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2018/12/26(水) 00:40〜01:30 NHKスペシャル 東京リボーン 第1集「ベイエリア 未来都市への挑戦」[字][再]


東京都知事が かわったのを機に予算の大幅な見直しを迫られたのだ。
アクアティクスセンターも→

683億円だった予算が→
567億円に削減された。
予算を切り詰めながらどう最強の災害対策を施すか。
工事が始まった。
完成まで3年かかる巨大工事である。
最初に姿を現したのは
7,000トンもの巨大な屋根だった。
面積は ラグビー場の3面分になる。
だが よく見ると屋根の位置が妙に低い。
柱の上に載るはずの屋根が
柱の下に作られている。
これこそ 予算を大幅に削減する切り札
リフトアップ工法だ。
通常の工事では 床や壁など
建物の下の部分から作っていき→
屋根は最後に作る。
この場合 屋根を作るために→
高い位置まで足場を組む作業が


繰り返し 必要となる。
一方 今回のリフトアップ工法は
順番が全く逆。
まず最初に 地面近くの低い位置で
屋根を作り 仕上げてしまう。
その後 ワイヤーを使って→
屋根を34mの高さまで一気に吊り上げる。
屋根を最初に作ることで→
その後の工事は天候の影響を受けずに進められる。
その結果 工期が6か月間 短縮され
予算も大幅に削減できるのだ。
オーライ!
5月 巨大屋根のリフトアップ工事の初日。
この日は 地切りと呼ばれる→
地面から屋根を離す難工事の第一歩の作業が行われる。
工事を取りしきるのは
阿部一昭工事長。
通称 阿部長。
スカイツリーや六本木ヒルズなど巨大建築を手がけてきた大林組。
その若きエースである。
一世一代のチャンスと考えこの現場に志願した。
これほど巨大な屋根を吊り上げるのは
前代未聞である。
阿部長は 未知の試練を覚悟していた。
リフトアップで屋根が初めて地面から浮く時→
これまで 台の上に載っていた
屋根の重みが→
全て 屋根自身にかかることになる。
すると 7,000トンもの重みで屋根が下に大きくたわむというのだ。
そこで 阿部長は

5,000本ある鉄骨全てのたわみを→
事前にシミュレーションし
鉄骨の組み方を工夫することにした。
例えば この屋根下の鉄骨。
わざと丸みを帯びた組み方をしてある。
リフトアップで たわんだあとに
初めて直線になる計算なのだ。
いよいよ リフトアップが始まる。
7,000トンの巨大屋根が初めて 宙に浮いた。
すると…。
(金属音)
不気味な金属音が鳴り響き始めた。
宙に浮いた鉄骨が一斉に たわみ始めた音だった。
これは 地切り前の鉄骨。
丸みを帯びていた鉄骨は→
地切りが進むにつれ 直線に近づいていく。
阿部長の計算どおりだった。
ありがとうございます。
順調に滑り出した リフトアップ工事。
だが 本当の試練は ここからである。
7月。 今度は 屋根を→
一気に34mの高さまで
吊り上げる。
「台風7号は 長崎県の一部を→
暴風域に巻き込みながら北へ進んでいて…」。
巨大台風が近づいていた。
予想される風速10メートルでは安全上の問題はないと判断し→
阿部長は リフトアップを決行した。
順調に リフトアップが進む。
しかし…。

どうした?
問題が起きたのは 屋根が
どこまで上がったのかを測る装置→
エンコーダーだ。
このひもの長さの変化で→
屋根の高さを測っている。
だが 強風によって ひもが引っ張られ不正確な値を出していたのだ。
更に 弦が張り詰めているような
異音が鳴り響いた。
風は強くなるばかりだ。
工事を中止すべきか阿部長は難しい判断を迫られていた。
だが この日のために
全国から職人を集めている。
トラブルが起きているのは
安全上の問題とは無関係の計測装置のみ。
阿部長は決断をした。
はい お疲れさまです。(一同)お疲れさまです。
安全作業で頑張ろう!
(一同)ご安全に!
それでは スタート。

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