物音がしたんだよ。ガッシャン!
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]ワッツ!?何だ?[外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
(小中の声)すると ギザギザヘアの男が→
ロングヘアのレディーを
襲っていた!
(梅世)[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]なぁに?今の音…[外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]おぉ![外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
(小中の声)ジャスト・フィット!→
それで ジ・エンドさ。
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]イヤーッ![外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]マイガッ![外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
そのギザギザヘア
見間違うなんて あり得ないねぇ。
クッ…。
そんな…ウソです!だって…。(ダン!)
ただ今の証言 たしかに
決定的と言ってよいでしょう。
《まるで 台本があるかのように
スムーズだ》
《僕の「有罪」という
ゴールに向かって…》
それでは 弁護人 尋問を。
はい!
え~っと…犯行を目撃した時間は
確かですか?
ぼかぁ 常に カンペキに
パーフェクトだからねぇ。
午後9時 あれが倒れる音にビックリしてねぇ。
向かいの窓を見たわけだ。
あれが倒れる音…
「あれ」って何ですか?
え~っと…そう!
ガラスの電気スターンドだよ!
ユー アンダースターンド?
ハッ…確かに倒れてるなガラスの電気スタンド…。
つまり 何のムジュンも
ないということだ。
はぁ…。
待ってください オカシイですよ!えっ?
「倒れる音にビックリして
窓を見た」…だったら→
そもそも 何が倒れたのか
わかるはずないじゃないですか!
あっ…。
だって もう とっくに割れちゃってるんですから!
じゃあ どうして
電気スタンドのことを知ってたんだ?
現場には 行ったことがないはずなのに…。
(2人)ハッ…。
あらら…
なんだ その失礼な目は!
そう ホテルの窓から
たまたま見えていたんだよ!
その…倒れる「前」にねぇ。
やはり 何のムジュンもないということだ。
うっ…。
あっ!
ああ…ワッツ!?何だ!
今のあなたの証言は完全にムジュンしている!
な…なんだと…。
これを見てください。
ホテルの窓から
現場を覗いたとき→
見えるエリアは ズバリ!
こうなります。
さあ いかがですか!
窓の外から死角にある電気スタンドは→
見えないんです 絶対に!
あっ…。
事件当夜 壊れた電気スタンドを
見ることができたのは ここ!
綾里法律事務所に
いた人物だけです!うっ…。
つまり あなたは
電気スタンドが倒れたとき→
綾里法律事務所にいた。
まさに事件が起こった その瞬間に!ワッツ…。
♪♪~
[外:C8D428EAD557285B0B7088388B22519C]フッ![外:08DE4BE9569EBD6AC01709F552AE8A65]
これは たったひとつの事実を→
立証しています 小中さん!うっ…。
あなたは
被害者を凶器で殴ったとき→
電気スタンドが倒れるのを見た。
つまり あなたこそが綾里千尋さんを殺害した→
真犯人なのです!
うわっ…うぐ…。
小中さん
あなたが やったんですね?
ベ…ベンゴシめぇ…。
どうやら 証人…→
ここは 自分が犯した罪を
認めるしかないようだ。
な…なんだと!?
そうです 殺人の罪を…。
フッフッフッ…何を言ってる?えっ?
認めるべき罪は…もちろん コイツだ。
(ざわめき)
(裁判長)それは…→
確か 現場の電話機に