2019/06/25(火) 00:20〜01:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「美容師・高木琢也」[解][字][再]


まだまだ こだわれることはある。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木は 目指すべき高みを見せつける。

その後も [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木はあえて厳しいまなざしを雄人に向け続けた。
この日は 客を待たせたことを問うた。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんの意外な一面を知ったのは→
千葉の実家にお邪魔した時のことだった。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんからは思いもよらないようないかにも真面目なご両親。
いつも強気な[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんも
全く頭が上がらない。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんの歩んできた道。
それは 今の姿からは考えられないほど傷だらけだった。
生まれは 1985年。
公務員の父と美容師の母のもと愛情をいっぱいに浴びて育った。
スポーツ万能 成績優秀。
学級委員長も務める 誰もが羨む優等生。
でも 中3の冬 人生は色を失った。
高校受験に失敗した。
第2志望の高校で
プロサッカー選手を目指すも→
膝のケガで挫折。


その後 目指した大学 専門学校公務員試験 全て落ちた。
ふがいなさよりも
親に申し訳なくて いたたまれなかった。
「なぜ 自分は生まれてきたのか」。
自らを責めた。
この時 [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんが選んだのが
母と同じ 美容師の道だった。
原宿で1 2を争う人気美容室に就職。
そこで 自らに一つのことを誓った。
当時を知るお客さんが
それを教えてくれた。
確かに 一発目から言って。
一発目から。
でも [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんは 桁外れの不器用だった。
同期には次々と先を越され失敗を重ねたあげく→
出勤停止となった。
落ちるところまで落ちた時→
思ってもみない感情が込み上げてきた。
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんは 閉店後 一人残り→
夜が明けるまで
徹底的に練習に打ち込んだ。
今 流行している髪形は何か 書店に通い
ファッション雑誌を読みあさった。
不器用だからこそ
人の100倍 努力しなければ→
ここからは はい上がれない。
先輩に 自らの髪を切ってほしいと頭を下げ→
その技を盗んだ。
そんな[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんを周囲は あざ笑った。
でも ただ上だけを見つめた。

脳裏に常にあったのは 自分をどんな時も受け入れてくれた 父と母の姿。
「この子を産んでよかった」。
血のにじむような努力を重ねた末→
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんは店のトップに上り詰めた。
28歳で独立。
唯一 認め合う仲だった中村トメ吉さんと
今の店を構えた。
31歳にして 日本最大規模の
ヘアコンテストで1位を獲得。
月間売り上げ1,200万円を記録する
カリスマ美容師に→
[外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木さんは なってみせた。
そうね。
希代のカリスマ美容師…
日本最大規模のヘアコンテストで前人未踏の3連覇を達成。
だが [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木には野望があった。
世界を マジでハッピーに。
だが この挑戦が [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木を
思いがけない苦境に導くことになる。
共同経営者である中村と
策を練り始めたのは 去年の12月。
問題は どこを足がかりにするか。
(英会話)
最大の問題は 言葉。
閉店後 英会話のレッスンを始めた。
しかも 大の苦手。
([外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木)多分 チャレンジしてないと進化ってしないから。
3月 [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]木はシンガポールに渡った。
日本人オーナーが経営する美容室の一角を借り 3日間 腕を試す。
だが…。

つたない英語で相手の要望を聞き出し髪形を提案するのは 容易ではない。
初日 1人目の客。
だが 髪を見て面食らった。
手の施しようがないほど
ズタズタに切られた髪。
傷みも激しい。
ふだん トリートメントをつけることは おろか→
スタイリングすることも ほぼないという。
髪に対する関心は驚くほど低かった。
反応も 拍子抜け。
初日は9人をカットしたがそのほとんどが 髪に対して無頓着。
その訳は
平均気温27℃ 湿度80%を超える→
シンガポール特有の気候にあった。
髪を乾かしても湿気で すぐにベタつくため→
ドライヤーを使う人も
ほとんどいないという。
だが 言葉の壁が立ち塞がる。
どれだけ言葉で訴えかけても→
通訳越しでは思うように伝わらない。