いた富田林にある近大病院へ。
退院後もしばらく通院していたこ
こに来れば、何かを思い出せるか
もしれません。
現在の看護長さんに、
何か手がかりがないか、聞いてみ
ます。
その当時はいらっしゃらないです
よね?
>>いてるんですけれども、
その病棟ではないんです。
違う病棟でしたので。
当時、勤務していたスタッフも今、
いませんので。
>>カルテも残ってないですか?>>20年前になりますと、まだ
電子カルテも入ってない時代にな
りますので。
>>名前も分からない以上、
やはり病院からは探れそうにありません。
もう打つ手なしだと諦めかけたそ
のとき、田中さんから貴重な記憶
が。
>>あの、診察に、
退院して診察に行ったときに、会
いたい方にたまたま会ったんです。
>>入院終わって?
>>そうです。
>>退院してすぐ診察に来たとき、
ヒマワリの女性に一度会っていることを思い出した田中さん。
>>そのときにメモ用紙っていう
か、
ティッシュの、
ティッシュをもらったんですね。>>ティッシュというとポケット
ティッシュ?
>>そうです、ティッシュは使っ
たんですけれどもね。
>>ティッシュを使って。>>気になるから捨てずに、これ
なんですけど。
>>へぇー。
>>これはなんのためだったんか。
>>お寺ですよね。
>>お寺ですね。
>>ヒマワリの女性に渡されたポケットティッシュについていた一
枚の紙切れ。
どうやら法蔵寺というお寺の広告
物のようです。
今までこれ、連絡して聞いてみた
りは?
>>それはないんです。
>>してない?
>>ずっとかばんの中に入れて、
時々は見てたんですけれども、も
う私も生活に追われてましたので
ね。
>>そう、お寺関係だとか、そん
なことはおっしゃってました?
>>聞いてなかったです。それで
これを私にぱっと渡してくれたん
です。
すぐ入っていかれたから。
>>ポケットティッシュだけ渡す
のって不自然よね。何か意味があ
る。
>>別に鼻も出てないですしね。
>>鼻水も出てないときに、渡さ
ないですよね。
診察前のすれ違いざまに説明なく渡された唯一の手がかり。
ヒマワリのごとく明るかった彼女。
このお寺に行けば、
会えるんでしょうか。
調べると、
法蔵寺というお寺は八尾にありま
した。
早速、
向かいます。ここですよ、だから。
ここ。
>>ああ、ありました。
>>このお寺。
>>ありましたね。
>>いい場所ですよ。
どなたかいらっしゃいますでしょうかね。
>>有澤さんってなってますね。
>>有澤さん。>>有澤さん。
>>なんか記憶にはない?
>>ない。
>>どうも、すみません、突然。
>>いえいえ。
>>ご住職ですか?
>>そうです。
>>どうもすみません。
じゃあ、ちょっとちょっと。
こちらの方、視聴者の方でござい
まして、
田中さんという方なんですね。
約20年以上前に、近大病院のほ
うに、
子宮けいがんを患って、そのときに同じ部屋にいた病室の方。
とても励まされた、
唯一、手がかりで来たのがここなんですけど、
というのもね、