何度か単独で歩く姿を見ていたので→
子連れだとは
思っていませんでした。
まさか 楽しそうに跳ねる
2頭の子供がいるなんて。
♪♪~
私たちとの距離は僅か20メートルほど。
母親は
幼い2頭を連れて歩いていました。
性別までは分かりませんでしたが
無邪気な子供たちです。
エスペランサは 車が近づいても
逃げようとはしません。
エスペランサが横たわると→
子供たちは お乳を飲みじきに眠りました。
野生のジャガーを
人間や車に慣らすという→
初めてのプロジェクト。
エスペランサの行動はチームに大いに希望を与えました。
エスペランサの子供たちは→
じきに母親から狩りの方法を学ぶでしょう。
一方 母親を失ったメスの2頭は→
あらゆるすべを自力で習得しなければなりません。
ジャガーは
野生動物を獲物としますが→
家畜である牛を襲う事も事実です。
ここは エスペランサの縄張りです。
しとめた獲物のもとに→
エスペランサと子供たちが戻ってくるかもしれません。
チームは
ここで夜を待つ事にしました。
暗闇から親子が姿を現しました。
♪♪~
ここでも エスペランサは→
近くにいる人間をほとんど警戒していません。
経験豊かな母親が→
子供に獲物の食べ方を教えるのを→
チームは
じかに観察する事ができました。
子供たちは生後6か月になり
乳離れの時期を迎えています。
エスペランサは
しばらく手本を示したあと→
子供たちのそばを離れました。
独り立ちするためには子供たちは→
自分で生きていく力を
身につけなければなりません。
ジャガーが
家畜の牛を襲うという事実は→
ジャガーの未来を脅かす
最大の要因です。
ジャガーを殺す事は
法律で禁じられていますが→
この地で働く人々の多くは
ジャガーを忌み嫌ってきました。
≪何度もジャガーと出くわしたよ。
牛を連れている時に近くに現れたんだ。 何度も見た。
ひそかにジャガーを捕獲し→
殺している地域もあるといわれます。
ジャガーの未来を救うには→
人々のジャガーに対する見方を変える必要があります。
その可能性の一つが
ジャガーを観光資源に生かす事です。
エコツーリズムによって
ジャガーから恩恵を得られる事を→
牧場主たちに示すのです。
雨季になりました。
広大なアマゾンに
新たな命が芽吹きます。
♪♪~
雨季の間およそ3か月にわたって→
湿地帯に入るのは困難になります。
野生のジャガーを追跡するのが難しいため→
チームの活動は囲いの中に放した
2頭の観察が中心となります。
パンタナールに来て7か月。
2頭は順調に育っています。
野生のジャガーを人間に
慣れさせようとする一方で→
人間に保護された
2頭のジャガーには→
人間から距離を置くという→
正反対の事を教えなければなりません。
一番 最近 ここで
あの2頭を見かけたのは…→
7日前ね。 確か そう。
とても元気そうで体には筋肉がついて→
引き締まっていました。
健康そのもの。とても近づけません。
あそこにカピバラがいる事に
2頭は まだ気付いてないわ。
2頭が将来
野生で生きていくためには→
その前に自力で狩りができる事を
証明しなければなりません。
2頭は対照的な性格のようです。
特に狩りの時違いが はっきり現れます。
一方は
大胆に獲物に飛びかかりますが→
もう一方は慎重です。