◆全部、そうなんだ。
◆考えているのは
うちの主人がいろいろ…。◆もしかして、
後ろにいるのはご主人ですか。
すごいこっちを見守ってる方。ご主人ですか。
◆はい。
◆ご主人がここの社長というか。
◆社長は妻。
◆名前だけです。
◆僕は召使なんで。
◆お店の名前にもなっている
奥様のプジャさんは、接客を担当。
そしてご主人が
さまざまなお店を
食べ歩いた自慢の舌で、
料理の味を決めています。
年の差は何と18歳。
結婚して14年になる
浅野さんご夫婦が
出会ったのは、18年前にご主人
が
1人旅でネパールへ行ったときで
した。
◆現地の友達においしいレストラ
ンがあるから、
そこに行こうといって、
そこに行って
ご飯食べると、彼女が一生懸命カ
レーを持って。
◆そこのレストランのウエートレ
スさんだったんですか。
◆実家というか。
◆そこら中に鶏とか、
ヤギとか、放し飼いなんで、
それをあの鶏といったら、
30分後にカレーになって出てく
るという。
◆えっ…。
知り合ったときの第一印象という
のは、お互いどうだったんですか。奥様の。
◆かわいいな。
◆うちはお客さんだったので何も
なかった。
◆でも、日本人の方って珍しいん
じゃないですか。
◆ちょっと、このぐらいで足りる
やろうなと思ったのが、
もう1個選んでくれたりするんで、いい客が来たなと。
◆日本人の方は、いっぱい注文してくれるから。
いい客やなと。
◆車乗って行くじゃないですか、
帰りぴかぴかになってますから。
◆どういうことですか。◆洗ってるんですよ。
◆チップもらえるんで。
◆ご主人はお店に通いつめ、チップや手土産で
プジャさんの気を引きました。
そして、
2人に
立ちはだかる言葉の壁も…。
◆日本語教えたほうが早いんちゃ
うかなと。
◆プジャさんが日本語を勉強した
ほうが。
◆ガイドさんが日本語学校行くと
教えてくれて、
うち、
そんなん学校行くお金ないし、
いいといったら、金出すって言う
てるって。
◆ネパールの日本語学校の…。
◆そうです。
通うのに結構1時間ぐらいバスに
乗らないといけないので、バス代
もかかるし、バス代まで出す言う
て、そこまでするんやったら。
◆学校以外に、もう1人、
家庭教師つけたんですよ。
◆まだ!?
まだ家庭教師も、
早く覚えてほしいから。
何かちょっと怖くなってきました、話聞いてて。
すごい情熱ですね。
◆いい意味で言ったら、
情熱ですけれどもね。
◆何と3カ月ほどで日本語をマスターしたというプジャさん。
そこからご主人はプジャさんに
猛アタックしたそうなんですが…。
◆向こうのしきたりとして、
男女が一緒になるのは結婚しかあり得へんと。
◆恋愛結婚がないという。
◆日本人が声かけてくれてる間に、
あんた、嫁に行っときって。
◆日本は何もしなくてもいいよっ
て、トイレに座ったらボタン押し
たらお尻洗ってくれるし。
家族みんなで、話し合いになって、
年が18歳離れてるから、
年、離れているといったら、
別に日本人は長生きやから、
この人と結婚するんだって思って。