でもって何？
男と女の事でしょう。 あんなに
きれいに割り切れるものかねぇ。
ほだされるって事？
あれほど男に愛されたら私なら…。
愛しちゃう？
う～ん…。
まあ その場にならなきゃ
わかんないけど…。
そうはならんって。
女だよ 私だって。
ほな 億万長者を
メロメロにできる？
金じゃない 心よ。
石崎さん 今夜 旦那様はお泊まりなの。
ベッドルームに
赤いバラをお願いね…。
一度ぐらい言ってみたいよ。
だけどさぁ 今 金の話だろ。そうそう。
赤いバラは さておきですよ→
あんたはね 家政婦としちゃそれはベテランなの。
でも 女としちゃ 案外ウブなんだよ。
およしになって。
もう… ねぇ 山崎先生は
ベテランの秋子さんに→
訊いてくれって言ったんだよ。
奥様が ホントに旦那様を愛してるかどうか。
どうして それが
そんなに重要なんだろう。
山崎先生とママが
あんたに ものを訊いたのは→
これが初めてでしょ？
うん。
一番知りたがってるのは
その事なのか。
ああ 何を訊かれたかで→
何を知りたがっているかがわかるって秋子さん言ってたよね。
携帯 見せて。
ああ うん 私の？
あんたの事だ。 恋しい
山崎先生の写真 撮ったでしょ？
えへっ 撮った撮った。
ちょっと待ってよ。
どれどれ？
よっ よし。
やっぱり 彦しゃん！
あんた 山崎先生の出身地わかってる？
ううん 聞いてないけど。
千葉のほうじゃないかな？
聞いてみよっか？
それとなくね。
ねえ ともみさんの撮った携帯から
何か わかったの？
山崎先生と 奥様のお母様は
２人きりで会ってるんだよ。
えっ？
何よ。 その２人→
敵対関係にあるって
言ったじゃない。
う～ん…
もし そうじゃなかったら…。
奥様が 本当に旦那様を
愛してるかどうか→
私より お母様に
訊けばいいのに…。
愛とか恋とかっていうのは
母親には わかりません。
そういえば 奥様とお母様は…。
ミラノに行きなさい。ねっ？
あんたの 子供の時からの
夢でしょうが。
お母さんの目的は違うわ。
奥様は ためらってらっしゃる。
それは 社長への
愛かもしれない…。
だったら おねだりなんか
しなきゃいいじゃないか。
それができないから
奥様は苦しんでるのよ。
その娘の心が読めなくて
お母様も山崎先生も困ってる。
ともみさん。
何？
山崎先生とママに言って。
ベテラン家政婦が言うんだから間違いないって。
奥様は ホントに旦那様を
愛してるって。
何かが起きる。 きっと何かが…。
そしてね 彦しゃん。
山崎先生が それをどう反応するか
しっかり見て 私に報告して。
♪♪～
（間宮）では ミラノでの成功を祈りまして 乾杯！
（一同）乾杯！
すごいお見送りね。いつも こうなの？
こうしないと
社長のご機嫌が悪い 悪い。
今回は 赤いじゅうたんがないだけ
地味よ。そう…。
（間宮）じゃあ 後の事は