すいません、こんなこともありま
す。
右團次さんありがとうございます。
◆ほっしゃん。行きましょう。
◆やっぱり７年ぶりやから、
堂々と入っていけないんですよ。
だからやっぱり、
低い体勢で入っていったら、
大きめのスッポンやと思われた。
逃げてまっせ！って。
ぐうっと、ただいまって。
◆泥の中から。
◆そっちだな。
◆スッポンに勘違いされた…
わけないやろ。良純さん。
良純さん行きましょう！
◆勘違いされた？
◆お客さんに。
レーシックでもございません。
◆まあ７年間やったら、
だから、似てきちゃってるんじゃない？
お父さんと。
だから子供じゃなくて、弟だと思
われた。
◆あっ、なるほど。
親子関係、帰ってきたら。
◆年取ってるし、
ちょっと弟みたいに見えた。
なるほど。あるかもしれませんねぇ。
右團次さん、お願いします。
◆何か大病をしてたと思われたんちゃいますか。
◆思われたじゃなくて、言うてま
したから。
◆ああ、言うてましたか。
◆みんな知ってますよ。ちょっと病気もされたみたいなこ
とも言うてました。
◆そしたらね、女の人と駆け落ち
してしまったと思われた。
◆あっ！
これはある。
なかなか、また男前さんのだから、
ちょっと遊び人風の感じなんで、
そういうこと、よくあるんでしょう？
◆いえいえ。
◆ないんですか？
◆ないです。
◆ごめんなさい、自由やって聞い
てたんで。
◆昔はあったみたいですけどね。
◆今はないそうでございます。
さあ、伊代ちゃん、行きましょう。
◆難しいですね。
７年ぶりですから、久々に行った
から、随分風貌も、
昔はひげとかもなかったけど、ひげづらで行ったから。
ひげ。
ひげで行ったから
つけひげだと思われた。
◆変装中や。
◆レーシックに近いなあ。
◆つけひげする必要もないけど、
あれは、つけひげやと。
レーシックで、つけひげやと。
◆右團次さん、笑ってなかったで
す。
◆あれ？
判断は右團次さんですか。
◆何でみんなそんなに上手にボケ
はるんやろうなと思って。
◆ボケてるつもりはないです。
◆右團次さんの顔を見るの
やめてください。
反応を。
反応を見るのやめてください。
ごらんいただきましょう、正解は
こちらです。
◆その間に来ているお客さんは僕を見ないで、
うちの嫁さん見てるので、
うちの嫁さんがおやじの娘やと思ってたんですよね。
僕が入ってきて、お客さんが
不思議な顔をして見はるんですよ。
こっちを娘さんと思ってるので、
養子さんですか？ って。
◆逆に自分が…。
◆養子さんですか？言うて、
そうですって。
◆親子の関係が悪化して７年、
その間、ほかの日本料理店で
修業を重ねていた智義さん。しかし、
ある日突然、
代がわりの日がやってきたそうです。
◆今から１０年ちょっとほど前に
ちょっとおやじが、
すまん、かわってくれと。
もうフルで働かれへんと
ちょっとがんを患いまして。
いざ、
おやじが頼むって言ったときに、
これはもう俺しなあかんねんなという感じで。
継いで、