ンを補助するような装置を作って、
油圧機器を生産しているというこ
とで、
この1935年から数えて80年
目に、
カヤバをKYBという名前に変え
たということでして、
今はKYBという名前ですね。
業界でも大変大きなシェアを誇っている大企業でして、今あった、
今お話した、
この衝撃吸収のこういう、
この部分に付いている装置ですね。
これが油圧の機器ですけれども、
これでは国内シェアナンバー1と。
あと今回、
問題になっている制振・免震機器
ですね。
揺れを逃がすような、土台の、
地面の中に作られたりとか、あるいは壁の中に入っている装置です
けれども、これでも、国内シェア
1位ということなんです。
>>これだけの規模を誇るのにと
いうところですね。
>>そうですね。
だからこそ今回、大問題になって
るわけなんですけども、なぜこん
な問題が起きてしまったのか。
よく聞く話ではありますけれども、
仕様と異なる材質が使われていて、
その検査に8人が関わっていたと
いうことなんですけれども、
結局この担当者だけで検査が終わ
っていて、
そのあとで誰かがダブルチェック
をしたりとか、
フォローをしたりとかいう仕組み
がなかったもんですから、
この仕様と異なるものが使われて
もそのまま出されて、
現場で使われているという状況で
すね。
>>15年にもわたって不正が続
いていた。
どこかで気付けなかったんですか
ね?
>>そうなんですよね。
実はこれ、確かによくある、
聞く話だなと思ったら、3年前に、
もうすでに東洋ゴムというこちらも大きな企業ですけれども、
ここも免震ゴムの問題が出ていて、
そのときに、
免震材料に関する第三者委員会と
いうのが、
国土交通省に作られて、
こういう問題が二度と起きないようにということで、作られたんで
す。
大臣認定制度の見直しを提言しま
した。
どういうことかというと、
今回みたいな免震の材料には、
大臣認定をしたものしか使えないということなんですけれども、
これ、
一回認定を取ってしまったら、その後、
どんなものが出来ているのかとい
うことが、わりとチェックがされ
ていなかったので、フォローが不
十分ですよという提言がされて、
でも実際にサンプルチェックをす
るというのを始めていたそうなん
ですね。
ただ、KYBの今回問題になって
いる
免震材料に関してはチェックはまだ届いていなかったということな
んですね。
あと、実際どんなものが作られているのかというのを監査する仕組
みを作りましょうと、
ほかの目でも見える化をして、
その実際作られているものがどん
なものなのかっていうのを見える
ようにしましょうということをや
っていたんですけれども、やっぱ
り、今回のKYBでも、現場のチ
ェックだけで終わっていたという
ことですね。
>>パクさん、この提言がなされ
ても、追いついていなかったとい
う現実があるんですね。
>>実際、
日本のそういう企業っていうのは、安全性基準がもうほとんど世界一
に近いほど、厳しいんですね。
だからやっぱり厳しさの中でどんどん、いい製品を、
厳しさを追及して、
世界に安全性で日本は認められてきたんですけれども、
逆にそれが一つ、おごりとなって
たと。
やはり今回、いろんな人が証言し
てるんですが、一番問題はやっぱ
り、納期ですよね。
納期を守らなきゃいけないので、
安全性より納期を優先してしまっ