ある夏の夜。>
ブーーン…(蚊が飛ぶ音)
<自分にばかり飛んでくる蚊に→
いらだった慎太郎は…。>
はあ?
ちぇっ。
<翌日 寛平が出演している→
テレビの生放送を
見ていると。>
何すか? それ。
(寛平)新ギャグや。
血ぃ吸うたろか。
考えたら おもろいですね。息子にもらったやつ…。
< なんと寛平は
きっぱりと否定した…>
< それ以降
自身の鉄板ギャグとして→
息子の許可なく
使い続けたのだった。>
<更に 慎太郎が高校1年生の時→
寛平は文化祭で舞台に上がりネタを披露してくれた。>
あはははっ!
< その作り込まれたネタに→
生徒たちは…>
< しかし…。>
ええっ!?
< あろう事か…>
<寛平は 翌年の文化祭にも
出演してくれたのだが…。>
(心の声)≪きょ…≫
< またしても…>
<更に その翌年も。>
きんさん ぎんさんが先ほど昼食をとられたみたいです。
俺らやから笑うけど
学生やったら笑えへんやろ。
<初めて見た1年生だけが笑い→
上級生はザワつくという異様な空気に包まれた。>
<寛平の
破天荒すぎるパクリ事件に→
慎太郎は困惑させられっ放し
だったという。>
かわいいなぁ。
何年前? 20年前や。
<15歳でモーニング娘。の
メンバーに加わり→
いきなり…>
<社会現象ともいわれるほどの人気を博した。>
< そんな…>
<実は有名な暴走族に所属していた→
バリバリの元ヤンキー。>
<若いころは改造したバイクや車で→
湘南を爆走する
走り屋だったのだ。>
<更に 同時に十数人もの女性と
つきあっていたほどの→
超プレイボーイ。>
< その中から家庭的という理由で→
矢口の母親と結婚。>
<結婚後は 暴走族をやめ真面目に働いていたが…。>
<趣味の車いじりは
やめられず…。>
今日 楽しかったね。
うん 今日 楽しかった。
ブォン! ブォン!
ブォン! ブォン!
ブォン! ブォン!
<マフラー音を響かせて…>
<父の愛車は
自ら改造したシャコタン。>
< それは ヤンキー車そのもの。>
はやったなぁ。
< あまりの恥ずかしさに→
矢口は 他人のフリをするしかないのであった。>
恥ずかしいですね。
ここも変わってるやろな。
<日本を代表する
プロスキーヤー・三浦雄一郎が→
世界を驚嘆させた
破天荒な挑戦が こちら。>
<1970年
三浦雄一郎37歳の時に→
当時の世界記録→
エベレストの8000m地点からの滑降。>
<150km/h以上のスピードで
疾走したのだった。>
(三浦)この時 僕 1歳です。
<更に 54歳の時には…>
< そして 70歳の時には…。>
<当時のエベレストの→
最高齢登頂記録を
樹立するとともに→
日本人初の 親子同時登頂を
成し遂げたのだった。>
夢は やっぱり→
やれば 達成実現するものだと わかった。
地球上で
いちばん高い所へ来ました。
< しかし 帰国後…。>
いやいや。
<エベレスト登頂の