<…と決まった>
<しかし…>
<杉野さんを病魔が襲った>
<10月
本業であるゴム作りのさなか→
杉野さんは倒れた>
<下町のゴム職人は親子2代→
チャンスを目前に
病魔に襲われた>
<そして…>
<生死の境をさまよった>
<奇跡的に意識を取り戻した
杉野さんには→
何の後遺症もなかった>
<しかし…>
<その知らせを聞いた
仲間たちは…>
<横須賀港を出た>
<今回 実験のために製作された江戸っ子1号は3機>
<それぞれ…>
<…される予定となっている>
<そして…>
<すると 沈む途中で→
トランスポンダ
球からの音波信号が消えた>
<聞こえて来るのは
ノイズ音だけ>
<撮影どころか…>
<船内は重い空気に包まれた>
<そこへ
状況を知った乗組員が来た>
<実験を中止すべきか
続行すべきか>
<その時
動いたのは…>
<プロジェクトの
嫌われ役だった>
(
浜野さん) よし! やるぞ!(女性) はい!
<翌朝…>
<浮上のための…>
<
「江戸っ子」が今どこで どうなっているのか→
分からない状況が続く>
<遠く[外:2B385C2642704E44347F2F4DB147C8FA]飾にもその知らせは届いていた>
<信号を送ってから…>
<皆 既に 諦めの心境だった>
<すると…>
(応答を知らせる音)
おぉ!
よかった!
<秒速1
.1mで機体はどんどん浮上していた>
<おもりの切り離しは
成功していたのだ>
行こう!
<カバーを外す手が もどかしい>
<果たして
海底の映像は撮れているのか?>
あ~!
<モニターには仕掛けた餌を食べる→
体長5cmほどのヨコエビと→
シンカイクサウオらしき珍怪魚が映し出されていた>
<その感動は
ちょっと遅れて杉野社長にも伝えられた>
<その後
無事に回収された残りの2機にも→
鮮明な映像が捉えられており…>
<翌日 船は…>
<そこにいたのは…>
<杉野さんだった>
<江戸っ子1号の実験が
大成功に終わり…>
<そこにいたのは…>
<杉野さんだった>
<深い海の底で
魚の顔を見て来た「江戸っ子」が→
船の上で見たのは
久しぶりの親の顔だった>
(
拍手)すごいこと…。
(
登坂) ねぇ すごいですね。
(
宮川) こんな…。
(
笑い)これ 映画だよね!?
(
笑い)
(
よしこ) やっぱ こう 真剣になっちゃうじゃないですか。
だから
こうやって こう見るとね…。
(
笑い)
今から特別に
ご覧いただきます。(宮川) 楽しみ。
(
笑い)
そんなこと言ったら…