◆きょうギャラないですから。
◆厳しい~!
◆厳しいですねえ。
◆もう1個言っておこうかな。
◆答えになれへん。
佐藤さん、◆答え…。
◆違います、
佐藤さんは映ってるだけでよろし
いです。
こんな男前は、なかなかいてませ
んので。
◆旦那様の髪型を見ていたら、
物すごく、
頑固一徹という感じのここ見てい
ただいたら、もみあげ、テクノカ
ット。
奥さんにも
俺と一緒のテクノせえ。
◆なるほど。これは。
◆どうでしょうか。
◆“どうでしょうか”じゃないでしょう。
続いてるわけがないでしょう。
座長。
◆パス!
◆言うた。
言うた、パスなし。
八方さん、いかがでしょうか。
◆もっと驚くやから。
◆そういうことですよ。
◆むちゃくちゃ驚くんですよ。
亭主関白。
自分の嫁として、本当に一生、
添えられるかどうかというのを確
かめるために、長年同棲という形
をとって、去年やっと入籍した。
おまえは俺の嫁にふさわしい。
◆そこまで見て…。
◆もっと驚くや。
◆もっと…。
違います。
◆やったんちゃうの?
初めて当たったかと思った。
◆いや、当たりません。
正解はこちらでございます。
どうぞ。
◆お母さん、
あれやこれや指さしただけで
動いてくれてね…。
◆焼酎がからになったら、
◆これで?
これでわかりますの?
◆そこに焼酎があるから、
水があるから、
水あるから入れ!言うても、
それは絶対にそんなことはしない。
◆自分で入れませんの?
お母さんにこれで。もう理想です。
これぞ、本当に
夫婦の形やとは思いますが、格好いいです、お父さん。
これはこれで。
「となりの人間国宝さん」、
認定させてもらいます。
◆えっ、私に?
◆お母さんです!
お父さんはこうやるだけです。
机たたくか、ひっくり返すかだけ
ですから。
お母さんに。
◆高校時代に出会ってから、
およそ60年のおしどり夫婦。
亭主関白な旦那さんと、
それに応える奥様ですが、
旦那さんのつくる作品には
余り興味はないようです。
◆お二人、出会ったときは
どうやって呼び合ってたんですか。
◆「おい」やな。◆おい?
◆出会ったときから?
いい格好して、お父さん。一番最初ですよ。
◆どない言うたやろ。
◆私は名字で呼んでた。
◆何て呼んでたんですか。
◆妻木さん。
◆ほんでお父さんは?
◆外美(そとみ)というんですけど、外美ちゃん、
外美ちゃん言うてました。
◆いや…。
言いよったんやろな。
◆久しぶりにどうですか。
「外美ちゃん」って呼んでくださ
い。
◆外美ちゃん。
◆これぞおしどり夫婦!
◆あしたも、なかなかおもしろい
方が
出てこられますが。
◆あしたはいろんな方が出てきそうやな。
◆八光君も体を張って。
◆もちろんです。
やるときは、やる男ですから。