せん。
先週火曜日、
関西空港を直撃した台風21号。
変電設備の故障で、
大規模な停電が発生しました。
利用客を誘導するアナウンスもで
きず、
エアコンも効かない中、
およそ8000人が不安な一夜を明かしました。
>>被害が大きかったメインター
ミナルです。
1週間たった今も、
封鎖が続いた状態となっていまして、ふだんであれば多くの観光客
でにぎわうんですが、
今は人がおらず、
静まり返った状態となっています。
>>第1ターミナルは、
きょうも閑散としていました。
水につかったA滑走路では、復旧作業が急ピッチで進められ、
排水が完了。
今週金曜日をメドに、部分的な再
開を目指しているということです。
一方、
被害が少なかった第2ターミナル
では、
一部の国内線と国際線が運航を再
開しています。
しかし、
運航しているのは、
ピーチや全日空など4社の合わせ
て76便にとどまり、
通常の2割に満たない便数となっ
ています。
>>ドイツにいたんですけど、
欠航になって、帰れなくて、
2日間、
ちょっと延泊して帰ってきました。
>>以前の姿、そして、
本来の役割とは程遠い空の玄関口。完全復旧の見通しが立たない中、
きょう、新たな動きも。
>>関西国際空港の本格復旧までの間ですね、
関西全体の航空需要に対応するた
めに、
伊丹・神戸両空港に国内、
国際便を受け入れる体制の確保が必要であると考えております。
>>国土交通省は、伊丹空港で国
際線を含む40便の増便と、
運用時間の1時間延長を、
神戸空港で30便の増便を、
各空港の周辺自治体に正式に要請
したことを明らかにしました。
関係者によりますと、
増便については、
容認される見通しだということで
す。
一方、
タンカーが衝突した連絡橋は。
>>台風から1週間がたちました
が、
まだ破損箇所は生々しく残ってい
まして、橋桁はずれたままとなっ
ています。
現在は何台かのクレーンが入って、
復旧作業が行われています。
>>あすからは橋桁の撤去工事が開始され、
空港に乗り入れている鉄道は、
当初の想定よりも1週間早く、
9月末にも復旧する見込みです。
1日当たりの経済損失は数十億円ともいわれる関西空港の機能不全。
当面の間、
関西経済に暗い影を落としそうです。
>>その関西空港には、中島記者
がいます。
中島さん、徐々に国際線、国内線、
復旧しつつありますけれども、
本格的な復旧に向けての課題とい
うのはどういったことが挙げられ
ますか?
>>関西空港、1週間がたちまし
たが、
関西の空の玄関口とは思えない、
静まり返って薄暗い状況が続いて
います。
復旧にこれほど時間がかかるのに
は、
想定していなかった浸水が、
相次いでいろんな所で起きたことが挙げられます。
滑走路が浸水したことで、
そもそも飛行機が飛ばせない、
電気系統の設備が浸水し、
私が今いる場所もそうですが、後ろ、停電してしまっています。
お客さんがふだん利用する場所の
いろんな所で停電が起きてしまっ
たんですね。
このように飛行機を運航するために必要な施設が1つ、2つではな
く、
さまざまな所で相次いで同時に機能を果たせなくなり、
一つ一つ復旧するのに相当な時間
がかかっているんです。
また、空港は当然ですが、安全が