私たちが去ったあと→
2頭とも
あっさり外に出ていったようね。
興味深い事に
遠隔カメラの映像には→
小柄な方のメスが先に出ていく
姿が映っていました。
しかも 何のためらいも
見せませんでした。
小柄なメスは それほど
臆病ではないのかもしれません。
もう1頭は
しばらく中に取り残され→
どうやって外に出たのかと
困惑しているみたいでした。
♪♪~
少したってから 大柄な方のメスも囲いの外に出てきました。
こちらは より慎重に→
野生に帰るための一歩を踏み出しています。
♪♪~
2頭は これからどこまでも続く広大な湿原で→
野生のジャガーとして
生きていくのです。
♪♪~
エコツーリズムを目指すもう一つのプロジェクト→
野生のジャガーを
人間と車に慣らすという→
取り組みにも進展がありました。
今では 数頭のジャガーが→
夜間に車が
近くまで寄ってくる事を→
受け入れるようになりました。
チームの忍耐と努力は確実に実を結び始めています。
(ハーバーフェルド)
こちらを ちらりとも見ません。
(ハーバーフェルド)毎日のように
訪れているので→
脅威を感じなくなり
リラックスしています。
アフリカの
大型のネコ科動物と同じように→
パンタナールのジャガーは→
車両を使ったエコツーリズムの対象になりうる事が→
証明されました。
人間の接近を許すジャガーの中にエスペランサの一家もいます。
♪♪~
2頭の子供は生後16か月になりました。
エスペランサのような存在は→
ジャガーが危険で有害であるという→
人々の先入観を変えつつあります。
(ハーバーフェルド)牧場の人々もジャガーの価値に気づき始めました。→
とりわけ
経済的な価値についてです。
(ハーバーフェルド)牧場の被害が
変わらないとしても→
ジャガーを見に
観光客が集まってくれば→
家族がロッジで働いたり→
ツアーガイドになったりする事ができます。→
ジャガーがいる事で→
家族全員が職に就く事ができるでしょう。
目覚ましい成果です。
この方法によって→
多くのジャガーの未来を救う事が
期待されています。
2頭が囲いを出て4日後。
発信機のデータは小柄な方のメスが ある場所に→
長く とどまっている事を
示していました。
チームは メスが立ち去ったあと
その場を確かめに行きました。
そこには
しとめた獲物の残骸がありました。
すばらしいです。
あの おとなしかったメスがペッカリーを捕らえたなんて。
ペッカリーは
油断ならない危険な相手です。
肉は少しも無駄にしていません。
きれいさっぱり平らげています。完璧ね。
この事実は 2頭のジャガーが無事→
独り立ちしつつある事を示しています。
幼くして母親を失った2頭は
人間に保護されながら→
野生で生きるすべを
自力で獲得してきました。
そして ついに パンタナールの湿原へと
帰っていったのです。
今回の経験は 野生のジャガーを
危機から救うための→
新たな希望となるでしょう。
チームの一員としてこのプロジェクトに関われた事を→
名誉に思います。
その後も カメラは2頭の順調な成長をとらえています。
どちらも野生の獲物を
うまく しとめています。
更に 一方のメスが
この一帯を支配するオスと→
行動を共にしている事が
分かりました。
野生の仲間と出会い→