帰るんですか?
俺は
忙しいんだよ じゃあな!
よろしくお願いします
。
(
一同) いよ~!(一本締め)
(
拍手)
(
司会者)ありがとうございました柏木コーポレーション→
さらなる飛躍へ
ご協力お願いいたします。
(
惣一) あっ 黒木君!
今頃になって申し訳ない
。
先日は
わが家でお見苦しいところを見せたね。
いえ
。
君の所の新雑誌の
メインスポンサーを引き受けることにしたよ。
ありがとうございます
。
君は今まで通り
仕事を続けながら→
日本で
祐一の支えをしてくれればいい。
父さん
。何だ?
この後
時間もらえませんか?
お前…→
まさか まだ諦めてないのか?
もう決めたことなんです
。
事業を興すのだけは
やめろと言って来ただろう。
よりによって
インドなんて。
お前はな→
俺が入れてやった会社で働いていればいいんだ。
やっと→
自分で今 やるべきことを見つけたんです。
何だ?
お前のやるべきことって。
日本のベンチャーが→
世界に通用する突破口をつくりたい。
日本には優秀な人材が
たくさんいる。
世界に誇れる技術だってある
。
それなのに
韓国や台湾のメーカーに押されてる。
だから何とかしたい
。
そんなこと
お前にできるわけないだろ。
俺にできなくてもいい!
俺に続く誰かが成功してくれればいい。
今のままじゃ何も変わらない
。
最初の一歩を踏み出す人間が
今の日本には必要なんだ!
ふざけるな!
日本で結果も出してないヤツが偉そうなこと言うな。
失敗したら
どうするんだ?
年食って
日本に帰って来ても→
そんなヤツは
どこも雇わんぞ。
もう
あなた皆さんもいるんですから。
どうしても行くというなら→
俺と縁を切ってから行け!
私からもお願いします
。
祐一さんは
とても一生懸命で真っすぐな人です。
どうか
独立だけでも認めてもらえませんか?
お願いします!
《簡単に縁を切るなんて言わないで》
(
惣一) チッ。
話は帰ってからだ
車を回して来い。
行け!
あいつに事業は無理だ。
これでも
俺は あいつの親だ。
それに
経営者として→
成功したヤツも
失敗したヤツも山ほど見て来た。
だから
あいつに→
ビジネスは無理だというのが