◆それは、店舗がそんだけ多けれ
ばね。
それぞれの店が減ってくるから。
◆ええ~!
◆僕のところ、子供が4人おるん
ですわ。
長男です。
それで、次男は、それを見てて、
サラリーマンに。
3男坊は、洋菓子屋をしてたんで
すけど、今フランスに行って、
帰ってきて、◆すごい。
◆その3人兄弟から10年あいて女の子ができて、
その子がちょうど高校時分に
店畳むかというような形になって。◆1回、あれですか、
閉めたいということですか。
◆弁護士さんに入ってもらって。◆ええっ?
そんなに…?
◆年商5億円、従業員50名、
最大6店舗まで拡大した
ホリオロアール。しかし、
店舗を広げ過ぎたことが影響し、
さらに、不況のあおりを受け、
経営破綻に追い込まれてしまいま
す。
お父さんの店で
パティシエをしていた俊介さんも
職を失ってしまったのです…。
◆そのときに、
彼も
いいお話があって、
婚約指輪まで買った状態やったけ
ども、
彼もちょっと…。
◆それ、
◆いらんこと言わんでいい。
◆それ何年前ですか。
◆6年前。
◆5~6年ぐらい前…。
◆ということは、今は…。
◆独身。
◆あんときの、あの、あれが指輪
が。
◆お母さんのヘソクリも大分使い
ました。
◆そうですの?
何ぼしてました、へそくり。
お母さん…。
◆何千万円やな?
◆何千万してました?へそくり。
閉めて、
一旦終わって、次は息子さんが別
で、ここを?
◆彼は彼なりに貯金もしていまし
たからね。
彼の、僕と家内の要は
個人保証でやってたから。
土地も家も全部
◆ワオっ!
◆銀行に渡して。
◆お母さん、どういう心境なん
ですか、そのとき。
一時期は言うたら
◆だから、鬱になりましたよ。
◆それはそうですよ。◆そこで、
奥さん同士が
ヒソヒソ話してはったら、うちのこと言うてるちゃうかなと思いま
したよ。
◆それは思いますよ。
この辺で、
ケーキ言うたら、
ここのお店があって、有名やし、
あそこの奥さんええねなんて言われて、
へそくりだけで数千万円を抱える
ぐらいまで行ったのに。
いったのに。
◆苦労をかけた妻と息子に償うために、
お父さんは朝5時から店を手伝い、
家では家事の一切を引き受けているそうです。
そんなお父さんのたった1つの望
みとは?
◆パンが大好きで、一生懸命パン
してるうちに、
30になりました、40手前や、
女の子が
たくさんおると思うんです。
誰か、
紹介を…。
◆紹介…。
◆いいご縁があってですね。
タイプだけ聞いておきます。どんな人ですか。
◆明るい、元気な。
◆明るかったら、どんなんでもいいですか。
◆SHINOさんみたいな。
◆よう食いますよ、
売り物にならないですよ。
うちの嫁、何よりもパンが好きで
すから。
◆ホリオロアールの最盛期には、
毎日、飛ぶように売れていた人気