今後も安定的に支払っていくためには、
しいたけハウスの売り上げを大幅
に伸ばさなければならないのです。
この日、豊田さんが訪れたのは、
グランフロント大阪にある
ロート製薬の直営レストラン、
旬穀旬菜。
従業員の生活を守る秘策として、
しいたけを使った新商品の開発を依頼しに来たのです。
>>見た目が小さなしいたけとい
うがね、なかなかないですよね。
>>今回使うのはしいたけの赤ち
ゃん、芽しいたけ。
栄養が豊富ですが、
下処理に手間がかかるため、
通常は流通に乗ることがなく、と
ても貴重な食材です。
早速、
試作品を調理してみることに。
>>やっぱり、
よろしい茸が大阪を代表する農産物としてということであれば、
やっぱりほかの食材も大阪のもの
がすごくいいんじゃないかなと思
って。
>>大阪府内唯一のブランド豚、
泉佐野市の犬鳴ポークをくん製に
し、
豊田さん自慢の芽しいたけとあわ
せます。
その後、鍋でじっくり煮込むと、
アヒージョが完成。
>>うん。
豚肉のスモークが口の中に広がって、
しいたけにまとわりつくから、
すごくおいしい。ベリーグーです。
>>新商品のメドが立ちました。
発売に向けて、着々と準備が進められます。
>>一にも二にも、
利益は、彼ら、
彼女らのお給料になるようにとい
うのが、一つ、大前提ですね。
爆発的人気が出たら、めっちゃえ
えね。
>>さらに多くの障害者を雇用す
るために、
西成区で大きなプロジェクトを進
めています。
>>ここなんです。
ここが一応、
やれたらいいなと思ってる。
>>この土地に新たにしいたけハウスを6棟建設し、120人以上
の雇用を生み出そうというのです。
ここで雇用するのは、
障害者だけにとどまりません。
>>地域の人たちも一緒に働いてもらえるやろうし、
特に生活困窮の人たち多い街です
から、
そういった働けない人たちに、こ
ういう場っていうのは、すごくい
いかなと。
>>今、
豊田さんの活動は、社会に貢献す
る事業として評価され、
多くの注目を集めています。
晴れの舞台に、
従業員のみんなも、お祝いに駆け
つけました。
>>おめでとうございます。
>>ありがとうございます。
どきどきしたわ。
>>ほんま?
>>なんか自分の娘の発表会を聞
くみたい。
>>私、娘か?
お母ちゃんていわなあかんのか。>>信頼関係で結ばれている、豊
田さんと従業員たち。
彼らがしいたけハウスから巣立ち、
自立することを願って支え続けま
す。
>>はい、
よくできました。
>>新しい世界に飛び込むって勇
気のいることだと思うんですけど、
あいはらさん、この豊田さんの思
いが伝わってきますよね。
>>単純に商売を成立するという
だけでも大変なのに、障害者の方、
雇用して、そして育てていくとい
うね、
二重、
三重にして、
やっぱり大きいことを考えてらっ
しゃるんだなと思いましたね。
>>一つのブランドとして広がっ
てほしいなと思いますね。
では続いて、
キニナルことばです。
黒木さん、よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。
きょうのキニナルことば、こちら