＜だが　このとき　池田弁護士は＞
＜黒藪の　ある　しぐさに
違和感を抱いていた＞
＜しきりに鼻を触る＞
＜しかも　父の病気の話をするときだけ＞
＜鼻を触るのだ＞
＜何か　やましいことがあって無意識に出るのか？＞
＜父の病気こそ＞
＜サギ師のアキレス腱に違いない＞
＜ここで　池田弁護士は＞
＜ある人物を呼び込んだ＞
＜被害者[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜妻・さと子さんは＞
＜黒藪の実家の父親に電話し＞
＜病気の真相を確かめていた＞
＜その音声を黒藪に突きつける＞
＜父親の声が響いた瞬間＞
＜黒藪の表情が変わった＞
そこって[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]
＜それでも　なお[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞



＜[外:C06A278CFFC82DDC67709E5E9577F148]と言い張る＞
＜実は　対決の数日前＞
＜黒藪は良野さんに　こんな電話を＞
＜あきれたことに
さらに５万円を無心してきたのだ＞
＜この電話を知った直後＞
＜和智調査員は　行動に移っていた＞
＜実は　福島にまで足を運び＞
＜調査を行ったのだ＞
＜画面に　一軒の家が写し出された＞
＜自宅の張り込みは＞
＜午前４時から始まった＞
＜運転席の顔がはっきりと写し出された＞
＜父は休職し入院している＞
＜と　黒藪は言ったが＞
＜朝６時に　どこへ行くのか？＞
＜到着したのは＞
＜そこに
黒藪の父がいた＞
＜まだ霜が張っている　朝７時＞
＜父は重機に乗って　作業を開始＞
＜調査員が見守る間＞
＜休むことなく働いていた＞
＜もちろん
休職や入院などしていない＞
＜サギ師が　初めて言葉を失った＞
＜父親と直接話した＞
＜良野さんの妻は＞
＜それは[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜[外:C06A278CFFC82DDC67709E5E9577F148]だと認めた＞

＜ウソという言葉が出た瞬間＞
＜優しかった　良野さんの中に＞
＜こらえていた思いが噴き出した＞
＜それだけではない＞
＜良野さんが１５年働いてためた金は＞
＜ギャンブルや飲み食い　そして
ヤミ金の返済に消えたという＞
＜夫がコツコツ働き　ためた貯金を＞
＜遊びで浪費したと知り妻は涙をこらえきれなかった＞
＜だが　それを見ても　なお＞
＜サギ師に反省の態度は見られない＞
＜しかし
我々は７４日間に及ぶ調査で＞
＜黒籔がコインロッカーに通帳を
隠していることを突き止めている＞
＜そこからＡＴＭに
立ち寄ったあと＞
＜女性と密会している現場を
おさえている＞
＜お金がなく[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜[外:C06A278CFFC82DDC67709E5E9577F148]だと言う＞
＜それを聞いたとき　調査員は
怒りで一瞬　手が止まった＞
＜１日１食の男が＞
＜１万から２万円をパチスロにつぎ込む＞
＜平然と言い放つ男＞
＜和智調査員は[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜[外:C06A278CFFC82DDC67709E5E9577F148]で　畳みかける＞
＜さらに＞
＜昼間から交際女性と一緒に

ビールと　すしを満喫＞
＜しかも　すし店を出て
交際女性と別れたあとには[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜１円も返済せず＞
＜パチンコ店で遊びほうけ＞
＜タクシーも使い放題＞
＜複数の[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜→を満喫＞
＜この金は一体[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜問いただすと
良野さんの同僚達や＞
＜前の勤務先など少なくとも[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜言い逃れの[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜さあ　返済はどうする？＞
＜何と　良野さんの会社に戻って働きたいと言い出した＞
＜そこには金をダマし取られた
被害者が３人もいるのだ＞
＜それを聞いたとき良野さんの[外:6F03A512FAAD6B4DC4B66DA4818CF6EB]＞
＜優しい良野さんが初めて見せた怒り＞
＜妻の言葉に黒藪は　うなだれた＞