ります。
仁徳天皇陵古墳がある堺市が、
周辺の百舌鳥ふるいち古墳群を世界遺産に登録する活動を始めたの
です。
堺市は、
宮内庁の管轄ではない古墳につい
て、積極的に調査や整備を進めま
した。
そして調査結果などについて、宮内庁と密に情報交換を行うように
なっていったのです。
そんな仲、先月、
学会もまだ立ち入ったことがない
仁徳天皇陵古墳について、宮内庁
と堺市が共同で、発掘調査を行う
と発表しました。
>>堺市さんは当然のことながら、
仁徳天皇陵のある地元自治体とし
て、周辺遺跡の調査について、多
数の知見をお持ちでございます。
>>堺市の調査員を加えた発掘チ
ームで、
調査に当たるという宮内庁。
外部の人間を発掘に加えるという異例の決定です。
調査の目的は、
天皇陵の保存や修理に役立つ情報を得ることで、
古墳本体から1つめの堀を隔てた
第1堤といわれる堤の一部を掘る
としました。
>>堀も堤も含めてすべて囲われてしまっているので、
周りからは何も情報が得れないの
で、
いい調査ができる体制を目指して
るのかなと思います。
>>発掘調査開始からおよそ1か
月。
現場が報道陣と研究者に公開され
ることになりました。
宮内庁の職員の案内で、
記者たちが鳥居の横を通り、
発掘が行われた第1堤へと向かい
ます。
今回の発掘では、
3か所にわたって堤に溝を掘りました。
>>埴輪の直径はご説明しました
とおり35センチ程度の大きさに
なろうというふうに思っておりま
す。
続きまして、
この石敷きと説明したものが一目りょう然、このとおりでございま
す。
こぶし大の、
こういう石が堤の上に敷き並べて
ある状況でございます。
>>円筒埴輪は3か所とも隙間な
く一列に並んでいる状態で出てき
ました。
このことから、
円筒埴輪は堤全体に並べられてい
ることが想像できます。
今回の発掘で一番の発見は、
この拳ほどの石。
ほかの古墳には見られないほどの
多さで、
びっしりと敷き詰められていたの
です。
堤だけをとっても、
これまでにない膨大なエネルギーを使って作られていたことが分か
ります。
>>すごく丁寧な装飾になるので、
やっぱり仁徳より小さな古墳とは
違って、
かなり入念で丁寧なことをしてる
ので、
さすが仁徳陵古墳だなと、日本一
の古墳だなということを思います。
>>調査チームに加わった堺市の
担当者は。
>>やはり大きさとかですね、中
に入っても、自分がどこ掘ってる
のかっていうことはすぐに分から
ないような状態でしたね、最初の
ほうは。
宮内庁の方と一緒に調査を行うこ
とによって、調査の方法とかノウ
ハウ、あるいは古墳というものに
対して、どうやって残していこう
かとか、そういった議論とか、そ
ういった価値観を共有できたかな
と思っております。
>>墳丘のほうもいずれはそうい
う護岸をやるということになれば、
必要だと思いますね。
>>いずれはのスパンは?
>>それはなんとも早いですかね。
>>徳田さんが現役中?
>>それはないでしょう。
>>今回、
発掘されたのは堤のごく一部で、
まだまだ謎が多い仁徳天皇陵古墳。
今後、