2019/06/25(火) 22:30〜23:20 プロフェッショナル 仕事の流儀▽腰痛治療いまだ進化せり〜腰痛専門医・西良浩一[解][字]
「いつの間にか自分は歩みを緩めていたのではないか」。
それから 無我夢中で4年を過ごし
徳島に戻った。
何?
普通か。
こんな時でも→
西良さんはなんと新たな手術法の論文を書く。
この日 西良は
手術前の検討会に臨んでいた。
この会議を西良は英語で
行うことにしている。
若い医師たちにも
海外の知見を貪欲に吸収し→
国際的に活躍してほしいと
考えているからだ。
この日の検討会の中で
西良が特に気にかけている患者がいた。
83歳の男性。
腰の骨が神経を圧迫する重度の脊柱管狭さく症を患っていた。
高齢で不整脈もあるため
全身麻酔は危険。
局所麻酔で慎重に行う方針が決まった。
患者の宮井 亨さん。
6年ほど前から症状が出始め
今は歩くのもつらい。
宮井さんは
50年以上 歯科医として働いてきた。
2年前に
町の人々に惜しまれつつ 引退した。
(取材者)気力まで?
これからの人生を楽しもうとしたやさきのことだった。
一緒にね。
西良は 翌日に迫った宮井さんの手術の準備をしていた。
患部は 5番目の腰椎の その下。
この骨が増殖しカギのように突き出てしまい→
神経を圧迫していた。
両足に痛みがあるが 今回はまず 右足に影響を与えている部分の手術を行う。
5番目の腰椎の下は 他の腰椎に比べ
内視鏡を入れる隙間が圧倒的に狭い。
だが 西良は研究を進め
この2年で9件 手術を成功させた。
西良は 宮井さんの様子を確認に向かった。
このまま放っておけば足首が動きにくくなってしまう。
(宮井)はい 分かりました。
西良は今回は左側の手術をすることに決めた。
左側の手術も右同様 骨がカギ状に増殖し
極めて難しい。
翌日。
はい 見せて。→
OK。 もっかい見せて。
いつもにまして念入りに進入点を見極める。
(西良)はい 見せて。 OK。
ダイヤモンドのドリルでまず→
患部に到達するまでにある
骨を削る。
麻酔科の担当者が→
不整脈のある宮井さんの血圧を管理する。
ようやく 神経を圧迫している原因の
カギのような骨が見えてきた。
削り取るべきカギ状の骨は→
画像で見えていたより奥に大きく 神経に深く食い込んでいた。
西良が これまで
出会ったことのないほどの大きさだ。
しかも 宮井さんの骨が しっかりと硬く
思うようなペースで削れない。
更に 困難が降りかかる。
別の患部の手術であれば骨の隙間に余裕があり→
手術のたびに 動かし続けてきた手。
その関節が悲鳴を上げる。
自分は今も 前に進み続けられているか。
そして。
骨が取り除かれ
圧迫から開放された神経が 拍動した。
(西良)きれいに これ。
宮井さんの左足の親指は 力強く動いた。
もう お部屋 お迎え待ってますからね。
それに向かって常に 今の 現代の現時点の医療に満足していなくて→
2019/06/25(火) 22:30〜23:20
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀▽腰痛治療いまだ進化せり〜腰痛専門医・西良浩一[解][字]
4人に1人が悩んでいるといわれる、『腰痛』。そのスーパードクターが、徳島大学整形外科医・西良浩一だ。徹底した問診と、卓越した手術の腕で患者と向き合う日々に密着!
詳細情報
番組内容
元巨人高橋由伸、女子ハンマー投げ室伏由佳、ハンドボール宮�ア大輔…。日本を代表するあまたのトップアスリートを診る『腰痛』治療のスーパードクターが、四国にいる。徳島大学整形外科医・西良浩一だ。西良はまず、“徹底した問診”で、特定が難しい腰痛の原因を正確に突き止め、そして内視鏡を用いる自ら開発した手術法を駆使し、少ない負担で治療する。日本人の4人に1人が悩んでいるという腰痛に挑み続ける医師の日々に密着!
出演者
【出演】腰痛専門医…西良浩一,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
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