2018/12/25(火) 16:47〜17:53 ten.【年末大決算SP!ゲキ追X“2018年災害からの教訓”】[字]


もともとインフラの計画や設計な
どの会社にいた木村さん。
関空の連絡橋の設計にも携わり、
この道60年以上の専門家だ。
大阪北部地震では、
倒れたブロック塀の下敷きになり、
登校中の女子児童が死亡した。
おととしの熊本地震では、
遺族らが塀の所有者に損害賠償を求め、裁判が起こされている。
自分の町で同じことを繰り返さな
い。
木村さんはこれまでの知識を生か
して、何かできないかと、
自主的に始めた点検だった。
点検では、
ブロック塀を支える控え壁がある
かどうか、
玉石積みといわれる、
石積みの上に立てられていないかなど、国の点検基準に基づき確認。
>>これ、
1メーター60ある。これ、
きょう言いましたように1メート
ル20以上やったら控え壁がいる。
これは絶対ぺけですけど、ブロッ

ク、コンクリートの上に直接でし
ょう。
この形のやつは鉄筋つなげない。
>>通学路に面したおよそ700
軒の住宅を、20日をかけ、
1人で確認していった。


点検内容を書き込んだ手描きの地図は、
数十枚にも上っている。
>>こちらが調べるほど、怖い塀が増えていきました。
ここで誰かが事故あって、
初めてね、ああ、
あのときとかじゃあ遅いと。
>>木村さんは、
自分で調べた内容を住民に向けて
積極的に発信。
危険なブロック塀を指摘し、
撤去のための補助金について、アドバイスしている。
>>自分とこの家がその危ない対
象になっているということを知っ
て、
えらいこっちゃなと。
>>やっぱり自分たちも気をつけ
ないといけないなと思っています。
>>ブロック塀は地域に無数にあ
り、
さらに外見だけでは安全性を簡単
に見分けられない。
行政任せにすることに限界を感じ
ているのだ。
>>行政は、
ちょっともうやりようがないと言いながら、事故があると困ると。
この問題は、
地域の人がやらないとという、
しかたないと思っておりますので。
どこまで浸透できるか分かりませ
んけど、すぐやめたりはしません。

>>安全ということばに踊らされた南芦屋浜。
台風をきっかけに、
行政に頼らず身を守る意識が芽生えていた。
この日、行われていたのは、
地域住民を集めた防災意識を高める講習会だ。
>>防災をちゃんと、
自分たちで考えてやれる、
想像力のある街にしていけたらな
と思います。
本当に行政は、
助けたいかもしれないけど、助けられない。
>>住宅街を襲ったあの高潮被害
が、
次に起きたらどうするのか。
防災士の資格を取った住民が中心となり、
次の災害に備えている。
>>住民の方々が、
いかに地域を取りまとめて、
連携して助け合うっていうのが、
そこで必要不可欠になってきます
ので、
住民が一丸とならなければいけな
いと思います。
>>記録的な災害が毎年のように
起きる今。
もう行政に頼るだけでは助からな
い。
最後に生死を分けるのは、
私たち一人一人の備えなのかもしれない。
>>今もまだことしの災害で復旧

を待たれている方がいらっしゃる
わけなんですけれども、円さん、
行政に頼るわけにはいかないにしても、
個人でできることにも限界がある。
そこはどうなんでしょうね。
>>当たり前のことっちゃ当たり
前のことで、
自分の身は自分で守るというのは
ね、
何もかも全部行政に任せるという