贈られた>
<その彼が
一体…>
<そんな思いの杉野さんの目に→
あるニュースが飛び込んで来た>
<東大阪市の町工場職人が
共同開発した→
小型人工衛星
まいど1号の打ち上げ成功>
<そこで杉野さんは→
下町の町工場と関わりの深い金融機関…>
<…の支店へ足を運び
思いをぶつけた>
頑張りましょう!
<こうして まず「産」と「金」が結び付いた>
<続いて
ひがしんは「学」にも声を掛けようと→
当時
専務理事だった澁谷哲一さんが→
普段から付き合いのある
芝浦工業大学と→
東京海洋大学の
協力を取り付けた>
<その芝浦工大にいたのが→
後に プロジェクトのコーディネーターとなる→
桂川正巳さんだった>
<かつて 原子力研究者だった桂川さんは そのつてもあり→
海底探査機を
開発 研究している公の機関…>
<…に協力を依頼した>
<この時…>
<…の重要人物3人が
初めて顔を合わせた>
<そして
土屋さんはここで思ったわけだ>
(スタジオ
の笑い)
<こうして
「産」 「学」 「金」に「官」が加わった>
<言い出しっぺの杉野さんが→
理想の海底探査機をスケッチした>
<それは
遠隔操作で水深1万1000mの海底を→
自由に動き回れる
無人探査機>
<名前は
江戸っ子一号>
<強い水圧に耐えられるよう→
ボディーは有人の探査機に使われる…>
<全て国産部品での
完成を目指した>
<探査機のイメージが
具体化されたことで→
下町中にうわさは広まり
われもわれもと→
16社の中小企業が
名乗りを上げた>
<そして
年が明けた…>
<
プロジェクトを立ち上げるための会合が開かれた>
≪聞いてないな≫
<5億円と聞いて16社いた 「産」は→
クモの子を散らすように
いなくなった>
<金型や成形を得意とする
金属加工会社 浜野製作所の→
浜野慶一社長によると→
事情はちょっと違ったようだ>
<そして
この時桂川さんも抜けなかった>
<芝浦工大から
ひがしんへと移籍はしたものの→
技術コーディネーターとして→
江戸っ子1号を最後まで見届ける覚悟を決めた>
(
杉野さん) よし! 行こう!
<に特化しても
材料が…>
<すると
ここでJAMSTECの土屋さんから→
妙案が出た>
<杉野さんは戸惑った>
<そして…>
<中小企業4社と2つの大学→
JAMSTEC
ひがしんから成る→
「
産」 「学」 「官」 「金」 連携の江戸っ子1号プロジェクトが→
本格始動した>
<圧力には強いガラス球だが→
物に当たれば
割れてしまうので→
オレンジ色の
プラスチックカバーをつける>
<探査機全体の構造は
こうだ>
<…の3つが
はしご状の金属フレームに固定され→
おもりの重さで水中へ沈んで