈夫じゃろか…。
うん…沖は荒れちょっかもしれん。
無事に船が着けばよかどん。
(雪篷の笑い声)
(雪篷)御内儀。
はい。心配せんでも→
西郷どんが乗っておる胡蝶丸は
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩…→
いや 日本随一の蒸気船じゃ。
めったな事では 荒海にも負けん。沈む事もなか。
そうですか。
雨が降ったぐらいで気をもんでおったら→
あん男の嫁は務まらんど。
はい そうですね。
そいに[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で
雨は吉兆ちされておる。
島津雨っちゅうてな。
島津雨…聞いたこっがあいもす!
おいも。
(園)私も。
島津雨っちゅうのは
島津家 初代 忠久公が→
お生まれになった時に
雨が降っちょっての…。
(熊吉)お待たせしもした!
若さぁのお帰りでございもす。
♪♪~
いや~ おやっとさあでごわした。
ここが我が家でごわす。
おはんら いまじゃった。
(琴)兄さぁ お帰りやったもんせ。
(吉二郎)よう ご無事で。
糸どん いまじゃった。
お帰りやったもんせ 旦那さぁ。
どうぞ。
(龍馬)おおきに。
こんお人は
土佐の坂本龍馬殿じゃ。
訳あって 京から
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に お連れした。
しばらく こん家に
お泊まり頂こうち思ってのう。
急に来て まっこと すまんのう。
西郷さんこれは どうなっちゅうがやろう。
おまんは 今や日本で
その名を知らん人がおらん→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の英雄やろう。
そんな人が どういて→
こんな雨漏りがする家に