あの世でどんな顔で生きるとなったときに当時の人々はこんな顔で
生きていたいという、一つの例に
なります。
>>理想の顔?
>>どの顔、この顔じゃなくて、
こんな顔ということで。
理想化するということがあります
けれども、
こんな顔で未来永劫生きていたいという当時の人の気持ちが。
>>今でいったら、石原さとみち
ゃんみたいな感じですね。
>>まあまあまあ、日本でいうと
そういうことになりますよね。
>>あゆっぽいかな。
>>厳密に、特定しなくていいん
です、別に。
>>肖像画は時代に合わせて意味
合いが変化します。
>>1800年前?
>>しっかり絵じゃないですか。
>>これは生前、
生きているときに、この人の姿を
描いたということです。
生きてるときは例えば居間とか、
そういったところに絵を描かれた
といわれています。
今でいうと、
神前。
>>おしゃれをちゃんと忘れずに。
>>1800年たったって、
美しさって変わってないですね。>>結局一緒なんだね、飾りたく
ってね。
>>これ、すみません、つるのさ
ん、僕に似てません?
>>ほんまや。
>>似てますよ。
>>これはギブソンかスタローン
やな。
>>こちらの奥に、重要な作品が
ございますので。
>>見たことある。
>>見たことある。
>>これは知ってるわ。
>>うわー、大きい。
すごい。
>>これ、こんな大きいの?これ。
>>フランス革命時代に描かれた
作品、マラーの死。
>>内容的には、どういう意味が
あるんですか?
こちらの作品は。
>>この数年前に、
フランス革命が起きたんですけど、革命を推し進める側と、
いやいやそうじゃないという反革
命の2つのグループが争ったわけ
です。
このマラーはジャーナリストでし
たけど、
革命側の立ち位置でしょうね、厳しい論調張った。
逆にその分だけ敵が多くて対立す
る政党から送り込まれた女性の刺
客に胸を刺されて死んでしまった
と。
>>その下にもっとる刃物は。
>>よく気付きましたね。そういうことですね。
>>犯行に使われた?
>>そうです、そうです。
>>なぜそれを絵にしようという
ことになったんですか?
>>やっぱり革命を推し進める側
からすると、マラーの死を政治的
に利用するということです。
>>これを見て士気を高めてマラーはやられてしまったけれども、
負けないぞというそういうことな
んですか?
>>そういうことです。
>>さあ、ここでプチクイズでご
ざいます。
>>プチクイズ?
>>この絵にはキリストを連想さ
せるある仕掛けが描かれています。
それにより、このマラーさんが、
理想化、
英雄化されるに至ったということ
でございますが、それは一体どこ
にあるでしょう、その仕掛けは、
クイズでございます。
>>でも、
皮膚の感じとかキリストに似てますけど。
>>ほんまですか?
ほんまですか?
>>あのキリスト像の。
>>そうそうそう。
>>布?
身につけてる布。
>>イエス・キリストに顔似させ
てるんじゃないですか?
>>顔じゃなくて。
>>イエス・キリストを描いた絵の何かに似ている。
>>おー!