1年ほどで自然に外れます。
その間 チームはエスペランサを追跡し
観察する事ができます。
もし 子供がいるなら→
すばらしいデータが収集できるでしょう。
コルンバの町で保護された
2頭のメスの子供は→
生後16か月になりました。
野生に帰す準備を急がなくてはなりません。
ブラジル政府から派遣されたクーニャは
ランピンたちのチームに協力を求め→
世界でも例のない
野心的な取り組みに着手しました。
メンバーは 3か月かけて
パンタナールの奥地に囲いを作りました。
自然の森に限りなく近い環境で
2頭のジャガーを徐々に慣らし→
野生に帰そうというのです。
人間の介入を最小限に抑え囲いには遠隔カメラを設置。
今後 1年間 2頭が
どのように成長していくかを→
記録します。
乾季の初めに囲いの準備が整いました。
2頭が保護されている場所から
囲いを作ったパンタナールの奥地へは→
車で20時間ほど かかります。
今回のプロジェクトが成功すれば→
ブラジル各地で危機にひんしている
ジャガーを救うための→
重要なヒントが
得られるかもしれません。
この試みを通じて
保護されたジャガーを→
野生に帰すためには
どのような手立てが必要かが→
分かってくると思います。
それが 今回の目標の一つですね。
ジャガーは今や
ブラジル東部の熱帯雨林などでは→
絶滅寸前にまで
追い込まれています。
今回の結果によっては
そのような地域でも→
ジャガーの生息数を増やす事が
可能になるかもしれません。
幼い2頭のメスに→
ブラジル全土のジャガーの運命が かかっています。
到着だ。 よ~し!
来たわ。
これからの1年間 2頭のジャガーは
ランピンたちのチームに託されます。
人間を恐れる様子はないみたい。
攻撃的ね。
美しいわ。 見事なジャガーです。
2頭は野生の森に近い最高の環境で→
1年間を過ごします。
幼くして母親を亡くすなんて不運だったわね。
♪♪~
2頭のジャガーが囲いの中へと放たれます。
♪♪~
最高ですね。
ようやく2頭を
おりの外へ出してやれたんです。
2頭のメスは
生まれた土地 パンタナールに→
再び戻ってきました。
しかし まだ本当の野生を取り戻したわけではありません。
やったわね。
あとは頼んだ。いよいよ始まります。
これからが大変ね。
成功するかどうかは誰にも分かりません。
チームは これまでに得た
全ての知識を動員して→
2頭のジャガーを野生に帰す試みに
挑戦します。
2頭が新しい場所になじむのを
待つ間→
ランピンたちのチームは
別のプロジェクトを進めます。
一部の野生のジャガーを
人間や車の存在に慣らすのです。
ブラジルでも初めての試みなんです。
南アフリカでの 野生動物を→
人や車に慣らすテクニックを
参考にしました。
人間がジャガーに慣れるという
意味もあります。
目的の一つは ジャガーの見学ツアー→
エコツーリズムを実施できるようにして地元に経済効果をもたらす事です。
しかし 野生のジャガーは
人前に ほとんど現れません。
そこで 一部のジャガーを
人間や車に慣れさせておくのです。
発信機を付けたエスペランサは
プロジェクトの成功の鍵を握る存在です。
発信機を付けてから3か月後→
再び姿を見せたエスペランサは独りではありませんでした。
エスペランサの脇には
2頭の幼い子供の姿がありました。
すてきな夜でした。